『高嶺のハナさん』は2018年から週刊漫画ゴラクにて連載のムラタコウジ先生による人気漫画です。
79~81話では、企画会議の反省会を高嶺・不動、そして弱木と天井というペアで行うことになりました。
それぞれ仕事とは別な思惑も抱えた人もいる中、どんな反省会になるのでしょうか。
本記事では、『高嶺のハナさん』79~81話のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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高嶺のハナさん79~81話のあらすじネタバレ
79話「先輩として」
デッドリフトを200kgで行い周囲に注目される不動に、高嶺は企画会議のダメ出しを求めました。
改善できることを教えて貰わなければ前に進めないと言う高嶺ですが、不動は何も言いません。
その心中は改善できることなど無いほど完璧だと言いたい不動ですが、伝え方がわかりません。
ストレッチしながらもしつこく高嶺はコンセプトやネーミングの何がダメだったのかと尋ねますが、必死な高嶺が尊すぎて余計に伝えられなくなっていきます。
筋トレ後でコンディションも悪いため。帰って貰おうと決めた不動は、ゴーホームと言おうとしてカムホームと口走ってしまいました。
言った直後に自ら間違いに気付き、きょとんとした高嶺に引かれていると思った不動は訂正しようとしますが、上司である自分がこんなしょうもない間違いをしたことが恥ずかしくて言えません。
高嶺も拒否すること無くわかりましたと答えますが、家に誘った不動の方がその返答を理解出来ません。
その頃、チャラ田を含む社員数人と飲んでいた淀屋橋は偶然、高嶺と不動がタクシーに乗り込むのを見てしまいました。
チャラ田になんかあったかと言われましたが、二人の事は言いませんでした。
緊張の面持ちの二人がタクシーに乗っている頃、天井は弱木の家に到着していました。
80話「カムホーム」
高層マンションに一室にある不動宅に、高嶺は仕事モードで訪れました。
部屋に高嶺がいるという状況が理解出来ないままの不動は、腕を組んで平静を装っているままです。
カウンターにパソコンが置かれているだけで何も無い不動の家を見て、さすが不動さんと言う高嶺ですが、実のところ帰国したばかりでまだ荷物が届いていないだけでした。
招いておきながらこの空気に耐えられず、帰って貰おうとした不動は玄関を指しましたが、閉め忘れた鍵を閉めて高嶺は戻ってきました。
高嶺は早速企画書を見せて再度説明を始めますが、その距離の近さに不動の耳には一切話が入ってきません。
筋トレ後でエネルギーが不足している中、脳のブレーカーが落ちると思ったその時、高嶺を後ろから抱きしめる姿を想像してしまいます。
自分のそんな妄想に恐怖を感じている間も、高嶺は必死に企画の話を続けますが、不動は何も答えません。
肩を落とす高嶺が、ふと横目に入ったのは箱買いされたコーラでした。
コーラから弱木のことを思い出した高嶺。
その弱木はやはり天井にもコーラでもてなしていました。
じゃあ始めようかと真剣な面持ちで言う弱木に、天井も神妙な面持ちで頷きました。
81話「反省会」
反省会をする体で家に来た天井でしたが、本当に反省会を始める弱木が信じられない様子です。
帰り道、本当はずっと手を繋いでいたかった天井でしたが、弱木から離されるのが怖くて自分から離してしまいました。
そんな気持ちも含めて、自分ばかりまた空回りしているような気がしてきた天井。
好きなものをあわせれば最強のお菓子が出来ると考えた弱木の、メロンからあげリンゴステーキ梨ハンバーグビスケットについての改善点を求められると、ガチで意見を言うことにしました。
そもそもどの層にヒットすると思って考えたのかと問い、何を調べたのかと天井はまず追求しました。
社員紹介で子どもたちを笑顔にすると言っていた結果がこれはあり得ないとまくしたて、メロンと唐揚げを混ぜるのを想像しただけで普通はオエッてなりますと続けて反論させません。
弱木は好きかもしれないけれど皆が好きという根拠も無く、自分の好きばかりを押しつけてお客さんの気持ちを全然考えていない、もう少し人の気持ちを考えてくださいと天井が言い終わると、弱木は言葉がありませんでした。
しかし、目を輝かせて天井の意見から何かを理解した弱木は、素直にお礼を言いました。
喜ぶでもなく、無理にテンションを上げるでもなく天井は正座する弱木の膝にしがみつきました。

高嶺のハナさん79~81話の感想と考察
ゴーホームとカムホームを間違えた挙げ句に大変な事になった不動でした。
高嶺は真剣に仕事をしているのに、不動は全くそんなことを考えておらず噛み合わなさがすれ違い系のコントを見ているような気分になります。
不動が話さない分、高嶺が勝手に解釈して話を進めるためにそうなってしまうのでしょう。
その一方では、弱木と天井の反省会も描かれますが、商品のダメ出しにかこつけて人の気持ちを考えてと言う天井の本音がぶつけられていました。
しかし、弱木はそれも商品開発の為のアドバイスだと勘違いしてしまい、こちらもすれ違いが起きております。
こちらはコントには見えず、本当に一途な片思いを描かれているように見えます。
叶わないとわかっているのに諦められない天井の心情を考えると、本当につらいものがあり、同じ作品内でギャグとシリアスと恋愛パートの混じり具合がとても良いと思います。
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