2021年11月25日発売の週刊ヤングジャンプ2021年52号で、『青年少女よ、春を貪れ。』39話が掲載されました。
『青年少女よ、春を貪れ。』39話は、それぞれの想いや証言が明かされ続けた夜、話は一段落して静かな夜は過ぎていきます。
本記事では、『青年少女よ、春を貪れ。』39話『ごめん、ハル』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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青年少女よ春を貪れ39話のあらすじネタバレ
勝之、わゆ、亮の三人は缶コーヒーを手に、公園で静かな時を過ごしていました。
様々な証言が打ち明けられた犯人捜しは、音無が誰かに電話をかけながら出て行った事で終わりを迎えました。
勝之達も帰ることにしたものの、結局三人で過ごしていました。
音無がいつ戻るかもわからず、父と二人では気まずいだろうと龍樹も連れて来れば良かったと、勝之は考えますが、自分たちといるのもしんどいだろうと思い、呼ぼうとはしませんでした。
そんなことを考えている横ではわゆがスマホの画面を見ながら、改めてハルを可愛いと言いました。
そんな可愛い子に嫉妬していた当時の自分をアホ呼ばわりし、全部敵わなかったと当時を懐古しました。
ミニバスをやっていたのに球技大会のバスケではハルの方が活躍し、歌もプロみたいでハルの後に歌うのは恥ずかしかったとわゆは言いました。
思い出話なんか聞きたくないと亮は咎めましたが、そんなまぶしい子が死ぬほど追い詰められることがどれだけ苦しかったのかと、わゆは身体を震わせながら言いました。
裸のハルを見た後怖くなってずっと籠もっていたわゆは、寄り添えなかったことに後悔していました。
そんなわゆを見た亮は、ハルのお義父さんをキャンプに誘うと決めたのは自分だったと打ち明けました。
ハルとお義父さんの関係が悪くなっていたのはわかっていて、三人で釣りをしたときは仲が良さそうで、仲直りしてまた三人で釣りに行きたいと亮は思っていました。
自分の親で、ろくでもない親だっていることくらいはわかっていたのにと、亮もまた自分をアホ呼ばわりしました。
二人の様子を見ていた勝之は、気休めにもならない言葉しか思いつかず、責任は自分たちにあると皆が思っていることを理解していました。
当日風邪をひかなかったら、笑顔の違和感に気付いていたら、手を握る以外の方法で寄り添えていたらと後悔ばかりが勝之の頭に浮かびます。
ポケットに忍ばせていたハルの遺骨が入った袋を手にし、当時の事を思い出していました。
家族でもないのに遺骨が欲しいと言う勝之に対して非難されている中、ハルのお義父さんだけは持って行くことを許可してくれました。
大事にしてやってくれと言った義父に対し、本当にハルにそんなことをしていたのかと勝之の中に疑問が生まれました。
こんな終わり方で良いのだろうかと、勝之はハルに問いかけました。
一方、足早に歩きながら電話していた音無の通話相手は古崎でした。
ハルは龍樹に殺されたと聞かされていた音無でしたが、古崎は殺したとは言っておらず、龍樹の前で崖から落ちたと言っただけで音無が勘違いしただけでした。
反論も出来ない音無でしたが、自殺したことには納得出来ませんでした。
ハルと龍樹が会う直前、音無が電話していたことは古崎も知っていました。
その時はいつもより元気は無かったものの、音無は精一杯励ましてハルも最後には笑ってくれたと主張する音無でしたが古崎は話を聞く気もありませんでした。
まだ自覚が無いと呟き、私の番かなと言う古崎は、公園の三人に向けてメッセージを送りました。
一斉に受信した三人には、お伝えしたいことがありますという短いメッセージが届き、思いもよらぬ展開に勝之は目を見開きました。
青年少女よ春を貪れ39話の感想と考察
次の展開に向けての一休み回という印象でしたが、まるで全てを知っているかのように振る舞っていた音無も、実は古崎の協力があっての行動だとわかりました。
古崎がどうやって龍樹の前で飛び降りたことなどを知っていたのかはわかりませんが、古崎視点のハルや関係性、キャンプ当日の出来事などを次回は語ってくれるのかもしれません。
公園組の三人はどんどん空気が重くなる一方で、解散もしにくい状況にあったのではないかと思います。
そんな中に古崎のメッセージがあったのは三人にとって色々な意味で救いになったのではないかと思います。
このまま帰っても一人で自分を責め続ける時を過ごしてしまうのが容易に想像出来るので、この夜のうちに解決して欲しいところです。
古崎の口ぶりからすると、音無に非があるように思えますが、本人の自覚は全く無く、龍樹を始め散々ひっかき回された勝之達の逆転劇に期待したいです。
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