『高嶺のハナさん』は2018年から週刊漫画ゴラクにて連載のムラタコウジ先生による人気漫画です。
67~69話では、天井の宣戦布告を受けながらも、煽られた高嶺は弱木に会いに走りました。
同期・淀屋橋との絡みを見ていた高嶺は、心の中にわだかまりを抱えていました。
本記事では、『高嶺のハナさん』67~69話のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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高嶺のハナさん67~69話のあらすじネタバレ
67話「私…」
天井にけしかけられ、勢いで走り出した高嶺は弱木の家の前までやってきました。
部屋の灯りは点いておらず、人がいる気配もありません。
今頃は同期との再会で盛り上がっていた淀屋橋と、更田の三人で三次会まで楽しくやっている頃だろうと考えました。
自分の行動の不毛さに落ち込みつつ、踵を返すとそこには弱木の姿がありました。
いるはずがないと思っていた矢先、現れたその姿に高嶺は思わず驚きながらもその表情は徐々に嬉しさに涙も堪えきれず、勢いのままに抱きついていました。
68話「伝えたい」
突然抱きつかれ、呆然としながらも弱木は謝りました。
そんな謝罪に首を振って否定しながらも、何も言えない高嶺。
沈黙が流れる中、街灯に虫が当たる音だけが響くほどの静寂の中、沈黙はただ続き胸の内にある会いたかったという言葉が口に出来ません。
抱きつきながら震える高嶺に、弱木は気付き、ハナさんと下の名前で呼びかけました。
その言葉に驚く高嶺でしたが、言い間違えたと大慌てで弱木は高嶺さんと言い直しました。
同期だからと下の名前で呼び合っていた二人を見ていた高嶺は、間違いでもハナさんと呼ばれたことに喜び、ツヨシくんと呼びました。
ずっと好きですと改めてその想いを伝える高嶺に、弱木も抱きしめ、ふと二人は見つめ合い鼻先が触れそうな距離まで近づいていました。
69話「お願い」
雰囲気に流されるままに顔を近づけていた事に気づいた高嶺は、急に冷静になって咄嗟に弱木を突き飛ばします。
二人同時に話を切り出してしまい、今度は譲り合いの末に結局弱木から話すことになりました。
高嶺さん呼びに戻ってしまい、どうしてここにいるのかという疑問をぶつけると、会いたかったからじゃダメですかと顔を赤らめながら言いました。
驚く弱木に、歓迎会では大声で怒鳴ったり途中で帰ったりして場の雰囲気を乱した事を謝る高嶺。
高嶺さんが謝ることではないと弱木は言い、再び沈黙が流れると恥ずかしついでにと高嶺は二人の時は下の名前で呼んで欲しいと言いました。
『ハナさん』『ツヨシくん』と、抱き合いながら何度も何度もお互いの名前を呼び合う二人。
淀屋橋という同期の登場によって振り回された歓迎会でしたが、夜も更けた頃、高嶺と弱木の関係がまた少し深まりました。

高嶺のハナさん67~69話の感想と考察
高嶺と弱木の関係が進展した3話でした。
知っている人がいるかわかりませんが、最後のお互いの名前を呼び合うシーンで、ジョン・レノンとオノ・ヨーコがひたすらお互いの名前を呼び合う『ジョン・アンド・ヨーコ』という22分もある曲を思い出しました。
『上司』と『部下』という関係だからこそ下の名前では呼びにくいというのもありますし、ましてや会社のエースとまで呼ばれている上司を下の名前で呼ぶというのは好意があることを知っているとはいえ、勇気がいることです。
社内恋愛なので名字呼びから始まるのが当然かもしれませんし、だからこそ下の名前で呼ばれることに特別感があり、一つのハードルを越えた感覚があるかもしれません。
いや、確実にあります(体験談)。
恋愛レベル小6がキャッチコピーでもあるので、それがネタでもあるとわかってはいるのですが、いい加減高嶺はもう少し自信を持って良いと思いながら、歓迎会からの回を読んでいました。
同期の登場、そして天井の告白を目の前で見せつけられながらも、弱木の気持ちは自分に向けられているのだから不安になることはないのにと思うのですが、読者視点で弱木の気持ちも全てわかっているからこそ言えるのかもしれません。
実際高嶺は、弱木が押しかけられて告白されたこともそれを振ったこともわからないままでしたし、社内のアイドルポジションの若い子で、自分でも可愛いと思っている相手が告白したら、それは自信を失ってしまうかもしれません。
実際の小6の恋愛レベルって現代っ子はもっと高いと思いますし、高嶺が恋愛ドラマなど見ていたらあの顔の距離からの流れはわかっていそうなものですが、まぁなかなかその先へ進展しないのがこの作品でもあり、この二人でもあるということなのでしょう。
ネタバレですが、次回からは新展開もあり二人の関係が今後どうなって行くのか期待です。
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