2021年6月17日発売の週刊ヤングジャンプ2021年29号で、『推しの子』47話が掲載されました。
脚本家GOAの舞台を見に行き、ものすごく感動したアクア。
GOAを助けるためにアクアが電話をした人物とは・・・。
本記事では、『推しの子』47話『職場訪問』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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推しの子47話のあらすじネタバレ
『東京ブレイド』の舞台稽古を見終えて帰るアビ子と吉祥寺。
吉祥寺はアビ子に舞台の人達が困っていた、もう少し向こうの事情も汲んであげてもいいんじゃないか、現場を信じて任せてみては…と言いました。
するとアビ子は、現場を信じて任せたから『今日あま』はああなっちゃったじゃないですか?と言い返しました。
それを聞いた吉祥寺は何も言えなくなってしまいました。
アビ子はさらに、この世の創作物の9割は駄作だ、つまりこの世の9割のクリエイターは三流で、信じられるのは自分の才覚だけだ、吉祥寺は他人を信用しすぎだと思うと言いました。
吉祥寺は心の中で、それを言えるのはアビ子が天才だからだと思いました。
それから数日後、アクア、あかね、かな、メルトは吉祥寺の家に遊びに行きました。
みんなは漫画家の吉祥寺の家にあるものに興味津々で吉祥寺に質問をしたりして盛り上がるも、吉祥寺はメルトにだけは塩対応でした。
吉祥寺は缶ビールを片手に、みんなで乾杯しようと言うも、みんなは未成年なので、ひとりで缶ビールをあけて飲みだしました。
そんな吉祥寺を見ながらあかねは、アクアに尋ねました。
GOAに助け船を出すという話だったけれど、なぜそれが吉祥寺のところに遊びに来ることに繋がるのかと。
するとアクアは、漫画家に限らず一度売れた創作者は自分が一番実力があると思っているものだから、周りの助言を聞かなくなるものだ、ただ先輩や師匠の言葉なら唯一聞き入れるから、アビ子を説得できるのは吉祥寺しかいないと言いました。
アクアは吉祥寺に、アビ子は今日は忙しくてやっぱり来れないのかと尋ねると、吉祥寺はアビ子は週刊連載をやっているから忙しいと言いました。
さらに吉祥寺は、基本的に週刊連載なんて人間のやる仕事ではないし、アビ子は今特に忙しいと思うと言いました。
あかねは吉祥寺に、昔からアビ子と友達なのかと尋ねると、『今日あま』の時に自分のアシスタントをしていた頃からだと言いました。
アビ子は昔から変わった子で、アシスタント同士でも全然喋らなかったけれど、漫画は多弁だったと言いました。
さらに吉祥寺は、漫画家同士は漫画を読めば作者がどういう人間か分かる、アビ子の漫画から『他者と解りあいたい、けれどそれができずに苦しんでいる子』だと分かったと言いました。
だからちょっと自分から絡むようにしたら懐いてくれて可愛い子で、その後すぐ週刊が決まって一瞬で追い抜かれていって、挫折も知らずに売れたから自分の意見が絶対だと思っていると言いました。
あかねは編集さんが注意することはないのかと吉祥寺に尋ねると、吉祥寺は、編集の仕事には2つあると話し、なんだと思う?とみんなに尋ねました。
するとアクアが、「売れる漫画を作らせること」とすぐに答え、吉祥寺がもう一つは「売れた漫画を終わらせないこと」だと言いました。
その為に編集者は作家のメンタルケアもしないといけなくて、わがままな作家のベビーシッターみたいなこともする羽目になり、その結果、作家がどんどんわがままになっていくんだと説明しました。
あかねは吉祥寺に、今脚本家が降ろされそうになっている、吉祥寺からアビ子を説得することはできないかとお願いしました。
吉祥寺もアビ子には色々言いたいことがあると思いつつも、アビ子とのやりとりを思い出しました。
――――― 「先生、アニメ化が決まったんです!」と嬉しそうに話すアビ子。
「先生は、私の師匠ってずっと思っています。」と少し恥ずかしそうに話すアビ子。―――――
吉祥寺は思いました。
あっという間に売れていくアビ子を見て、同業者として何も思わなかったわけじゃない。
けれど、私がアビ子の味方をしてあげないと、と。
そして吉祥寺はあかねに「ごめんね」と言い、原作をいじられることに不満を持つのはアビ子と同じだし、キャラは自分の子どもみたいなものだから愛を持ってキャラに触れてほしいと言い、この件においては力にはなれないと言いました。
するとアクアは、分かりましたと言うも、「でも一つだけ、これをアビ子先生に渡してもらえませんか」と言って封筒のようなものを差し出しました。
推しの子47話の感想と考察
前回アクアが電話した相手は吉祥寺だったのですね。
吉祥寺の家に遊びに行く約束を取り付けていたとは、私はてっきり鏑木に電話をしたと思っていたのでまさか吉祥寺に電話をしていたことに驚きました。
確かに誰の意見も聞かないアビ子が唯一、耳を傾ける吉祥寺に説得してもらうのが一番効果がありそうですよね。
でも吉祥寺から直接話してもらうことはできないかもしれないと予想していたアクアが、最後に渡した封筒なのか、手紙なのか分からないですが、そこに何が書かれているのかが気になります。
もしかしたら今上演されていて、アクアも見に行った、GOA脚本の舞台のパンフレットとチケットとかじゃないでしょうか。
アクアが感じた感動をアビ子にも味わってもらおうと思っているのではないのかなと思いました。
アクアがいったい何を吉祥寺に託したのか、そしてアビ子はどんな反応をするのか、次回が楽しみです。
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