2021年5月19日発売の週刊少年マガジン2021年25号で、『ダイヤのA act2』253話が掲載されました。
『ダイヤのA act2』253話では、宮川を死球で塁に出してしまった沢村は四番の星田と勝負する事になりました。
仲間達の声援を受けながら外角にストレートを投げる沢村だったが、星田は簡単に打ち返したのです。
結果はファールだったが、打球の速さから甘い球を投げたら打たれると沢村は感じていました。
そしてスプリット改を投げるも星田は見逃してボールとなり、次に高めにストレートを投げて空振りさせたのです。
果たして、この勝負はどのような決着を迎えるのでしょうか。
本記事では、『ダイヤのA act2』253話『あのミットへ』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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ダイヤのA act2 253話のあらすじネタバレ
宮川を死球で歩かせてしまった沢村は四番の星田と対決する事になります。
前園、小湊春市、倉持、金丸、麻生、東条、白州の心からのエール、ベンチの皆からの声援を受けながら星田に対して思い切り腕を振って外角のストレートを投げる沢村。
そのストレートを星田は流し打ちするも、ファールとなりました。
観客席で見ていた人々は惜しい打球だなと言わんばかりに盛り上がっていたのです。
しかし、今ので甘い球を投げてしまったら長打を打たれてしまうと沢村は感じたのです。
何としても打ってくれと言わんばかりの市大三高の応援が大きくなる中、沢村はスプリット改を内角低めに投げますが、星田は見逃し、御幸はフレーミングでストライクになるようにキャッチしましたが、結局はボールとなりました。
甘い球を打つと言っているのか、長年ずっと振り続けているバットと会話をしているのか、ブツブツと何かを呟いている星田。
御幸は立ち上がって内角高めにミットを構え、沢村は内角高めにストレートを投げ込みました。
星田はバットを振るのだが、まさか高めに来るとは思っていなかったのか、振りが遅く、空振りしてしまったのです。
これでワンボールツーストライクとなり、星田を追い込んだので青道ベンチにいる小野、木島、樋笠の応援も大きくなります。
沢村は真ん中に構えている御幸のミットを見ながら心の中で、自分は御幸が構えるミット目掛けて思い切り投げれば、これまで以上の球が投げられるかもしれない、と思って御幸のミット目掛けて渾身のストレートを投げたのです。
そして星田は真ん中ストレート貰ったと言わんばかりにバットを振り、見事に打ち返しました。
打球は沢村の左横に飛んでいき、沢村は腕を伸ばしてキャッチしようとするも、打球の方が速かったので捕れませんでした。
星田はこれは完全に抜けただろうと言う表情をし、沢村はこれは不味いと言う表情をするも、それは杞憂に終わりました。
何故なら倉持が持ち前の足を生かして走り、センター前へと向けそうな打球をキャッチしたからでした。
この光景を見て、この打球を掴むのかと言う表情をする宮川と星田。
そして倉持はグローブからボールを取って、二塁ベースへと移動していた小湊春市へとトスしました。
小湊春市はすかさず打球をキャッチして、二塁へと向かう宮川をアウトにするとすぐさまファーストの前園へとボールを投げたのです。
星田は足が遅いながらも懸命に走っており、アウトになった宮川も何とかセーフになってくれと言う表情をしていました。
そして星田はセーフになるためにヘッドスライディングをするもその前に前園が小湊春市が投げたボールをキャッチしていたのでアウトになってしまいました。
この事から試合終了となり、味方の逆転を信じてキャッチボールをしていた天久は自分達が負けた事に茫然としていたのです。
この事に観客席にいる青道高校の選手達は盛り上がっていたのです。
そして四番との勝負に勝利した沢村は雄たけびを上げながら喜んでいました。
ダイヤのA act2 253話の感想と考察
正直な話、勝てて良かったです。
前回の話で宮川を死球と言う嫌な形で出塁させてしまいましたから、沢村にとっては1年前に稲城実業の白河に死球を与えてしまい、イップスになった嫌な記憶が過ぎりました。
そんな中で長打力を誇る星田との勝負をする事になったのですから、下手すれば打たれるんじゃないかなと思いました。
それに星田は甘い球を打つと言っているのか、長年ずっと振り続けていたバットと会話をしているのか、結構ブツブツ言っていましたから沢村にとっては不気味に感じた筈です。
しかし、沢村は御幸が構えるミットに投げる事だけを考えて投げていたのが、功を奏したのではないかと思います。
御幸のリード通りにすれば、自分はいい投球が出来ると言うシンプルな考えで投げていたのが本当に良かったのでしょう。
それに御幸が真ん中にミットを構えたのには驚きましたが、御幸は沢村の球威がまだ落ちてないから沢村の球威で捻じ伏せて欲しいと言う願いからの真ん中だったのだと思いますし、バックを信じろと言う意味合いもあったと思います。
実際、沢村はその通りに投げて星田もセンターへと抜けるような打球を打ちましたが、倉持がキャッチしてゲッツーにして、勝利したのです。
正直、シビれた試合でした。
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