2021年10月18日発売の週刊ヤングマガジン2021年47号で、『賭博堕天録カイジ』403話が掲載されました。
『賭博堕天録カイジ』403話は、マリオ監視すべく完全な包囲網が完成したにも関わらず、囲まれた本人は何も気付くこと無くまだまだショッピングは続きます。
そうこうしているうちに、包囲網は更に強化されてしまいます。
本記事では、『賭博堕天録カイジ』403話『籠鳥』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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カイジ403話のあらすじネタバレ
遠藤が思い描いたとおりの徹底した包囲網が完成した報告を受け、店外に一人で配置することを決めた遠藤は携帯電話を握り絞めて笑みをこぼしました。
マリオを追尾した結果、その先にあるのは団欒し安心しきったカイジ達の家に踏み込み一網打尽にするという展開を想像しては笑みが止まりません。
店内に入るときには尾行がないと確信していたマリオは、そんな事態が起きているとは夢にも思わずに未だに宝石店で買い物を続けていました。
パールのネックレスかダイヤのネックレスかを悩み、両方にしたマリオ。
そんな良い客を見ていた店員と目が合い、バッグを薦められました。
思い返せば母が持っていたのはボロボロで今のマリオにはバッグと呼べるような代物ではありません。
親孝行ショッピングを続行しにカバン売り場に向かったマリオを、西嶋は見逃しませんでした。
そんな西嶋の元に、部下がやって来て各階のエスカレーター付近への配備も終わった事を告げ、それでも六人もの部下が余っていました。
更にマリオを囲もうかと提案した部下に、それは店に対しての妨害行為だと西嶋は窘めました。
マリオの周りをいかがわしい連中がゾロゾロうろつきもすれば迷惑であり、直接マークするのは四人で十分と西嶋は言います。
指示を仰ぐ部下に、西嶋はボンクラ面の連中がマリオの周りをうろうろしだしたらさすがに悟られると予想しましたが、せっかくの兵隊を帰すのももったいないと悩みます。
そこで西嶋は最終ラインとして三つある出入り口の外側は遠藤班が固めているため、内側に配置するように指示しました。
それでもまだ三人余るため、残りの二人は階段とエレベーター前にも配置することにしました。
指示を仰いでいた部下の一人が最後まで余り、この中では一番ましな方ということで西嶋と変わってマリオをマークすることにしました。
変な欲は出さずに視界の片隅にマリオを置いておくだけで良いと指示し、最終的には何もしないことと指示して遠藤に布陣変更の連絡をしに向かいました。
確実にアリの一匹すらも通さないようなマリオへの包囲網は整えられていきますが、マリオは全くそれに気付くことも無く商品を受け取り、包装を待つ間弛緩しきりの様子です。
ベンチに座り、突然のプレゼントに驚く母の姿を想像してマリオは嬉しそうにしていました。
避けようも逃れようもない破滅へのカウントダウンが進んでいるとは露ほども知らず、マリオは店内のベンチで寝そべり満面の笑みを浮かべて逃亡中の身である事も忘れているような緩みぶりを見せつけていました。
カイジ403話の感想と考察
更に強化された包囲網でしたが、西嶋が抜けたことが遠藤側の分岐点となるような気もしました。
これまでの長きに渡る電話番から解放されるべく、ようやくチャンスを掴んだ遠藤班や西嶋のような仕切る側の人間ではない兵隊達の包囲網となっているわけですが、どこかに隙は生じる可能性があります。
一見して詰んでいると思われますし、マリオも油断しきりですが一人の男に対してこれだけの男が囲み、その視線の先には豪快に買い物する異国の人ともなれば店側としてはその非日常さを感じるかもしれず、マリオに気付かせてくれるかもしれません。
気付いたところで一人では逃げようもありませんが、カイジに電話くらいはするかもしれず、指示を仰ぐのかもしれません。
作中は昨今のようなスマホが普及した時代ではないので、電話で指示を聞きながら逃走するとはいかず、公衆電話を辿っての逃亡劇というのも面白そうですが、西嶋に指示を仰いだ六人がボンクラならマリオもまたボンクラなのでそれは難しいかもしれません。
もしかすると、これまでのマリオのダメッぷりはこれから展開への伏線であり、覚醒回のようなマリオの成長や本気を出した姿が見られることになるのかもしれません。
アクション映画ばりの逃走劇を見せる必要がありそうですが、やはりどう考えてもマリオにそれは期待出来ないので、一網打尽にされたカイジ達に次のギャンブルが始まるという展開があるのかもしれません。
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