2022年1月17日発売の週刊ヤングマガジン2022年7号で、『センゴク権兵衛』238話が掲載されました。
センゴク権兵衛238話では、降伏の書状を寄越したのにそれを撤回した真田安房守昌幸に対し、徳川中納言秀忠は怒って戦う事にしたのです。
数は徳川軍の方が全然上ではありましたが、徳川中納言秀忠はじっくりと攻めるつもりでした。
しかし、真田軍が挑発を仕掛けてくるので、これに激怒した一部の部隊が勝手に力攻めしたせいでいらない損害を増やしてしまったのです。
果たして、この調子で徳川軍は真田軍に勝つ事が出来るのでしょうか。
本記事では、センゴク権兵衛238話『計略のにおい』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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センゴク権兵衛238話のあらすじネタバレ
真田安房守昌幸は最初は降伏するつもりでいたが、急にそれを撤回したのです。
これに激怒した徳川中納言秀忠はすぐさま真田を攻める事を決断。
数は徳川が3万8千、真田が3千と徳川軍が圧倒的有利ではありましたが、徳川中納言秀忠は急がずにじっくり攻める事にしました。
しかし、真田軍の挑発にまんまと乗ってしまった牧野康成、鎮目惟明、朝倉宣正が勝手に攻めてしまい、しかもものの見事に打ち負かされて逃げ帰って来たのです。
不用意に動くなと諸将に師事していた徳川中納言秀忠は何度も目を開け閉めしながら、命令に反するのは明らかに良くない、とぶつぶつ言い始めました。
そして命令に背いた3人は前線から外された事を知った権兵衛は、幾ら命令とは言え、挑発には乗ってしまうものだ、と言います。
権兵衛達は道案内役と言う事もあり、前線にはいたが兵を動かすような事はしませんでした。
そこへ酒井家次の家臣である今橋平五郎忠吉がやって来て、川の状態を権兵衛に聞きます。
権兵衛は、今は問題ないが土砂降りになったら危ないかも、と言いつつ、川を渡河するのか、と聞くと今橋平五郎忠吉は肯定します。
権兵衛は理由を聞くと、徳川中納言秀忠が一切動く気配が無いから他の武将達が我慢できなかった、と答える今橋平五郎忠吉。
権兵衛は、以前武田信玄にコテンパンにやられた戦のようになるなよ、と忠告するが今橋平五郎忠吉は、その戦を知る者はこの場には殆どいないし、世代交代している者達ばかりだ、と答えます。
その答えを聞いた権兵衛は鼻を利かせつつ、正直な話、川を渡海するのは下策だ、と言いつつも、誰も自分の言葉に耳を傾けはしないだろうから、今は誰も命を落とさずに帰るのを願うしかない、と呟いたのです。
やがて徳川軍は川を渡って真田安房守昌幸がいる上田城へと向かい始めます。
これにはこの戦に勝つ以外にも、昔に真田軍にコテンパンに負けた汚名を返上しようと言う考えもあったのです。
それ故に焦りがあったので、真田信繁幸村率いる別動隊が横から襲い掛かった際、徳川軍は混乱してしまいます。
しかも徳川中納言秀忠の本陣にも伏兵が現れ、奇襲を仕掛けてきたのです。
徳川中納言秀忠は数の多さを理由に戦おうとするのだが、伏兵によって大混乱となっている徳川軍を指揮する事が出来ず、撤退する事にしました。
しかし、真田軍は事前にせき止めていた川の堰を切ったため、水増しされていて、撤退する事も出来なくなっていたのです。
川岸にいた権兵衛達でも最早どうする事も出来ないため、権兵衛は、徳川中納言秀忠がちゃんと泳げるのを祈る、と言いつつ、小諸城へと戻る、と言ったのです。
家臣達は、徳川中納言秀忠を放置するのか、と言うと、今の自分達が出来るのはちゃんと徳川中納言秀忠が泳いでこちらに来れるか、小諸に戻って出迎えるべき、と言って撤退しました。
同時に、この際手柄とかはどうでもいいし、初めての戦で大失態を犯した徳川中納言秀忠を慰める事が大事だ、と言うのでした。

センゴク権兵衛238話の感想と考察
見事にやられまくっていましたね。
寡兵で大軍勢を打ち負かす言う真田安房守昌幸の作戦が見事にはまったと言うところですが、徳川方でも世代交代の影響がもろに出ているなと思いました。
勿論、徳川中納言秀忠の軍勢には戦国の時代を知る者達もいるとは思いますが、今回の話を見る限りだと戦国時代の終盤もしくは終わった後に元服した者達が多めみたいです。
その者達は戦の厳しさ等を書物のみでしか知らず、実際に戦を経験した事が無いのでしょう。
最初のシーンにあった挑発を受けて攻め入った一件も、戦国時代を生き抜いた武将だったら余程短気じゃない限りスルーしていたのではないかなと思います。
しかし、若い者達は数が少ないくせにコケにされたと思った筈なので、攻めてしまったのだと思いますね。
それにそれからも攻めたりしましたが、ことごとく返り討ちに遭ったり、徳川中納言秀忠も逃げ場を失う等の悪循環に陥ってしまいました。
何か嫌な予感がすると感じていた権兵衛はその場にいれば何とかなったのかなと思いますが、それでも聞く耳を持つ者がいるかどうかと言われたら微妙ですね。
権兵衛が言っていたように、徳川中納言秀忠が何とか生きているのを祈るしかありません。
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