2021年10月4日発売の週刊ヤングマガジン2021年45号で、『賭博堕天録カイジ』401話が掲載されました。
『賭博堕天録カイジ』401話は、マリオの尾行を続ける光山は遠藤率いる捜索班には話を聞いてすらもらえなかったものの、西嶋に電話することでようやく光山の苦労も報われることとなりました。
連絡を受けた西嶋は当然、マリオ確保に動き出しました。
本記事では、『賭博堕天録カイジ』401話『留保』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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カイジ401話のあらすじネタバレ
相変わらずの電話対応に追われる事務所の中で、遠藤は退屈そうに煙草の煙を輪っかにして吐き出す遊びをしていました。
次第に、上手くやれば五輪マークが完成させられるかもしれないと思いつき、五つの輪を吐き出してはみますが、上手く並ぶことはありませんでした。
悔しがるわけでもムキになるわけでもなく、出来るわけがないと宙に浮かぶ煙を見ながら遠藤は笑いました。
そもそも、それが出来たからなんだと思える程度の暇つぶしでしかありません。
そんな遠藤に、電話番の一人が豊川支店の西嶋からの電話に替わるように声をかけました。
煙草を消して、電話を受ける用意をする遠藤に、先ほどの男は急用らしいと添えますが、どうせろくでもないと遠藤は半信半疑で電話を取りました。
西嶋の説明によると、本部に電話のあった百貨店でのマリオ目撃情報は本物であり、目撃者の光山はチャン・マリオと二年間同居していた男だという話でした。
チラシを見てもしかしたらと通報する債務者とは次元が違うと言う西嶋に、その有力情報をろくに話も聞かず邪険に扱ってしまった遠藤は言葉もありません。
その光山が遠巻きとはいえ20分以上確認し続けて確信を持っているのだから、本人に間違いないと伝える西嶋は、既に四人体制で確保に向かっていると言いました。
念のため本部からも応援を要請すると、電話を切った遠藤はすぐに今受けている全ての電話を切らせて応援に向かいました。
留守番を一人残し、遠藤を含めて本部からは五人が急行しました。
その車中、遠藤は煙草を吸いながらなにやら思案中でした。
その横では嬉しそうに、この日が遂に来たと話しかける男がいました。
まずはマリオと言いつつも、締め上げて吐かせれば芋づる式に三人とも確保できると実に嬉しそうです。
しかし、遠藤は予断野郎とただ一言だけ返しました。
気乗りしない報告で危うく取り逃すところだったと遠藤は言いますが、光山からの電話をゴミ情報と先に断定したのは遠藤であり、部下は心中でそれを指摘しますが遠藤はそんな部下の心中など一切意に介さず、再び何か思案していました。
何も言わずに西嶋に電話を掛けると、良い流れだという反応が返ってきました。
マリオは婦人服売り場の次は貴金属売り場に向かったようで、まだ物色中であるにも関わらず西嶋グループはもうすぐ現場に到着するところでした。
百貨店での確保は成功すると断言する西嶋ですが、その確保を一旦中止するように遠藤は命じました。
獲物を前にして中止を命じられた西嶋は納得が行きません。
芋づる式に捕まえられるという部下の言葉が遠藤は引っ掛かったようですが、西嶋にもそれは可能と思える話でした。
しかし、カイジと行動を共にしたことも遠藤は、この逃亡を始めた50日余りの用心深さを熟知していました。
単独行動をしているときのリスク回避として、一定時間の連絡が無い場合は緊急事態として残る二人はアジトを撤収して離脱する取り決めがあってもおかしくないと遠藤は言いました。
つまり、ここで芋づる式を期待してマリオを確保してもつるを自ら切ることになると遠藤は言いました。
納得した西嶋に、遠藤はやっと巡ってきたチャンスを最高の形で仕上げたいと言い、マリオを泳がせることにしました。
三人を一網打尽にしようと、久々に遠藤も熱を見せました。
カイジ401話の感想と考察
二兎を追う者は一兎をも得ずという結末になりそうな予感しかしませんが、西嶋グループと遠藤グループの計9名の追跡に加えて光山の追跡を、マリオ一人で交わしきれるのかという展開です。
カイジ宅の細道に9人もの怪しげな男達が集まれば、それはとても目立ち例のモネ婆さんも率先して絡みに行くかもしれません。
そして伊藤と蒲池宅に対してまた妙な勘違いを始めてしまうかもしれません。
結果的にカイジ達の知らないところでモネ婆さんに救われるという展開が待っていそうですが、まずはマリオが追跡に気付くかどうかというところが一番の問題です。
服に続き貴金属と、母へのプレゼントをするために買い物を満喫しているマリオですが、これまでの活躍ぶりをみるとあまり期待は出来ません。
それは遠藤も同様なので、残るは西嶋の動きに掛かっていると言っても良いかもしれません。
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