2021年10月18日発売の週刊ヤングマガジン2021年47号で、『センゴク権兵衛』229話が掲載されました。
センゴク権兵衛229話では、1597年、朝鮮の土地を制圧しようと、豊臣太閤秀吉は大軍を送った事で慶長の役が始まりました。
日本軍は朝鮮に攻め入り、建物を焼いたりして進軍していったのです。
今回、目付として参加している福原長堯と熊谷直盛は石田治部少輔三成の妹婿なのだが、後に諸大名との確執を起こす事になり、その矛先は石田治部少輔三成の方に向けられる事になります。
そんな事を知る由もない石田治部少輔三成は仕事で忙しくしていたのです。
果たして、どんな仕事をしているのでしょうか。
本記事では、センゴク権兵衛229話『永劫の英雄』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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センゴク権兵衛229話のあらすじネタバレ
1597年の秋、豊臣太閤秀吉は再び大軍を朝鮮へと差し向けたのです。
これは慶長の役と呼ばれる戦でした。
朝鮮に攻め入った日本軍は建物を火の海にしながら進軍し、現状では優勢に戦を進めていました。
今回の日本軍の総大将は小早川秀秋であり、目付は石田治部少輔三成と増田右衛門尉長盛ではなく、石田治部少輔三成の娘婿である福原長堯と熊谷直盛でした。
しかし、彼らの存在が後に諸大名との対立を生む事になり、その諸大名の恨みはとばっちりと言わんばかりに石田治部少輔三成に向けられる事になりました。
そしてその石田治部少輔三成は、国内で仕事をしていましたがとても忙しかったのです。
その頃、布団の上にいる豊臣太閤秀吉は大音新介に対し、石田治部少輔三成を召集しろ、と命じました。
そして来るように言われた石田治部少輔三成は少し休みつつ、真田信幸と本多忠勝との会見を白紙にしろ、と小姓に命じていました。
ようやく石田治部少輔三成は豊臣太閤秀吉に会うと、彼はもし朝鮮を制圧した際の大名の領地の振り分けの用紙を石田治部少輔三成に渡します。
拝見した石田治部少輔三成は、もし土地を手に入れても民が反発するから鎮めるのに時間がかかるし、大名達を説き伏せるにも時間がかかる、とやんわりと駄目だしします。
その代わりとして、検地を行って不正を行っていた大名の土地を奪い、朝鮮での戦で活躍した大名に褒美として渡せばよいのではないか、と打診する石田治部少輔三成。
対する豊臣太閤秀吉は面白しくない表情をしながら、実にしょうもないし、自分の残りの人生を面白くないものにしないでくれ、と言うと、そうするなら早くあの世に逝った方がまし、とまで口にします。
そして、どうせなら石田治部少輔三成の手で自分を葬ってくれ、とまで言い放つ豊臣太閤秀吉に、石田治部少輔三成は何とか彼を宥めるのでした。
それから石田治部少輔三成は大谷刑部少輔吉継の屋敷へと向かうと、豊臣太閤秀吉と徳川大納言家康の会合の接待を頼み、最近病気がちだった大谷刑部少輔吉継は了承します。
大谷刑部少輔吉継は石田治部少輔三成に、最近の石田治部少輔三成は忙し過ぎて疲労しているのではないか、他の大名との会合も中止しているみたいだから他の大名から憎まれるぞ、と心配します。
対する石田治部少輔三成は、問題ない、と断じました。
大谷刑部少輔吉継は、今更野暮か、と言いつつも、領地も無く、お金もない自分達奉行衆が法律だけで大名達を従えられるのか、と聞きます。
石田治部少輔三成は、それは分かっているが、色々考えても何も思い浮かばないから、自分を縛るものを炎で燃やしたい、と言ったのです。
その話を聞いた大谷刑部少輔吉継は、かつて織田信長を本能寺で討った明智光秀のようにか、と尋ねると石田治部少輔三成は肯定しつつも、自分だったら大阪城を燃やし尽くして豊臣太閤秀吉を英雄としてあの世へと旅立たせたい、と口にします。
その言葉を聞いた大谷刑部少輔吉継は、戦国大名みたいな心境だな、と呟くのでした。

センゴク権兵衛229話の感想と考察
慶長の役が始まりましたが、今のところは順調みたいですね。
そして監視役は石田治部少輔三成の関係者で、彼らのせいで石田治部少輔三成は睨まれる事になるようですが、彼にとっては非常に迷惑な話ですね。
まるで妹婿の罪は、兄が責任を取らないといけない感じになっているので、国内に残って仕事をし、豊臣太閤秀吉の相手もしないといけない石田治部少輔三成にとっては寝耳に水と言ったところだなと思います。
それに変な事を考えるまで思いつめている様子なので、哀れな感じがしますね。
次回は権兵衛が上京する事になるのではないでしょうか。
戦で呼ぶのではなく、豊臣太閤秀吉の話し相手として呼ばれるのではないかと思います。
今、豊臣太閤秀吉の相手をしている石田治部少輔三成は、頻繁に豊臣太閤秀吉に呼ばれて話し相手をしているせいで、自分の行うべき仕事が出来ていない状態になっており、本能寺の変のように英雄として死なせてやるべきかと思うくらい追い詰められている状態です。
しかし、そんな考えを振り払って石田治部少輔三成は問題こそあれども、豊臣太閤秀吉と対等に話し合える権兵衛を召集しようと決めたのではないでしょうか。
表向きは戦の援軍として上京しろと命じて、上京させると思います。
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