2021年12月13日発売の週刊ヤングジャンプ2022年3号で、『青年少女よ、春を貪れ。』42話が掲載されました。
『青年少女よ、春を貪れ。』42話は、前回までの古崎の過去回を踏まえ、いよいよ呼び出された勝之達三人との再会となります。
深夜の母校に集う勝之達ですが、ここで決着をつけることが出来るのでしょうか。
本記事では、『青年少女よ、春を貪れ。』42話『許せんかった』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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青年少女よ春を貪れ42話のあらすじネタバレ
古崎のメッセージによって母校の教室に来るように言われた勝之達でしたが、深夜という時間もあって当然玄関が施錠されていて校舎には入れません。
どうすれば良いかと考えていると、大きな石を手にしたわゆがガラスと割ろうとすると、懐中電灯を持った見回りがやって来ました。
泥棒じゃないと慌てて謝る亮と勝之でしたが、見回りに来たのは龍樹でした。
無事に入れることになった一同でしたが、このことが学校側にばれたら割とまずいと龍樹は困り顔を見せました。
もしも見つかったら自分のことを通報するように勝之は申し出ました。
不法侵入の勝之を捕まえようとしてやむをえず校舎に入ったという筋書きを考えた勝之でしたが、じゃあその隙に逃げると亮は言いました。
勝之が犠牲になってくれて助かったと言う亮のまさかの裏切りに、勝之は焦ります。
そんな薄情な亮の態度に龍樹は笑いますが、こんな事態の時に笑ったことを謝りました。
亮もなぜか急にボケたくなったと言うと、わゆは場所のせいじゃないかなと言い、中学の頃の三人を見ているみたいだったと懐かしむ表情を見せました。
いよいよ待ち合わせ場所の教室に入ると、すでに古崎は窓際から外を眺めて待っていました。
まずは音無をけしかけて龍樹を追い詰めたのは自分であると白状し、古崎は謝りました。
そこまですると思わなかったと言いつつ、亮や龍樹に送っていた脅迫のような手紙も自分の仕業だと告白しました。
勝之が理由を尋ねると、許せなかったからだと古崎は言いました。
ハルの事を忘れ、家庭を築いた人もいれば教壇に立つ人もいて、祖父母孝行な立派な青年と
して生きる人とそれぞれ幸せに暮らしていることが許せなかったと古崎は言い、だから自分の罪を思い出させるためにやったと告げました。
従姉妹でありながら苦しみに気づけなかった罪、自分のエゴで酒を飲ませた罪、目の前で落下したにも関わらず黙っていた罪と、三人向かって言いますがその計画の中で勝之という存在は想定外だったようです。
以前の帰省の時に三人と接触したことは音無経由で古崎も知っていました。
勝之との再会により、皆が罪を認め自分を責めるようになっていたのは勝之だから出来たことで、同じように真相を探ろうとしていた音無には出来ない事だったと古崎は言いました。
ハルが最後に選んだ人だけあってすごいと、古崎は静かに勝之を讃えました。
しかし、ハルが絶望したきっかけを勘違いしていると古崎は告げ、それを話すのが目的だと言うと、四人は戸惑いを見せました。
自分たちがしたことまで詳しすぎる事に亮達は疑問を抱きますが、その理由はハルの最期の言葉を聞いた唯一の人物だからと古崎は答えます。
言葉を無くす一同、そこへけたたましい足音と共にやって来たのは音無でした。
四人が揃っていたことに驚く音無でしたが、集めた古崎からすればようやくといった感じで話を始めました。
それは罪の告白ではなく、小さな恋物語と古崎は語ります。
青年少女よ春を貪れ42話の感想と考察
物語も佳境に入っていくように、ついに全員集合となりました。
古崎が語るその話によって物語がどう展開していくのかはわかりませんが、少なくとも音無の勝之達への敵対心は以前よりも薄れ、協力態勢になってくれるのではないかと思います。
敵だったキャラが味方になる展開と思いましたが、元々はクラスメイトであり友人でもあり古崎にけしかけられなければもう少し違う再会をしたようにも思えます。
冒頭で石を持ってガラスを割ろうとするわゆのギャグ顔が可愛くもあったのですが、ボケる亮を筆頭に中学の頃の三人を見ているみたいだったと言う表情が良かったです。
ハルの事故がなければきっと今でも仲良く勝之も地元で暮らしていたのだろうし、音無だって今でも仲良くしていたかもしれないし、それぞれが別な形できちんと幸せになっていたのかもしれません。
そんな風に考えさせられた場面でした。
友人の死という衝撃的な出来事を共有出来る人という意味では、真相を明かして丸く収まれば六人はこれまでとはまた違った繋がりのある関係になれるのではないかと思います。
そんな想いもありつつ、古崎が明かす真相を待ちましょう。
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