2021年3月25日発売の週刊ヤングジャンプ2021年17号で、『ゴールデンカムイ』273話が掲載されました。
ゴールデンカムイ273話では、尾形を撃とうとしているヴァシリだったが、彼を見失ってしまい、尾形は他人の家に入り込む等して逃げる事に成功し、偶然門倉達を見つけたのです。
その頃、杉元達はアシリパ達を保護する事に成功したが、アシリパは有古が月島に撃たれた事や海賊の遺体を見て、恐怖を抱いてしまいます。
そんなアシリパを杉元は運転しながらも、優しく抱きしめてあげました。
果たして、抱きしめられた事でアシリパは元気になる事が出来るのでしょうか。
本記事では、ゴールデンカムイ273話『鶴見劇場』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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ゴールデンカムイ273話のあらすじネタバレ
ヴァシリは櫓に登ると、火事によって焼けてしまった工房の様子を双眼鏡で見ていました。
彼が狙っているのは尾形只一人でした。
因みに消防の者達は既に火事を鎮火させたため、帰ろうとしていました。
ヴァシリは銃を構えると消防の者達の中で、別の方向へと逃げる者を見つけたのです。
それが尾形だと感じたヴァシリは彼に向けて銃を構えつつ、脳裏で自分の顎を撃ち抜かれた事等を思い出していました。
そして尾形は他人の家へと入り込むと、堂々と歩いていきました。
家の外に出て、塀の隙間を潜り抜けた尾形は偶然門倉達を発見したのです。
その頃、アシリパ達を助け出す事に成功した杉元達はサッポロビール宣伝販売車を運転し始めると白石は、立ったままだと危険だから座ったほうがいい、とアシリパに言います。
しかし、アシリパは目の前で有古が撃たれた光景、近くに海賊の遺体がある事からとても座れる状況になく、恐怖心を抱いている様子を見せていました。
頭を抱え始めたアシリパに対して杉元は優しく抱きしめてあげたのです。
アシリパも恐怖心を何とか無くそうとしたのか、杉元の腕にしがみ付きました。
そんな中、白石は牛山を見つけたのです。
そうしたらアシリパから恐怖心が無くなったのか立ち上がると、外を覗き込みながら牛山に対して、偽物を見分ける手段が分かったから土方をすぐに呼んで、と叫びました。
その頃、月島によって撃たれた有古を保護した菊田は彼を抱えた状態で病院に行き、医者と共にベッドに乗せました。
意識を失っている有古に対して、早く目を覚ませ、まだマキリを作っていないんだろう、と大きな声を出して呼びかける菊田。
そんな菊田の呼びかけが効いたのか、有古は息を吹き返す事に成功しました。
そして菊田は有古の傷を確認してみると、父親に助けられたみたいだ、と呟いたのです。
後に北海道の小さな郷土資料館には有古のマキリが飾られる事になるのだが、そのマキリは父親のをベースにしつつ、独自の文様が足されているマキリでした。
意識を取り戻した有古は菊田に対し、助けてくれた事は感謝するが、回復したら自分はアシリパの元へ行く、と言うと菊田は気にすることなく、何時かまた温泉にでも行こう、と言って去っていきました。
その頃、鶴見がいる教会では鯉登が鶴見に何かを言うも、上手く喋れなかったので二階堂に代弁させます。
代弁させた言葉は、月島がアシリパを追っているから援軍として動いてもいいか、というものでした。
対する鶴見は、暗号を解く鍵は間違ってないから、アシリパを追う必要も無いので月島はすぐに帰って来るように伝えろ、と言いました。
この事から鯉登は心の中で、全てはアシリパから必要な鍵を落とさせるために仕組んだ鶴見劇場だったんだ、と思い、改めて鶴見は凄い、とも思っていたのです。
その後、鯉登は月島の事を案じながら、鶴見が話した事は全て嘘じゃなく真実も含まれている筈だから信じても問題ない、と思いながら教会の扉を閉じました。
ゴールデンカムイ273話の感想と考察
近しい人が撃たれてしまった姿や海賊の遺体を見て、流石のアシリパもこたえた様子でしたね。
しかし、杉元が慰めてやると言わんばかりに腕で抱きしめてくれたので、何とか立ち直れましたね。
きっと杉元がいなかったら、立ち直れずに苦しんでいたのではないでしょうか。
それに偽物の判別方法についても判明したそうですし、その際にアシリパは迷う事無く大きな声で言ったのできっと自信があるのでしょうね。
それに月島に撃たれてしまった有古ですが、無事に生きていたみたいなので良かったです。
前回の様子から察するに正直な話、確実に命を落としていると思っていましたので、今回の展開には驚きました。
月島によって至近距離から銃弾を喰らい、しかも心臓付近だったので命を落としたと思っていました。
重傷とは言え、無事だった事から心臓はギリギリ外れた形となったのでしょうね。
それに有古は傷が癒えたらアシリパ達に味方する事を菊田に伝えましたが、彼がそれ程気にしていなかった事が気になるところです。
兎に角菊田は有古の事をかなり心配していたので、取りあえず意識を取り戻したから良かったと言った心境だったので、その後はどうなろうと元気ならそれでいいやと思っているのか、それ程気にならなかったのかもしれませんね。
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