2021年9月27日発売の週刊ヤングマガジン2021年44号で、『1日外出録ハンチョウ』98話が掲載されました。
『1日外出録ハンチョウ』98話は、宮本宅に新米があると言うことで最高のご飯のお供決定戦が急遽開始されました。
いつものメンツが繰り出す自慢の一杯はどんなものか、軍配は誰に上がるのでしょうか。
本記事では、『1日外出録ハンチョウ』98話『飯供』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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ハンチョウ98話のあらすじネタバレ
宮本宅で桃鉄をするため、大槻と沼川・石和のいつもの3人で外出していました。
沼川が負けを確信して拗ね始めたところで、休憩をすることになり、夕飯をどうしようかという話になりました。
すると宮本は実家の北海道から新米のゆめぺりかが届いたと言い、冷蔵庫にあるものを見てみると卵とししゃもと豚コマに明太子という品揃えに買い出しに行かなければいけない状況でした。
そんな冷蔵庫の品揃えに、石和は卵かけ明太でも良いと言い出しました。
せっかくの明太の味を薄めそうでもったいないと同意しかねる宮本は、明太は明太で食べたい派で、大槻も美味しいとは思うけどと前置きしつつ宮本に同意しました。
そもそもせっかくの新米を卵かけご飯にするのはもったいないと大槻は言い出し、4人はそれぞれのご飯の食べ方を主張し始めます。
キリが無い討論に、家主である宮本は提案しました。
宮本が土鍋で米を炊いておく間に、3人は予算を千円としてそれぞれがご飯に合うおかずを買って来て宮本が一番を決めるという勝負となりました。
1時間後、土鍋で炊かれた新米とご対面したあとで、まずは沼川のプレゼンを始めることになりました。
特製コンビーフ丼と名付けられたそれは、コンビーフをご飯の上に乗せて温泉卵に醤油とマヨネーズ、仕上げに粉チーズを少々振るというものでした。
コンビーフ好きの沼川が色々試した結果、たどり着いた完成形ということでまずは全員で実食してみると宮本には好評で、石和に至ってはおかわりと言い出すほどでした。
粉チーズのおかげで少し洋風になるアレンジに、宮本の評価は上々の中、次は石和が名乗りを上げました。
台所に立ち料理をしているだけで驚かれる石和が提案したのは、土曜日の昼スペシャルと題したウインナーに目玉焼きにしらすという一皿でした。
丼ではなく定食スタイルのこの一品は、しらすと目玉焼きをご飯に乗せて醤油を垂らすのがお手軽にして最強と石和は言いました。
土曜の昼という名前は、石和がフリーターだった頃は毎週土曜日の定番ご飯だったということで、休みの日に遅く起きた昼にありあわせで作る感じだろと宮本は理解しましたが、提案した本人は理解されませんでした。
実食してみると、3人とも当然ご飯は進みます。
大槻もプレッシャーだろうと宮本は言いますが、一緒にしないでくださいと大槻は笑みを浮かべながら箸を置きました。
色々乗せまくったり思い出の味だったりとこざかしい事とは無関係の所に真の強者はいると、2人に忠告した大槻は、沼川に茶碗に入ったご飯を出すように言いました。
ご飯に掛けられたとろっとした何かは鮭である事はわかりましたが、沼川はそれが何かはわかりませんでした。
しかし、宮本は思わず身を乗り出して目を見開きました。
沼川が一口食べてみると、その味に目も輝くほどでした。
大槻が提案したそんな衝撃の一品は、凍らせた生鮭をいくらと供に醤油で和えた北海道の名産品『ルイベ漬け』というものでした。
北海道出身の宮本は人にお土産で買ったことはあるものの、自分では食べた事が無いという一品でした。
アボガドを乗せたりお茶漬けにしたりとアレンジは様々ある中で、新米ということを考慮して、ルイベ漬けオンリーで宮本に食べて貰う事になりました。
いざ実食してみると、完食して一呼吸の後に優勝は大槻に決まりました。
2人のも好きだったとフォローする宮本に続き、優勝した大槻は沼川のコンビーフ丼も粉チーズ無しならかなり好きだと言いました。
沼川は粉チーズが駄目だったのかと尋ねますが、駄目とかではなく好みの問題と言う大槻は、自分なら醤油マヨに黒こしょうという提案をしました。
そんな話をしていると、宮本は試してみるかと言いながら家にある調味料や薬味などを全て持ってきました。
テンションの上がる3人とともに宮本もご飯のお供探しの長い旅を始めました。

ハンチョウ98話の感想と考察
バラエティ番組の企画のような回でした。
新米をより美味しく食べるためのおかずを決めようという話でしたが、個人的には逆でご飯はおかずを美味しく食べるためのものという考えなので、食に関しては本当に人それぞれあるものだなと思いました。
今回読んでいて気付いたのは、大槻は食に関しては人それぞれ好みがあるのは仕方ないと理解しているからこそ、誰の一品も否定はしませんでした。
最初の卵かけ明太も、美味しいとは思うけどという前置きがある上で明太は明太で食べたいという意見だったので、こういう言い方は大事だなと思いました。
沼川のコンビーフ丼に対しても、粉チーズが駄目なのではなく、自分ならこうすると好みの違いであることを主張していたのが良かったです。
今回のご飯のお供探しは、外食がしにくい今のご時世ならではの良い回だったと思われるので、皆様もやってみてはいかがでしょうか。
ちなみに、個人的に毎日食べているご飯のお供というか一杯は、納豆と卵・ネギ・にんにく・ごま油を混ぜたものをご飯に乗せ、めんつゆをかけるというものです。
動物性・植物性のタンパク質も同時に摂れるので良いということは後からたまたま知ったのですが、十年近く続けている朝食です。
新米とか関係無く変わらない味です。
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