2021年11月8日発売の週刊ヤングマガジン2021年50号で、『賭博堕天録カイジ』405話が掲載されました。
『賭博堕天録カイジ』405話は、買い物を終えて店を出ようとするマリオを取り囲む、完璧な包囲網に遠藤も勝利を確信していました。
しかし、やはりこのまま上手く行かないのが遠藤です。
本記事では、『賭博堕天録カイジ』405話『雲散』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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カイジ405話のあらすじネタバレ
各階に配置された数名の監視、追跡者による徹底的な包囲網が、マリオを取り囲んでいました。
呑気に一切気付くことなく買い物を終えたマリオはいよいよ帰路につこうとし、遠藤率いる追跡者達も次の動きに備えていました。
順調に思えていた追跡でしたが、ここでふとマリオは足を止めました。
気付かれたと思い追跡者達に緊張が走る中、マリオは周囲をキョロキョロと見回しました。
初めて入った百貨店で、色々なショップで買い物をして回収して回ったマリオは、尾行に気がつき警戒しているわけではなく、単純にエスカレーターの位置がわからなくなってしまっていました。
適当に歩き回ればそのうちエスカレーターにたどり着けるものですが、この時、目だけは良いマリオには、この階に向かって降りてくるエレベーターのランプが見えました。
エレベーターに向かって駆け出したマリオでしたが、追跡者側からすれば不意の行動に戸惑うばかりでした。
全員がエレベーターに向かおうとする中、安川一人がこのままマリオを追跡し、残りはエスカレーターで先回りする事にしました。
バタバタと何人も駆けつけて、エレベーターに乗り込むのはあまりにも不自然という判断であり、そこまでは良い判断でした。
マリオのボォーッとエレベーターを待つ様子を見て、何も気付かれていないと確認し安堵しますが、エレベーターの扉が開いたとき、想定外の事が起こりました。
到着したエレベーターはほぼ満員であり、降りる人もいませんでした。
先に待っていた女性客とマリオが乗り、安川も乗りますが定員オーバーを告げるブザーが鳴り、社会のルールとして最後に乗った安川が降りるしかありませんでした。
こうして何も気付くことなく、マリオは一時監視の目を逃れることが出来ました。
安川は、エレベーターのランプを見て出来る限りの追跡を続けました。
3階の停止時間が長く、誰かが降りたことが明白となりましたが、2階でも停止しました。
それにより先回りさせた連中がマリオよりも先に1階のエレベーター前に集結できると考えた安川は、その流れも良いものと判断しました。
ここで西嶋に報告の電話を掛けました。
マリオはエレベーターで1階に向かい、このまま帰宅すると思われると報告し、エレベーターの前には3人配置してあり降りてからの追尾態勢も万全と報告しました。
西嶋は一緒にいる遠藤にその旨を告げ、マリオがタクシーを拾っても既にそのタクシーを追跡するためのクルマにも人はおり、信号を渡って反対車線でタクシーに乗っても追跡できるようにクルマを用意しているため、すぐに追跡可能であることを報告しました。
ここまでは万全と判断した遠藤ですが、百貨店を出てからどんなアクシデントが起こるかわからず油断大敵と遠藤は言いました。
西嶋には店の出口でそのまま待機させ、クルマによる追跡で指示を出すために遠藤はクルマに向かいました。
武者震い状態で興奮を抑えられない遠藤でしたが、この時、1階エレベーター前では待機していた数名の追跡者達はマリオを見失っていました。
1階で降りると予想していたマリオは、エレベーターから降りる人たちの中にはいませんでした。
無情にも扉は閉じられ、マリオはまるでマジックのように姿を消してしまいました。
カイジ405話の感想と考察
やっぱりマリオ! そして遠藤! という今回のお話でした。
追跡に気付いたと一瞬思わせながら、ただの迷子になっていただけというマリオでしたが、ここでマリオ特有のスキルとでも言うべき『視力』というものが発揮されました。
もしも降下してくるエレベーターのランプが見えなければ、このまま歩き回ってエスカレーターを探し、追跡の目を掻い潜ることは出来ませんでした。
そして幸運だったのは、エレベーターが満員になった事でした。
無意識とはいえ、それだけの事が起きたのはカイジの言っていた守護霊によるものなのかもしれません。
ここでもしも西嶋か遠藤が追跡していたら、もっと違う判断をしていたのかもしれませんが、やはり素人の追跡なので途中で停止した3・2階をスルーしていました。
おそらくマリオはそのどちらかで降りたと思われますが、安川以外は1階に向かっているとばかり思っているので、それはまさに手品のように思えたのかもしれません。
このままマリオは逃げ切ることが出来るのでしょうか。
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