漫画『恋と嘘』は、2014年8月からマンガボックスにて連載されているムサヲ先生による人気漫画です。
恋と嘘12巻美咲編(45話46話)は、柊は雨の中、急いで由佳吏の家に向かいました。
そこへ莉々奈も由佳吏の元へ・・・。
本記事では、『恋と嘘』12巻美咲編(45話46話)のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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漫画『恋と嘘』12巻美咲編(45話46話)のあらすじネタバレ
第45話「嘘に守られて」
雨の中、ずぶ濡れでやってきた柊と莉々奈を家の中にあげると、柊は由佳吏に君のお腹に盲腸の手術痕はある?と尋ねました。
由佳吏はないと思う、薬で散らしたって聞いたと言いました。
由佳吏の言葉を聞いて顔面蒼白の莉々奈は、由佳吏の腕を無言で掴みました。
そして柊はついに美咲の秘密を由佳吏に話しました。
全ての真実を聞き、動揺する由佳吏。
莉々奈は柊に、どうしてそれを教えようと思ったのか尋ねると、柊は怒るのは分かる、自分も恋をして美咲の気持ちが分かった以上、黙っておくことはできなかった、美咲の苦しみを考えるとどうしても由佳吏に真実を知ってもらうしかないと思ったと言いました。
自分に鍵を渡した時点で由佳吏を危険にさらしている、由佳吏の気持ちを何も考えてないと大声をあげました。
柊は淡々とそれは申し訳ないと思ってると言いました。
さらに、由佳吏と莉々奈が何も聞かなかったことにすれば由佳吏はこのまま普通に生きていけることになる、もし美咲が特殊政府通知を拒否して由佳吏との繋がりを露呈すれば、由佳吏の治療はなくなるから時限爆弾を抱えた状態の人生を送ることになると言いました。
柊は、それでも美咲のことが好きだと変わらず言ってくれる?と尋ねるも由佳吏は何も答えることができませんでした。
話したことを恨んでる?と尋ねる柊に、わからない、ただ知りたかったことではあるからと答えました。
柊は今までは美咲に秘密を話したことを後悔していたが、今は美咲にも由佳吏にも話せて良かったと思っていると言って、由佳吏の家を去っていきました。
部屋に戻ると、莉々奈が泣きながら、由佳吏がいない世界があったと思うと怖くてと言うと、莉々奈は「あなたが好き、お願いだからいなくならないで」と言いました。
由佳吏はこのまま莉々奈と生きていけば自分は死ななくて済むけれど、でも本当にそれでいいのか悩みました。
由佳吏は正直に、僕も莉々奈のことが好きだけど、やっぱり美咲のことも好きだと言い、ただ無事に生きていけるからという理由で莉々奈の気持ちに応えるのは嫌だ、考えないといけないことが多いから時間が欲しいと言いました。
莉々奈は納得するまで考えてと言うと、そこへ由佳吏の母が部屋に入ってきて、莉々奈の母親から連絡がきて、ひいおばあちゃんの体調が安定しているから今なら日帰り外出ができるから明日、事前結納をすることになったと言いました。
莉々奈を駅に送るために2人で歩いていると、莉々奈が言いました。
何度由佳吏に駅まで送ってもらったか、私にとって大事な時間だと思っていたけれど美咲のおかげだった、そう考えると美咲を見捨てて私の気持ちに応えてとはなかなか言えない。
だから由佳吏が納得できる決断をしてほしい、結納はひいおばあちゃんのためだけにするものだから気にしなくていいと言って2人は別れました。
帰り道、由佳吏は一人考えていました。
親戚一同集まった後、自分の納得できる決断ができるのだろうかと。
生きていることへの安堵と、これからどうなってしまうのだろうという不安がごちゃまぜになり由佳吏は自分でも見たことのない表情で眠りにつくと、由佳吏は夢を見ました。
「大丈夫だよ、私が絶対守るから」
美咲に膝枕をしてもらう由佳吏。
