2021年12月6日発売の週刊ヤングマガジン2022年1号で、『センゴク権兵衛』235話が掲載されました。
センゴク権兵衛235話では、徳川内大臣家康は前田参議利家が命を落とした後、実質的に豊臣家の中枢を担う人物となっていたのです。
しかも唯一徳川内大臣家康を見張る役目を担っている石田治部少輔三成は、加藤主計守清正を始めとした武将達の襲撃事件を切っ掛けに、隠居に追い込まれてしまいました。
それ故に最早徳川内大臣家康を止められる者は存在しなくなってしまったのです。
果たして、天下は徳川内大臣家康の思い通りになっていくのでしょうか。
本記事では、センゴク権兵衛235話『家中騒動』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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センゴク権兵衛235話のあらすじネタバレ
豊臣太閤秀吉が息を引き取った後、豊臣家の中でも最大の勢力を誇る徳川内大臣家康は前田参議利家が息を引き取ると共に、豊臣家の中枢を1人で握る存在となったのです。
彼を見張る役目を担っていた石田治部少輔三成は、朝鮮出兵の際に彼や彼が差し向けた目付に不満を抱いていた加藤主計守清正を始めとした武将達に襲撃されました。
石田治部少輔三成は無事でしたが、この騒動の責任を取って豊臣政権から追い出され、隠居されてしまったのです。
石田治部少輔三成がいなくなってしまった事から、徳川内大臣家康は豊臣太閤秀吉が遺した遺言を蔑ろにし、有力武将との繋がりを強め始めます。
更に石田治部少輔三成と仲が良い大名達との繋がりを切り離したりし始めたのです。
おまけに他の五大老の無力化を図るために、前田参議利家亡き後前田家の当主になっている前田利長に対して裏切ろうとしているのかと問い詰め始めます。
彼と親しい浅野長政に対しても同じ疑惑を向けたのです。
徳川内大臣家康と対抗する気が無い前田利長は人質を出す事で従う事にし、浅野長政は謹慎する事になりました。
そしてその嫌疑を今度は上杉越後宰相中将景勝に向けるのだが、彼は前田家と違って屈服しなかったので、徳川内大臣家康は彼を討伐しようと兵を集めたのです。
そして討伐軍が結成されるのだが、その中に権兵衛の軍もいたのです。
権兵衛は事の成り行きを良く知らない様子を見せつつ、真田安房守昌幸と共に動く、と家臣達に告げていました。
これは徳川家からの指示であり、朝鮮出兵の際に揉め事を起こしたため、お互いに監視するためではないか、と家臣は言います。
そこへ仙石三左衛門久政が駆けつけ、真田家が自分達を無視して先に出陣した、と告げると詫び状を渡します。
権兵衛は急いで軍勢を引き連れて板鼻へと向かいました。
板鼻城へと向かうと、真田安房守昌幸とその部下達は頭を下げて待っていたのです。
権兵衛は軍法に違反した事を追求しようとするも、真田安房守昌幸は反省の意を示して、次は権兵衛の軍勢が自分達よりも先に進軍しても構わない、と言います。
権兵衛は了承して立ち去るのだが、部下達に対しては、もしかしたら真田家は手柄を立てて、自分達の領地を奪い取ろうとしているから、警戒をしろ、と命じたのです。
それから権兵衛達は下野国の佐野まで進んだのだが、部下達が佐野で米を勝手に刈ったりしました。
それを権兵衛は注意したのだが、今度は仙石三左衛門久政が駆けつけて、真田軍が勝手に陣を引き払った、と告げると権兵衛は驚きを隠せませんでした。
権兵衛は家臣達を集め、真田軍の行動に関しては真田軍の一存じゃなく、裏で上杉か徳川が絡んでいると思っていました。
しかし、家臣達は、徳川家が自分達みたいな弱小大名を潰そうとするのか、と口にしたのです。
対する権兵衛は心の中で、どんな事が起きようとも、自分は家臣や部下達を死なせる事無く小諸に帰すだけ、と思っていました。
そんな中、石田治部少輔三成が反乱を起こした、と言う知らせが届いたのです。

センゴク権兵衛235話の感想と考察
徳川内大臣家康が野心を露わにし始めていますね。
完全に天下は自分の物だと言わんばかりに、好き勝手にしている状態です。
徳川内大臣家康を唯一監視する役目だった石田治部少輔三成は隠居している状態なので、他にも監視する大名を今は亡き豊臣太閤秀吉は用意すべきだったんじゃないかなと思います。
しかしながら、石田治部少輔三成に匹敵するくらい豊臣家の将来を思う者がいなかったのかもしれません。
仮にいたとしても徳川内大臣家康の行動から察するに、圧倒的な力の前に逆らえないかもしれませんしね。
そしてその徳川内大臣家康の指示で権兵衛は軍勢を動かしますが、色々と苦労しているなと思いました。
軍法に基づいて動いているみたいですから、以前のように動きにくくなっていますね。
しかも真田安房守昌幸達の動きも不穏です。
多分最初に軍法を破り、権兵衛の軍勢の後ろを進軍していて、その後去ってしまいましたが、その間に家族と話し合いして、石田治部少輔三成側につくか、徳川内大臣家康につくかを決めたのでしょう。
そして真田安房守昌幸はそれをしやすいように敢えて軍法を破ったのだと思います。
それから遂に石田治部少輔三成が挙兵しましたが、物語がどう動くのか気になりますね。
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