2021年10月11日発売の週刊ヤングマガジン2021年46号で、『センゴク権兵衛』228話が掲載されました。
センゴク権兵衛228話では、病に伏せるようになったお藤だが、葛の結婚式のために色々と準備の指示を飛ばしていたのです。
権兵衛達は無理をするなと言うのだが、自分がこんな身なのだから少なくとも準備だけはちゃんとしたいと言うのでした。
そして夜になり、権兵衛はお藤に何か自分に出来る事は無いのかと訴えるのだが、彼女は権兵衛はこういうのに向かないのを分かっているのか、何も頼みませんでした。
しかし、権兵衛も引き下がりません。
果たして、そんな彼にお藤は何と言うのでしょうか。
本記事では、センゴク権兵衛228話『最後の仕返し』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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センゴク権兵衛228話のあらすじネタバレ
権兵衛が暫くの間、小諸を離れている間、お藤は病にかかっていました。
しかし、葛の結婚式のために病気の身でありながら、色々と準備をしていたのです。
葛は、余り無理せず養生して、と言い、権兵衛も、再婚なんだから余り豪華にしなくてもいいだろう、と言います。
しかしながらお藤は、自分はこの状態なのだから、今の自分に出来る事をやるだけ、と言って聞きませんでした。
その夜、休む事なく作業を行うお藤に対して権兵衛は、どんな事でもいいから自分に出来る事はないか、と聞くも彼女は、何も頼めることはない、と言って断ります。
それでも食い下がって来る権兵衛にお藤は、自分が何か頼み事をする事で、権兵衛がこれまでしてきた迷惑を無かった事にしたいのか、と言うと権兵衛は図星なのかギクッとします。
続けて、権兵衛がこうして大名に返り咲けて良かったと言わせたいのか、大名をクビになった時の暮らしの方が良かった、権兵衛は戦場に行きたかっただけで、そんな権兵衛に頼れる事は何もない、とここぞとばかりに言いたい事を言うお藤。
最後にお藤は、好き勝手な事ばかりして迷惑をかけて来た権兵衛には、自分に対して命を落とすまで誠心誠意罪悪感を抱いてもらう事にする、と言います。
権兵衛は了承するとお藤は、薙刀を持ってきて、と指示し、権兵衛は言う通りにしました。
お藤は薙刀を手にすると、これを自分の実家の菩提寺に置いておいてほしい、と言い、権兵衛は了承すると共に薙刀を元に場所に戻したのです。
そして、権兵衛は自分に対しての罪悪感を命を落とすまで持っていたなら、あの世に来た際に出迎える、と口にするお藤。
権兵衛は、逆だったらどうする、と聞くとお藤は、その時は権兵衛が出迎えて、と言うのでした。
権兵衛は了承すると共に、本当出迎えてくれるのか、と聞くとお藤は、それをわざわざ文章として残さないといけないのか、とげんなりしていました。
しかし、権兵衛は、文章にしなくてもいいけど自分の記憶に残るように伝えてほしい、と言って気が収まらない様子でした。
それ故にお藤は、ちゃんと出迎えているかどうかはその時になってからね、と耳元で言ったのです。
それから1か月後、お藤は病によってこの世を去りました。
権兵衛は葬儀の事まで全部お藤が決めていた事もあって、する事無いので雪かきをしていたのです。
その様子を佐野半四郎正秀と共に見ていた葛は、この家が良くなかった時に権兵衛とお藤の結びつきがより強くなったし、世の中不思議、と口にすると権兵衛は、戸次川の戦いでの失敗があったからそうなったのかも、と言います。
そう言って葛と佐野半四郎正秀は涙を流します。
そして権兵衛はそんな葛と佐野半四郎正秀に対し、2人の結びつきも自分達と同じように強くなってほしいし、そう言う結びつきは天下人になってもそう簡単に得られるものではない、と言いました。
そう言い切ると権兵衛はあの世に逝ったお藤に対して祈りを捧げるのでした。

センゴク権兵衛228話の感想と考察
今回の話でお藤は病によって命を落としてしまいましたね。
前回の事もあって、遅かれ早かれあの世に逝ってしまうのではないかとは思っていましたが、思っているよりも早かったなと言う印象でした。
しかし、命を落とす瞬間まで色々と準備をしてくれていたので、本当にいい女房だったんじゃないかなと思いますね。
権兵衛に任せなかったのも、こういう細かしい事が向かない人だと言うのも分かった上だとは思いますが、本当は大名なのだからどっしりとしていろと言う意味合いもあったんじゃないかなと思います。
どちらにしても惜しい人を失ったと言う感じですね。
これから仙石家はどうなっていくのか、気になるところではありますね。
次回は豊臣太閤秀吉の命令で朝鮮出兵のために、出陣する事になるのではないでしょうか。
再び朝鮮出兵が始まりましたが文禄の役と違って、慶長の役はかなり苦戦を強いられている状態です。
それ故に小大名とはいえ、権兵衛の手を借りたいくらいの状態にあるのではないでしょうか。
それもあってすぐさま出陣せよと命令書が届き、権兵衛は了承しながらも、ちゃんと和睦したのに何故戦をしないといけないのかと思いながら、てきぱきと準備するのではないかと思います。
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