2021年9月27日発売の週刊ヤングマガジン2021年44号で、『センゴク権兵衛』227話が掲載されました。
センゴク権兵衛227話では、日本と明国の間で講和が成立したので、全てが終わったと思っていたが、豊臣太閤秀吉は再び軍勢を朝鮮に差し向ける事にしました。
こうして朝鮮の土地の半分か、王子を差し出すかのどちらかを目的とした慶長の役が始まる事になりました。
イエスズ会は今回の戦いで、日本は明国と貿易をする事なく、これまで通りポルトガルと貿易すると察します。
果たして、慶長の役はどのような戦となっていくのでしょうか。
本記事では、センゴク権兵衛227話『泥沼の戦役』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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センゴク権兵衛227話のあらすじネタバレ
日本と明国の間で講和が成立し、戦は完全に終了したと誰もが思っていました。
しかし、自分が生きた証を何が何でも残したいと言う豊臣太閤秀吉の暴論により、再び朝鮮へと攻める事になりました。
この事からイエスズ会の者達は書物に、豊臣太閤秀吉は悪魔に憑りつかれた、と書いたのです。
こうして朝鮮の土地の半分を得るか、朝鮮の王子を差し出すかのどちらかの目的のために慶長の役が始まります。
イエスズ会は今回の事を書物に、日本は明国と貿易せず、ポルトガルと行い続けるだろう、と書いたのです。
実際、暫くの間はポルトガルがアジアとの貿易の中心となりました。
慶長の役が始まり、日本軍は攻めるのだが状況は良くなく、逆に豊臣政権の力が弱まる要因へと変わっていくのです。
文禄5年の際に浅間山は二度噴火し、謎の毛は浅間山から出たと噂されます。
同じ年の10月10日、伏見にある権兵衛の屋敷では権兵衛は十河能閑と雑談しており、浅間山に事に関して権兵衛には連絡は来ていない事を知った十河能閑は、伝えても何も期待していないのではないか、と言って彼を怒らせました。
十河能閑は、朝鮮の城の守りを固めると言う指示があったから、再び兵を出す事になるのではないか、と言うも権兵衛は今のところ指示がないせいか、気にしていなかったのです。
同時に、もしそのような命令があるのならば、戦うものの出来るだけ生きて帰る事を念頭に置く、と言う権兵衛。
手柄を全然立てる気が無い権兵衛を見て、十河能閑は信じられないような目で見ます。
そんな中、小諸から書状が届き、藤が病である事が書かれていたので、権兵衛は急いで戻るのでした。
しかし、実際のところ、彼女は元気であり、家臣達が大きく騒ぎ立てただけでした。
そして藤は、葛に好きな殿方がいて結婚したいそうだ、と言いつつ、お江の警護の際に見たお武家様に惚れたみたい、と言います。
権兵衛は、そんないいひとがいたかな、と呟きつつ、葛に聞いてみると彼女は、最初は結婚なんてしないと考えたけど、自分は優柔不断で後押ししたくなる人が好きみたい、と言ったのです。
そして彼女が好きな人は佐野半四郎正秀と言う人物なのだが、権兵衛は、聞き覚えがある名前だ、と呟きます。
後日会ってみると、以前知り合ったヒゲ黒でした。
彼に会った権兵衛は反対するが葛は、佐野半四郎正秀は浅間山が噴火した際、すぐさま来たし、最初は反対していた家臣達も今では賛成している、と言いつつ、噴火の時には遠くにいる権兵衛よりも働いてくれた、と言います。
そう言う話を聞いた権兵衛は、それ程大変な出来事なら連絡してくれればいいのに、と言うと共に窘める佐野半四郎正秀に突っかかるが最終的に認めます。
それと同時に藤が部屋から出て行ったのです。
葛は、浅間山の噴火に関してはとても厳しかったし、藤も体の調子がその頃から良くない、と権兵衛に伝えました。
そして権兵衛は寝室で眠っている藤の元へとやって来て、彼女が寝ている様子をジッと見つめていたのです。

センゴク権兵衛227話の感想と考察
慶長の役が始まりましたが、完全に泥沼状態ですね。
初めて朝鮮を攻めた際は最初は優勢でしたが、次第に明からの援軍があったせいで劣勢に立たされてしまいました。
恐らくこの戦でも援軍が来るでしょうし、日本軍は嫌気が差しているから泥沼になっても仕方ないですね。
そんな中、一番得をしたのはポルトガルと言う事が発覚しました。
ポルトガルからしたら、豊臣太閤秀吉が最初考えていたアジア圏内の貿易には嬉しい事ではありませんでした。
それ故に戦争を起こした事で、朝鮮や中国と貿易する意思はないと判断し、内心では小躍りしたでしょうね。
そして久々に権兵衛が登場しましたが、この頃はまだ戦が起こるか分かっていませんでしたが、一応戦の準備をしつつ、生きて帰って来る事を念頭に置いている様子でした。
まぁ、武功を上げたとしても無事に帰ってこないのでは話になりませんので、妥当じゃないかなと思います。
そして葛が再婚する事になりましたが、同時に藤は亡くなってしまいそうです。
葛の事を報告する時は大丈夫そうでしたが、それでもきつかったのでしょう。
それを見せないように気丈に振舞って権兵衛に心配させまいとしていたのかもしれませんね。
次回は豊臣太閤秀吉にも死が忍び寄って来るのではないでしょうか。
豊臣太閤秀吉もいい年ですし、徐々に衰えが来始めると思います。
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