『高嶺のハナさん』は2018年から週刊漫画ゴラクにて連載のムラタコウジ先生による人気漫画です。
64~66話では、天井と高嶺の一騎打ちとまでは行きませんが、お互いに弱木に対する想いを告白し合い打ち解けていく回となっています。
本記事では、『高嶺のハナさん』64~66話のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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高嶺のハナさん64~66話のあらすじネタバレ
64話「イチゴの覚悟」
歓迎会の二次会のカラオケで、天井が弱木に向ける想いを知ってしまった高嶺。
一人涙を流しながら帰路に着く中、当の天井から話したいことがあると呼び出しのメッセージが届きました。
指定された公園に、タクシーで向かうとブランコに座り既に天井は待っていました。
気まずそうに目を逸らしながら、ペットボトルの麦茶のお茶を渡す天井。
高嶺は隣のブランコに座りながら、無言の時が流れました。
沈黙に耐えかねたのか、まずは淀屋橋を大阪の女呼ばわりし、天井は改めて怒りを発散させましたが、高嶺はその怒りに同調はせず、ただ同期だから仲が良いみたいだと言うばかりでした。
その高嶺にも怒りを露わにした天井は、高嶺に対する過去の行動を告白し始めました。
以前、高嶺のUSBにお茶をこぼしたことはわざとであることや、バレンタインのケーキを殴り壊そうとしたことも告白し謝罪しました。
その行動の理解が出来ず反応に困っている高嶺でしたが、弱木が好きでその弱木から好かれている高嶺が憎かったと天井は素直に言いました。
そして、高嶺も弱木の事が好きだと言うことは天井にも気付かれていました。
一度告白して、振られた天井はこれまでのやり方ではダメだと気付き、これからは正々堂々と弱木に恋をすると宣言しました。
65話「胸の内」
堂々の恋愛宣言をしている一方、カラオケに残った三人ですが、さすがに盛り上がるという空気にはなっていませんでした。
正面からの告白に対して、返事も出来ない弱木を責める更田。
歓迎会の主役であるはずの淀屋橋は、涙を浮かべながらマイクを握り盛り上がろうとします。
そして、場面は再び天井と高嶺の公園へ戻ります。
天井が真剣に弱木のことを考えているとわかったからこそ、USBやバレンタインのケーキの件を責めようとは思いませんでした。
好きで好きでどうかしてしまうこともあると、高嶺もその気持ちをわかっているからこそ、ただ反論も出来ず沈黙するばかりでした。
一度振られた天井に反して、弱木に隣にいてくれると言ったことを思い出しますが、弱木は何を考えているかわからないところもあり、
そもそも本当にそんな事を言ったのかも不安になってくる高嶺。
天井のように可愛い人が、胸の内を明かして想いを伝えたのなら自分はもう……と諦めかけたとき、高嶺もまた胸の内を明かし始めました。
謝罪した事に対し、誰にでもミスはあるから今後は気を付けるようにと上司らしさを見せたあと立ち上がり、弱木のことを大好きだと告げました。
やっと腹割って話せたと、天井は涙を流して嬉しそうに笑みを見せました。
66話「夜の公園で」
弱木への想いを天井に打ち明けた高嶺でしたが、その直後、言ってしまったことに自分で驚きました。
どこまで言ったのかと問う天井に、曖昧に答える高嶺でしたがその真剣な表情に、隠す事になってはダメな気がするからと素直に答え始める高嶺。
一緒に漫画を読んでアイスを食べたこと。
隣にいたいと言ってくれたことは記憶違いかもしれないと、自信も無さそうな回答に、天井はもういいですと言い、想定の範囲だと笑いました。
付き合っていたとしても奪い取るつもりだったという天井は、再び沈黙が流れた後、弱木あるあるの古今東西ゲームを始めました。
すぐコーラを飲むと言う天井。
一方、突然のゲームに戸惑いながらカワイイと答える高嶺。
爆笑する天井に、目を丸くしながらも弱木の可愛さは天井も知っていました。
そして、行かなくていいんですか? と唐突に天井は切り出しました。
告白した天井に気遣う高嶺ですが、違う方法でアプローチすると宣言する天井に、思わずイチゴちゃんと下の名前で呼びました。
弱木の元へ走る高嶺、一人公園に残った天井は、下の名前で呼ばれたことにときめきを感じていました。

高嶺のハナさん64~66話の感想と考察
弱木を好きな者同士で一対一のバトルと思いきや、和解した3話でした。
一度振られた天井は、高嶺に対して心の中で敵わないと思っているからこそ、焚き付けて送り出したのかもしれません。
負けないように頑張ろうと自分を奮い立たせることで、頑張れるタイプのようにも思えてきたので、実際に弱木と付き合えた自分を奮い立たせていたものが失われてしまうパターンもあるかもしれません。
初期のツンデレというか、弱木に対してかなり当たりが強かった中で見せるたまのデレが良かったのに、大事な『ツン』の部分が薄まってしまいそうで残念です。
USBの件など、過去の行いを全て告白して精算したうえで、高嶺に本気で挑もうという天井の気持ちが読み取れましたし、叶わないと思いながらもこれからも応援していこうと思います。
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