2021年11月8日発売の週刊ヤングマガジン2021年50号で、『1日外出録ハンチョウ』100話が掲載されました。
『1日外出録ハンチョウ』100話は、いつもの3人で解放された今回は、ゴルフに挑戦することにしました。
初心者3人はどうにかそれらしく振る舞いながら、ある人物を待っていました。
本記事では、『1日外出録ハンチョウ』100話『打場』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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ハンチョウ100話のあらすじネタバレ
この日解放された大槻・沼川・石和の3人はポロシャツ姿で、表情も凜々しくある場所に向かっていました。
快音が鳴り響き、白球が飛び交うそこはクラブ24というゴルフの打ちっぱなし場でした。
貸しクラブを選ぶとき、大槻はヘッドを叩き比べて身が詰まっているものを選びました。
貸しクラブ3本中、残り2本は8番アイアンと56番アイアンを選び、地下にいる間にここまでアイアンの種類が増えていると思わなかったと経験者のような口ぶりを見せます。
自分たちのスペースに着き、ボールを出す装置のボタンを押す沼川でしたが、垂れ流すようにボロボロ出てくるボールに、沼川は茫然とするしかありませんでした。
ゴルフというのは精神がものをいうスポーツであり、焦りは禁物だと大槻は言いました。
見かねた店員らしき男に、カゴを置いてからボールを出さなければいけないことを教えられて、大槻は紳士的な態度で謝ります。
まずは大槻の一打目です。
振ったグラブはボールを転がらせて、グラブは自分の被っていた帽子に当たってしまうほどド素人ぶりを見せつけました。
今の風を聞かれた石和は、腕毛をむしって散らし風向きを確認しました。
やや硬めのアゲンストと答える石和に、それならしょうがないというように大槻も今のミスには納得しました。
次に打とうとするのは沼川で、まずは芝の確認からです。
ややフック気味で上手く乗ればスライスと言い、グラブを振りますがこちらもボールは転がるばかりでした。
適当に専門用語を語る3人ですが、実はこの前日に試しにゴルフをやってみようと言いだしたのは大槻でした。
3人とも未経験ではどうにもならないという沼川でしたが、大槻の狙いは巷で噂の教え魔おじさんでした。
ボウリングやゴルフで頼んでもいないのにコーチングしてくる、基本的には迷惑な存在として語られるものですが、初心者3人にとってはタダで教えてくれるありがたい存在でした。
その為、あえて無知さをさらけ出して初心者の匂いを漂わせていたのでした。
ゴルフは遠心力だからヘッドの描く孤の軌跡大きい方が良いと掴みかけた大槻は、重心の移動の仕方を話しているとついに教え魔おじさんとして黒服の牧田が引っ掛かりました。
もう一度構えてみろと言われた大槻は、クラブは8番か56番か尋ねますが、56番とはSW(サンドウェッジ)というもので種類ではなく角度を示す数字でした。
大槻が言った重心移動して大きく振った方が良いというのはおながち間違いではなかったようですが、遠心力とは大きく振ることではなく、ハンマー投げの要領で引く力で遠心力を強めると牧田は説明します。
ゴルフのスイングにおける重心移動は意識してやるものではなく、腰の回転に合わせて自然に右から左に移動する感覚とレクチャーされると、それまでとは一転して、ボールは一直線に飛んでいきました。
帝愛内でもトップクラスの腕を持つ牧田のレクチャーによって、3人はメキメキと成長し、一同は盛り上がりました。
いつかはラウンドも回りたいと言いだした大槻に、牧田も嬉しそうに同意しました。
良い運動もしたところで、風呂に入って食事に……と思ったものの牧田の姿がありませんでした。
予想以上の自分の成長や、狙い通りに教え魔おじさんが引っ掛かったことで喜ぶ3人でしたが、こういう時に一番喜んでいるのは教え魔おじさんなのでした。
ラウンドを回りたいならスイングを固めないとと言いながら、1人50級のノルマを課して顔をキラキラさせながら追加のボールを持ってきました。
想定外の事に大槻達は必死に逃れようとしますが、牧田はこのまま帰してくれはしませんでした。

ハンチョウ100話の感想と考察
大槻達と同じく、ゴルフ未経験の当方からすればクラブは56番まであるものと思ったりしたものですが、始めてからの初心者ぶりには専門用語も適当だなとわかるくらいでした。
そんな初心者丸出しの3人でしたが、教え魔おじさんが狙い通りに網にかからず適当なゴルフが始まる展開なのかと思いました。
教え魔おじさんは身近にいましたし、帝愛でもトップクラスの腕前と言うことでコーチには最適な人物でした。
昔バッティングセンターで教え魔おじさんに遭遇したことはありますが、いつの時代も教えるのが好きなのかもしれませんし、中にはそういう人もいるかもしれませんが、女性客狙いだけではないのかもしれません。
初心者が上手く行かずそのままその競技を嫌いになってしまうよりは、自分が好きな競技を楽しんでくれる人が増えて欲しいという布教の狙いもあるのかもしれません。
超好意的に教え魔おじさんを解釈してみましたが、大槻達のように待っている人もいるかもしれませんが、人によっては迷惑行為に当たるため、一方的なコーチは空気を読んで行って欲しいものです。
教え魔おじさんを網に掛けたと喜んでいた3人でしたが、ゴルフ好きの網に掛けられた方なのかもしれません。
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