2021年11月1日発売の週刊ヤングマガジン2021年49号で、『賭博堕天録カイジ』404話が掲載されました。
『賭博堕天録カイジ』404話は、母へのプレゼントとして大散財するマリオは、いよいよ店を出ようとします。
それに合わせて遠藤も動き、いよいよ確保の時は間近になってきます。
本記事では、『賭博堕天録カイジ』404話『自業』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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カイジ404話のあらすじネタバレ
一瞬たりともマリオの動きを逃すまいと、各階に執拗に張り巡らされた包囲網など知る由もなく、大散財したマリオはベンチで寝転び弛緩しきっていました。
包装が終わった商品を店員から受け取り、ご機嫌に談笑している間もまさか監視されているとは知らずに、マリオは次の店に包装された商品を受け取りに向かいました。
エスカレーターに向かえばそこにも監視の目はあり、フロアチェンジを確認した次のフロアにも、当然既に監視の目はあります。
どの階で降りたのかを後から来た包囲班に伝えることで、慌ただしく動く必要がなくとも目立つこと無くマリオの追跡を続けることが可能です。
マリオが降りたフロアで行方がわかれば、それを伝え、散り再び包囲網は出来上がる仕組みであり、逃げられる隙はありません。
商品を回収し、両手に二つずつの大きな紙袋を持ったマリオの姿を見た包囲班の一人は、西嶋に電話を掛けました。
荷物を回収していることから、いよいよこの百貨店を出ると連絡が入った西嶋の横で、遠藤は電話を替わるように言いました。
荷物はどれくらいかと尋ねる遠藤に、手提げ袋が4つで両手が塞がっているという返答に、バスや電車を使わずにタクシーを利用する可能性が高いと判断しました。
アジトに直行し、一網打尽に出来る可能性が高まったと判断した遠藤は撤収を命じ、エスカレーター前で張っている者はクルマに戻らせるように指示しました。
駅付きのタクシーを利用した場合は余裕があるものの、店をでてすぐの流しのタクシーを使われれば待ったなしでマリオを追うことは出来なくなってしまいます。
そんな指示をして遠藤は電話を切り、確保できることを確信していました。
一方、指示を受けた安川という包囲班の男は8階で張っているものに電話を掛けクルマに戻るように指示しました。
その道中で各階に張っている者を連れて来るように指示し、エスカレーター班は続々と持ち場を離れて撤収を始めました。
そうしてクルマで追う用意も整っている中、マリオは荷物の回収を続けて更に荷物が増えていました。
散財し、人生で一番お金を使ったことに笑顔も止まらず、金は使うためにあり、人生に散財は必要とまで考え始め、未だに数メートル後方から監視されていることなど気付かずに帰路へ着こうとします。
安息の地である自宅へ向かおうとするものの、このままでは安息の地は急転直下の破滅を導いてしまいます。
一網打尽にされるという悲劇が待っていることなど思いもしないまま、生まれて初めての散財に夢うつつの今、その一歩一歩が着実に地獄に向かっていることなど想像も出来ないまま、マリオはご機嫌で出口へと向かっていました。
カイジ404話の感想と考察
前回といいなかなか話が進まないという印象ですが、逆に、これは遠藤が失敗するとおいう前振りにすら見えてきました。
ここまで完全に包囲され、マリオは気付かないまま帰宅して一網打尽という流れではあまりにもひねりが無いというか面白みに欠けると思います。
確保されてからの次のゲームへの新展開というならここまでの焦らしもわかりますが、24億という大金を持って逃走を続けたカイジ達に対して生還の道を与えるギャンブルを帝愛が用意する必要も無いので、このシリーズはこのまま逃走しきらなければゲームオーバーでもあると思います。
この逃走こそがこれまでやって来たギャンブルのようなものなのかと思いますが、そうなると順調に行っている今こそ漫画としてはそろそろ流れが変わるべきであるとは思うのですが、ここで遠藤が勝つ未来がどうにも見えなくなってきました。
二話前くらいまでならいよいよか……という気持ちもあったのですが、マリオがどう切り抜けるかという展開しか想像出来ません。
恐らく、遠藤の判断ミスという展開があるとすれば、今は続々と撤収し上階の監視が無くなってしまったことかもしれません。
回収を忘れた店に戻る為に、マリオが上階に向かうとそこは監視がおらず現状の追跡だけでは見失ってしまったという展開か、或いは家に向かう途中のタクシーの運転手が追跡されていることに気付いて教えてあげるという展開があるかもしれません。
マリオだけでは気付けそうにないので、後者の展開なら逃げ切れる可能性も見えますが、実際のところはまだまだどうなるかわかりません。
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