2021年12月13日発売の週刊ヤングマガジン2022年2・3合併号で、『賭博堕天録カイジ』409話が掲載されました。
『賭博堕天録カイジ』409話は、自分が追われていることを知ったマリオは、その絶体絶命の状況を悟り、ひとまず身を隠しました。
自分を知り、行く先を案じたマリオはカイジにこの状況を伝えるのでした。
本記事では、『賭博堕天録カイジ』409話『会偶』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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カイジ409話のあらすじネタバレ
帝愛追跡班の安川が、西嶋への報告の電話をしていた現場に階段で4階に戻ろうとしていたマリオは偶然にも鉢合わせてしまいました。
エレベーターに乗ろうとしたら定員オーバーで追えなかったことや、完全に見失ったというわけではないという話を聞きながら、マリオは震えていました。
マリオが乗ったエレベーターが止まった2階か3階で降りたことは確実と報告する安川によれば、自分の行動は筒抜けだと確信しました。
更に、一階で待ち伏せしていた3人をもう向かわせたと聞き、マリオは衝撃を受けながらもひとまずその場を後にしました。
自分の危機を完全に把握したマリオは3階へ戻り、周囲に注意しながら階段奥にあるトイレを見つけるとそこへ逃げ込みました。
当然、男性用トイレに隠れようとするのですが、ここでマリオは女性用トイレの看板が目に留まりました。
個室に入り震えるマリオは、さきほどの安川の電話を思い出していました。
自分を囲んでいるのは一人二人ではなく、チームでいることは確実でした。
どうすれば良いかを考えたところで思いつくわけもなく、考えている間に追跡班と思われる二人の男達の声が聞こえてきました。
もうここしかないという声に、マリオは息を殺しました。
追跡班がトイレに来ると、個室がちょうど一つ閉まっていました。
二つあるうち、もう一つの方を調べてみても誰もいないため、使用中の一つから出るのを待つしかありませんでした。
用を足しながら待っていると、ドアは開き二人とも振り返りましたが、中から出て来たのは別人でした。
フロアを探して見つからなければトイレを捜索する事を察知したマリオは、女子トイレに潜伏したのでした。
その機転によって難を逃れることが出来ましたが、急場を凌いだだけで窮地である事に変わりはありません。
そんなマリオの状況など知る由もなく、買い物に出掛けていたカイジとチャンはご機嫌で帰宅しました。
夕食はしゃぶしゃぶで米沢牛と松阪牛の食べ比べとマリオに向かってカイジは言いましたが、返事はありません。
コンビニにでも行ってるんじゃないですかと、チャンも特に気にも留めず冷蔵庫から缶ビールを取り出すとカイジにも渡してまずは一杯と二人で呑み始めます。
カイジが一口飲んだところで、電話が掛かってきました。
着信はマリオからで、夕食を教えてさっさと帰ってこいと言うも、マリオからは恨めしい声が返って来ました。
置いてけぼりにしたことは謝りつつも、カイジは気持ちよさそうに寝ていたから起こすのも気が引けたと言い再びビールを飲みます。
そんな話は今のマリオにはどうでもいいもので、今すぐにアジトを捨てて逃げてと伝えました。
何かの冗談だと思ったカイジは真に受けませんでしたが、百貨店のトイレにいて帝愛に囲まれているという状況を聞かされれば、さすがに表情も一変しました。
手にしていたビールを置きカイジは戸惑いを見せましたが、マリオは突っ走って逃げるしか無いと思いつつも捕まる可能性の方が高いと涙ながらに語ります。
捕まって責められたらアジトの事も喋ってしまうと、自分を理解しているマリオはそうなる前に逃げてと絶望の状況中懇願しました。
カイジ409話の感想と考察
前回までを見ていれば、マリオが優位な状況になっているのに勝手に絶望しているように思えますが、時間経過から考えればまだ車中の応援班も来ていない頃なので危機なのは変わりありません。
自分なら責めに耐えられず喋ってしまうと、自分の弱さを理解しているからこそカイジ達に危機が及ばないように考えられるというのは、逆にマリオの強みでもありそれが岐点になったのではないかと思います。
自分一人では強行突破しか思いつかなかったかもしれませんが、状況を知ったカイジやチャンの知恵を借りればこの窮地も脱することが可能かも知れませんし、脱したからこそ追跡班の再度の増援があっても見つけられないのかもしれません。
恐らく、今個室にあるものをカイジは尋ね、母へのプレゼントを大量に購入していると知りその服で変装させて脱出する展開になるのではないかと思います。
全身女性ものの服を着て、マスクをしていればマリオの服装だけで捜索している追跡班は見つけることが出来ないはずです。
帝愛が捜索を続けている前回の時間軸で言えば、既にマリオは脱出していると思われますが、その答えは次回となるのでしょうか。
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