2021年10月4日発売の週刊ヤングマガジン2021年45号で、『サタノファニ』185話が掲載されました。
サタノファニ185話では、真希から瀬里の人格が出てきた事に動揺しているひよ里達を尻目に好機と感じたのか、叶が出てきて奇襲を仕掛けました。
突然の事で信者達は急いで身構え始め、まり亜はナイフで叶の首を斬るも彼は首輪に鎖を巻いていたので、無傷でした。
色々騒がしい中、瀬里は霧子達に声をかけ始めます。
しぐまの元にいた内田はこの事に動揺していると、しぐまは真希の心の中にあったと伝えたのです。
果たして、真希の中で何があったのでしょうか。
本記事では、サタノファニ185話『堂島瀬里』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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サタノファニ185話のあらすじネタバレ
瀬里の人格が真希から出てきたため、完全に想定外の事態となり、殆どの者達が動揺していました。
今こそ奇襲をかける好機だと考えた叶は飛び出し、棒を使って信者を倒します。
彼の存在に気づいた信者達は急いで武器を取り、まり亜は彼の首元に目掛けてナイフを振るって命中させました。
しかし、叶は首輪に鎖を巻いた状態で参戦していたので、まり亜は舌打ちをするのでした。
密かにしぐまの背後にある仏壇に移動していた道隆も儀式が滅茶苦茶になっている理由が何も分かっていない状態なので、この現状に大いに内心動揺していました。
それにひよ里も何が何だか分からず、困惑するしかありませんでした。
そして瀬里は霧子に対して言葉をかけ、言葉をかけられた霧子は涙を流していました。
瀬里はもう命を落としている事を知っている内田は、今の状況に動揺を隠せていなかったが、しぐまは彼に対して、真希の心の中にいた、と呟いたのです。
時はしぐまが真希に法悦を行った時に遡ります。
法悦をした後、しぐまは彼女の心の中に入り込み、後ろには色んなしぐまがついて回っていました。
人間には色々な事を記憶しているドアが心の中に存在していて、しぐまは、そんなドアを一つ残らず潰す事で真っ白にし、そこから殺人鬼の記憶等を投入していくのが儀式だ、と呟きます。
ドアも残り一つとなり、その前には真希がいて、このドアは開けない方がいい、と警告します。
しかし、しぐまは気にすることなくドアを開けると一室があり、目の前にはメイド服姿で銃を所持している女性がいました。
この光景にしぐまは驚いていると女性がしぐまの方を振り向いたのです。
女性の正体は瀬里であり、その後ろでは真希がゲームをしていました。
瀬里はしぐまに対し、ここは自分達の部屋だから部外者は消えろ、と言って銃による弾丸をしぐまに向けて放ちます。
しぐまも銃から銃弾を放ったが瀬里に当たらず、しぐまの頭部に弾丸は見事に命中したのです。
そして現在に至り、これまで発火で真希と瀬里は人格を変えていたが、片方が命を落としてもそれが出来ている事に驚いていました。
霧子は涙を流しながら、引き止めていれば瀬里も真希もこんな目に遭わずに済んでいた、と詫びるが瀬里は気にしておらず、真希が迷惑をかけてすまなかった、と詫びます。
そんな中、ひよ里は瀬里に対してナイフを振るうが、真希は剣で防いだのです。
ひよ里は彼女の事を、寝返ったな、と裏切りと儀式を台無しにした事で憤怒の表情をしており、瀬里も邪魔しないでよと言う表情を浮かべていました。
その頃、しぐまは内田に対して、今くたばるわけには行かず、これからも生き続ける義務がある、と言い、彼に指示を出そうとしていました。
仏壇の背後に隠れていた道隆は、しぐまの傍にいる男が内田なのを知るも、顔つきが違う事に内心驚いていたのです。
そしてしぐまは涙を流しながら、これは切り札であり、内田の命を自分に捧げてほしい、と嘆願するのでした。
サタノファニ185話の感想と考察
今回の話から、法悦を喰らった真希が瀬里になったのは、しぐまが真希の心の中に入り込んだ際に、自分と真希の思い出に踏み込んで来たから返り討ちにしたからなのでしょう。
それにより、色々面倒な事が起こっていると感じ、表に出てきたのだと思います。
皆も言っていましたが、真希は発火能力で人格が瀬里と入れ替わりますが、即ち人格が真希本来のものと瀬里の人格の2つあると言う事だと思います。
しぐまは人の心を破壊してから支配していくので、自律的に動ける瀬里の人格はやがて自分がいるドアも破壊され、自分と真希の思い出も蹂躙されるから、その前に返り討ちにしたのでしょう。
そして良からぬことが起こっていると感じ、表に出てきたのだと思います。
もうちょっと早く出てくれば良かったのでしょうが、発火薬が無いから真希自身の力で殺人鬼になれないから出てこれなかったのでしょうね。
次回はしぐまが言う切り札が明らかになると思います。
彼女は内田に命をくれと言っていましたが、それは内田の体を乗っ取ると言う意味なのだと思います。
彼らは何度も体を重ねており、内田の体はある意味しぐまの支配下にあるようなものです。
今のしぐまには法悦する力は残っていないので、何らかの方法で内田を取り込むのだと思います。
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