2022年2月14日発売の週刊ヤングマガジン2022年11号で、『センゴク権兵衛』241話が掲載されました。
センゴク権兵衛241話では、関ヶ原の戦いが終わり、徳川内大臣家康は権兵衛を大阪城へと呼んだのです。
徳川内大臣家康は権兵衛に、徳川中納言秀忠に真田を放置して本隊に向かうように差し向けたのかと聞くと権兵衛は了承します。
徳川内大臣家康はそのような進言をした権兵衛を褒め称えるのだが、権兵衛はそれ程喜んでいませんでした。
それに徳川内大臣家康も気づきました。
果たして、権兵衛が喜んでいない理由とは一体何なのでしょうか。
本記事では、センゴク権兵衛241話『乱世の臨終』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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センゴク権兵衛241話のあらすじネタバレ
関ヶ原の戦いが終わり、徳川内大臣家康は権兵衛を大阪城へと呼びよせ、権兵衛は徳川内大臣家康を前にして首を垂れました。
徳川内大臣家康は、権兵衛は徳川中納言秀忠に真田攻めに固執せずに本隊へ合流するように言ったそうだが、本当か、と尋ねると権兵衛は肯定したのです。
対する徳川内大臣家康は褒め称えつつ、権兵衛の進言は正しい、と言ったので権兵衛はお礼を言います。
しかし、徳川内大臣家康は権兵衛が余り喜んでいないように見えたので、権兵衛は波乱万丈菜人生を送ったが、ようやく平和な日々を迎えると言うのに喜ばないのは何故か、と聞きました。
権兵衛は答えに窮しながらも、自分は別にして徳川内大臣家康はこれから苦労する事になるだろうなと思った、と口にします。
徳川内大臣家康は理由を聞くと、2人の天下人の苦労を目にしてきたから、と答える権兵衛。
話を聞いていた徳川内大臣家康は少し間を置いてから、戦国の世では様々な事があったし、そんな世の中では真面目な者達はすぐさま潰されたから、自分は不真面目なのだろう、と言います。
それ故に自分は不真面目な部分を隠しつつ、豊臣家の者として天下を正しい方向へと進めなければならない、と言う徳川内大臣家康。
権兵衛も、自分もかなり大変だったから、と言って理解を示します。
そして徳川内大臣家康は近くにいる徳川中納言秀忠を見ながら、これからは徳川中納言秀忠を気にかけてほしい、と頼みました。
権兵衛は、いずれ彼が当主となるのか、と聞くと徳川内大臣家康は了承したのです。
そして権兵衛は、自分如きが徳川中納言秀忠に良い言葉をかけられない、と躊躇するも徳川内大臣家康は、それに関しては承知しているし、ただ彼の事を気にかけてくれるだけでいい、と答えました。
その理由は天下人は家臣や民衆のせいで、悪人とされてしまい、苦しんでしまう事になるからでした。
それ故に権兵衛のように天下人の苦しみを理解できる者がいた方がいい、と言って頼み込む徳川内大臣家康。
そして権兵衛は城から出ると家臣達に、お礼の領地は三千石だ、と伝えました。
家臣はその事に不満を持ちつつも、徳川内大臣家康は本当に豊臣家を消し去るつもりなのかが気になっていました。
権兵衛は、徳川内大臣家康はしっかりとしているから、消し去る時は下準備をしてからするだろう、と言いつつも、彼は悩みながらも徳川内大臣家康に賛同していたのです。
それ故に豊臣家が消え去るのもまた縁なのかもしれない、と言う権兵衛。
それから徳川内大臣家康はあくまで豊臣家の五大老の一人として君臨していたが、それでも関ヶ原の戦い後の大名達への褒美は彼が勝手に行っていたので、実質的に徳川の天下も同然でした。
勿論、この裏では戦に巻き込まれて不遇な目に遭っている者達もいました。
戦に巻き込まれた女性の看病をし、話を聞く尼がいたのです。
その尼である藤兵衛の妹のお蝶は、戦や暴力によって苦しい目に遭ってきた人達の面倒を見つつ、人生を送ったのです。

センゴク権兵衛241話の感想と考察
徳川内大臣家康は権兵衛の事をある程度重宝するみたいですね。
これに関しては豊臣太閤秀吉を見ているからなのかもしれませんね。
豊臣太閤秀吉は天下人になった後、権兵衛達武断派を遠ざけて石田治部少輔三成達を始めとした文治派を中心とした政治を行いました。
しかし、天下人になってからは色々な重みに苦しんだ末に、朝鮮出兵と言う愚行を行ってしまったのです。
徳川内大臣家康は今のところ天下人ではありませんが、それでもいずれはそうなって来ると思います。
豊臣太閤秀吉と言う反面教師がいたから、豊臣太閤秀吉みたいにはならないとは思いますが、100%ならないかと言われたらそうではありません。
それ故に、間近で豊臣太閤秀吉の苦しみを見ていた権兵衛を重宝して徳川中納言秀忠の元に置かせようとしているのだと思います。
この事を踏まえると織田信長の近くに仕えていた者が豊臣太閤秀吉の元にいたら、もしかしたら豊臣家の世はまだ続いたんじゃないでしょうか。
次回は江戸幕府を開かれる事になるんじゃないかと思います。
今回の話では、徳川内大臣家康は関ケ原の戦いで活躍した武将達に褒美の土地を与えようとしていました。
この時はまだ五大老ですが、いずれは幕府を開く事になるのではないかと思います。
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