美咲の温かい手が由佳吏の頭をなでていました。
由佳吏は優しい美咲のことを想っていました。
第46話「恋に与えられて」
事前結納に着るスーツを選びに由佳吏は母と妹と一緒に買い物に来ていました。
由佳吏の母は、スーツを試着している由佳吏の姿を見て、知らない間に大きくなったねと感慨深く言いました。
試着室でうずくまり、何気ない母の一言に生きていて良かったと思う反面、美咲の払った代償に自分が見合っていないと自信をなくしていました。
試着が終わり、退屈になった妹と店内を歩いていると偶然そこでスーツのモデルをしていた仁坂に出会いました。
由佳吏は予定通り自分が死んでいたら、仁坂とこんな風に会話をすることはなかったんだろうなと思い、由佳吏は仁坂に、もし自分がここにいなかったらって考えたことはある?と尋ねました。
仁坂は考えたことないと答えると、由佳吏はそうだよねと言いつつも、自分はここにいていいんだろうかと前に進む勇気が全く持てずにいました。
すると仁坂がふと自分がいなかった人生は想像したことないし、興味もないけれど、由佳吏に会えなかった人生は考えたくないなと言いました。
その言葉を聞いた由佳吏は「おおげさ」と言うと、仁坂が「お前の受け止め方がな」と笑って言って仁坂は去っていきました。
由佳吏は仁坂、美咲、莉々奈の顔を思い浮かべながら、「本来僕が生きるはずじゃなかった時間、たとえ知らずに与えられたとしても、そこで得たものは僕だけのものだ」と思いました。
そして、自信を持て、足りないなら努力しろと自分に言い聞かせた由佳吏は、母親に用事があると言って美咲の元へ走り出しました。
走りながら由佳吏は「君が差し出してくれたものに見合う僕になりたい、助けられた命全部で美咲の優しさに応えたい」と強く思いました。
美咲の家に付くと、美咲の母親が出てきて美咲は昨日から友達の家に泊まっていないと言いました。
由佳吏は美咲の家をあとにした瞬間、美咲の弟の拓海が由佳吏を引き留めます。
拓海は、五十嵐って奴は知り合い?姉ちゃんはそいつんちに泊まっているらしいけどそうなの?と言いました。
拓海は気になったから聞いただけだと言い、姉ちゃんが家を出る時、どこに行くのか聞いたらわざとなんでもない顔をしてたから気になったと言いました。
それを聞いて由佳吏は急いで柊に電話をし、美咲と一緒かどうか尋ねると、一緒にいないと言われました。
美咲の「さようなら」の言葉が由佳吏の頭の中をよぎりました。
その頃、莉々奈はキレイな着物姿で座っていると、そこへひいおばあちゃんがやってきて涙声で言いました。
「りーちゃん、すっかりキレイになってなぁ」

漫画『恋と嘘』12巻美咲編(45話46話)の感想と考察
真実を知った由佳吏の気持ちがものすごく複雑で切ないですね。
自分は本当は死んでいたかもしれないと思うだけで、美咲に感謝の気持ちしか湧いてこないけれど、これからどうするのが一番正解なのか、正直分からなくなりますよね。
由佳吏は悩んで悩んで、莉々奈ではなく、美咲を選ぶのかもしれません。
でもそれは同時に自分の死が早まるかもしれないことを受け入れないといけないことなので、恐怖でしかないですよね。
もし私が由佳吏だったらここまで生きてこれたことを自分の人生をかけて美咲にめちゃくちゃ感謝をして、莉々奈を選ぶかもしれないなぁと思いました。
せっかく大きな決断をして美咲に伝えにいこうとしたのに、美咲は一体どこに行ったのでしょうか。
美咲の「さようなら」の言葉が気になります。
もしかしたら由佳吏の前から本当にいなくなろうとしているのかもしれませんよね。
美咲を見つけることができるのか、そして由佳吏は最終的にどういう決断をするのかがとても気になります。
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