2022年1月17日発売の週刊ヤングマガジン2022年7号で、『1日外出録ハンチョウ』103話が掲載されました。
『1日外出録ハンチョウ』103話は、年が明けて外出した大槻は、ダラダラと宮本と2人で飲んでいたところに木村を呼ぶことになりました。
婚活真っ最中で上手く行かない木村に、2人は親身に相談にのることになったのですが……。
本記事では、『1日外出録ハンチョウ』103話『婚沼』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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ハンチョウ103話のあらすじネタバレ
年も明けたこの日、大槻は新年会も兼ねて宮本とダラダラ居酒屋で飲んでいました。
最近珍しく木村さんと会っていないと言い出した大槻の言葉に、宮本も呼んでみようと電話をする事にしました。
宿代も浮くしという魂胆も含み、大槻も賛成しましたが、人とお茶していると言う木村はこられませんでした。
大槻はその言葉に含みがあると言い、会社の人なら会社の人とはっきり言うはずで、その相手は女の人かもしれないと言い出しました。
それから30分後、宮本の携帯に木村から電話が掛かってきて結局来ることになりました。
現れた木村はジャケットを着ていつもより格好がパリッとしており、お茶の相手が女性である事は明白となりました。
婚活アプリで知り合った人と会っていてという木村の答えに、見事推測して見せた大槻は得意げな顔です。
婚活の状況を宮本が尋ねると、今日の人は初対面だったと言い、木村は大きなため息をつきました。
出会いを繰り返すうちに『好き』という気持ちがわからなくなってきたという木村は、自信のトークスキルの無さが原因なのか会う人みんなとりとめのない会話をしてそのままおわるという流れを繰り返しているようです。
一緒にいて落ち着く人、波長が会う人などとよく言いますが、1・2回の出会いではわからないと木村は肩を落とし、婚活迷路にドハマりしていました。
珍しく落ち込んでいる木村の姿に、戸惑う大槻と宮本でしたがまずは今日出会った人の事を聞いてみることにしました。
あまり喋りたがらない人で、話を振っても広げる気も無い回答しかして来なかったと木村は言い、地獄だと2人は声を揃えて言いました。
男としての自信が無くなってきたという木村でしたが、それは相手が良くないと宮本は猛反発しました。
メッセージが来たから会ってみたものの、自分のタイプでは無かったから話す気が失せたと大槻は分析しますが、そもそもメッセージを送ってきたのは向こうからで、プロフィールに写真も載せていると木村は言いました。
それでも無言でいるというその女性に、2人とも疑問符が飛び交うしかありませんでした。
以前会った女性は、2度目の出会いで結婚観の話をしたら露骨に引かれたという木村に、婚活アプリなんだからそういう話をするべきなのではないかと、失敗談を聞けば聞くほど婚活の謎は深まるばかりです。
最終的に、女性は登録無料である故に、もしも出会ってビビビと来る人がいたら結婚しようというくらいの気持ちの人たちだったと、大槻は予想しました。
そんな直感があるかどうかもわからず、独身男3人で考えても答えが出るものじゃないと宮本は言い、女性側の意見を聞きに店を移す事にしました。
小料理屋へ向かった3人は、女将さんに事情を話し、木村は自分のダメなところや結婚できない理由を尋ねました。
木村さんは優しくて誠実で素敵だと思いますと言われますが、失敗続きの木村にはお世辞にしか受け取れませんでした。
女将さんは少し考え、結婚は焦ってするものではなく、出会って一緒にいたいと思える人が出来るのが先で、結婚はその後で初めて出てくる選択肢だと言いました。
そういう意味では婚活アプリとは順序が逆になる為に身構える人もいるのかも知れないと言い、突き刺さった木村は頭を抱えてしまいました。
結婚に婚活という近道は無いとまとめた大槻に薦められ、婚活アプリを消すことにしました。
お勘定の際、木村はこれからどうすれば良いのかと尋ねると、本当に誰も結婚する相手がいないとなったらその時は私と結婚しますかと、お釣りを渡しながら手を握り女将さんは言いました。
ざわつく3人でしたが、女将さんは色々な客に言っていると、他の客が教えてくれました。

ハンチョウ103話の感想と考察
昨今はいつの間にか婚活アプリやマッチングアプリと言われるようになりましたが、元々は出会い系アプリという呼ばれ方をしていたはずで、あまり良いイメージはなかったような気がします。
マッチングアプリという呼び方をしているせいか、テレビでCMが流れた時には驚きましたが、実は真面目な出会い系アプリやサイトもあったのかもしれませんし、木村のように真面目に出会いを求めている人もいるのかもしれません。
実際には女将さんが言う優しくて誠実な人ほど、出会いが無いまま年を重ねていく人が多いような気がします。
店を移動するまでの男3人での婚活話も良かったのですが、木村側の話しか聞けないので仕方が無いこととはいえ、宮本はどうしても木村の肩を持ちたがるように見えました。
婚活アプリで出会って結婚の話をしたら引かれるというのは、一緒に話を聞いていたら大槻達と一緒に婚活の謎にハマってしまう気がします。
婚活アプリのユーザーの目的は結婚なのではと思いましたが、納得させるためにこじつけたような大槻の推察を聞いて腑に落ちました。
最終的に、木村は婚活アプリに向いていなかったと思われますが、今後結婚願望や出会いをどうしていくのか、次に登場した時に報告してくれて上手く行っていることを願いましょう。
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