2022年3月14日発売の週刊ヤングマガジン2022年15号で、『賭博堕天録カイジ』417話が掲載されました。
『賭博堕天録カイジ』417話は、マリオ救出の要となるタクシー探しを始めたカイジとチャンでしたが、その複雑な状況から難航します。
そんな2人を見て、声を掛けてきた男がいました。
本記事では、『賭博堕天録カイジ』417話『選定』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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カイジ417話のあらすじネタバレ
運ばれたワンタンスープを頬張りながら、マリオは心の中では己の危機的状況をひしひしと感じ取っていました。
敵は確実に疑いの目を向けてきてはいるものの、今1歩の所で確証を得られずに確保には至らないという帝愛側の状況を考えながら、マリオはビールを飲みながら酒盛りを続けました。
マリオ自身も、逃亡者が昼から酒盛りしているという状況を怪しむに決まっていると思い、限界を迎えていることを察しました。
目の前に置かれたカセットコンロの上にあるワンタンのように、疑わしさが煮詰まっていくような空気感に苦しさを覚えていました。
その時、携帯が鳴りすぐに画面を見ると、協力してくれるタクシーを探しているからもう少し待てというカイジからのメールでした。
早く見つかることを懇願するマリオの思いは届かず、カイジとチャンの予想通り協力してくれるタクシーは見つかりません。
百貨店を出るなり猛ダッシュで帝愛を振り切り、タクシーに乗ると同時に出発という普通ではない状況を説明するだけで、何台ものタクシー運転手は首を横に振り話も遮りとりつく島もありません。
チャンと合流したカイジは、大手のタクシー会社はドライバー個人の裁量で頼み事をOK出来ないため、個人タクシーを狙うことにしました。
しかし、個人タクシーの運転手すらもそんな面倒ごとに関わりたくはないと協力してくれる人はいません。
ここでカイジは、タクシー料金とは別に10万円の謝礼を支払うと提案しました。
それが逆効果となってしまい、完全にヤクザ絡みと思われてしまい警戒心を露わにしたドライバーに帰れと言われてしまいました。
こんな状況にチャンはレンタカーを提案しますが、今からレンタカーを探して契約するのでは時間が掛かるということで、再び個人タクシーを探すことにしました。
その時、怪しげな老人がまるでわかっていないと声を掛けてきました。
単純に個人タクシーでは駄目だと言う老人は、『個人』のドライバーにも家族がいてリスクを回避するのは当たり前と続けました。
そして、個はひとつではなく3つの『コ』が必要だと言いました。
その言葉に、かつてお世話になった恩人の娘、美心を思い出したカイジ。
老人が言うには、個人タクシーの『個』に加え、独り身という『孤』、しかし、それら2つだけでは将来への希望があるためまだ足りないと老人は言います。
その3つ目のコは『古』、つまり引退世代の老人でいつでもタクシーを辞めてもいいと思っているような自分のようなと言いました。
カイジ達は期待の目に変わりミココドライバーなのかと問うと、老人は鞄からドライバー帽子を取り出して見せました。
2種免許返上上等、個タク営業権剥奪上等と息巻く老人は、老人無双の運転を見せてやると言ってくれました。
前金精算と言われ金を渡すと、今日は休日と言うことで近くの駐車場まで案内されました。
自分のタクシーを見せるなり、大船に乗ったつもりで任せろと自信満々に言いますが、ここに来てミココドライバーは『10万円』のところしか聞いていなかったらしく、自分が何をすれば良いのかを今になってカイジ達に尋ねました。
カイジ417話の感想と考察
新たなカイジ達の救世主となる人物が現れましたが、これから状況を説明すればどうなっってしまうのかはまだわかりません。
ハンドルを握れば性格が変わるというようなパターンもありますが、このとぼけた老人にはどうも不安しかありません。
4つ目のコとして『枯』という文字が当てはまりそうですが、リサイクルショップの店員といいレンタカーの店員といいカイジ達はいつも一癖二癖あるような人たちに助けられているような気がします。
このドライバーが言ったように、将来の希望がある人間はやはり面倒ごとに関わりたくないからなのかもしれないと思いましたが、思い返してみると偶然入った店がそんな店員ばかりだったので、カイジがどうにもそんな人たちを引き寄せてしまうのかもしれません。
いよいよマリオ救出のピースが揃ったところで、いざ作戦開始となるであろう次回、遠藤がもう1つ調べさせていたことが気になりますし、店内にいる包囲班の男がマリオと同じ注文をしていた事も気になります。
作戦決行を前にマリオは確保される流れになってしまうのかもしれません。
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