2021年3月25日発売の週刊ヤングジャンプ2021年17号で、『推しの子』38話が掲載されました。
1人重圧を感じていたかなはルビーの言葉で、少し緊張がほぐれ、ステージへと向かいます。
そしていよいよB小町のライブが始まると・・・。
本記事では、『推しの子』38話『箱推し』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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推しの子38話のあらすじネタバレ
ライブ会場は盛り上がりを見せていました。
客席では3人連れの男ひとりが、次のステージにメムが出るから見ていきたいと言いました。
メムは今ガチに出ていて、その子がB小町というアイドルグループに入ったと説明すると、もう一人の男が「B小町?」と聞き直します。
知っているんですかと尋ねられると、昔B小町のファンでアイという伝説的なアイドルがいたけれど死んでしまったと言うと、ちょっと見ていくかと言った瞬間、3人の新生B小町のステージが始まりました。
ステージの上にいるかなはとても冷静でした。
集客は悪くないし、メムというインフルエンサーがいるから心配はしてなかったと思いました。
そして赤のペンライトが多いのにも気付きました。
――――― イベント前、ルビーはサイリウムの色はアイと同じ赤にすると言うと、メムは黄色にすると言います。
かなはどうするかと尋ねられると、白にすると言いました。―――――
ステージの上から、客席の前の方は黄色が多いし、メムがセンターでよかったんじゃないかとかなは歌いながら思っていました。
古参のファンは「こんなのB小町じゃねぇ」と言うも、ルビーがキラキラと輝きながら歌う姿を見ているといつの間にか引き込まれ、両手を上げてブンブン振っていました。
眩しいくらいの笑顔を見せるルビーを見て、かなはルビーが羨ましいと思いました。
アイドルになるために生まれてきて、ここからどんどんファンをつけて上がっていくんだろうなと思いました。
そしてかなは私のことが誰も見ていない、誰か私を見てほしい・・・数十年ずっとそれを叫び続けてきた、誰か私を褒めてほしい、私はここに居ていいって言ってほしい、そんなことを思っていると・・・
客席に、かなのカラーである白のペンライトを持っている人を見つけました。
なんとそれはアクアでした。
アクアは赤と黄色と白の3本のペンライトを持って、見事なまでのオタ芸をしていました。
それを見たかなはすました顔で踊るアクアに、思わず吹き出しそうになります。
3本も持って踊るなんて箱推し気取りか、本当にムカつくと思いました。
でもかなはその瞬間決めました。
自分がアイドルをやっている間に、アクアに自分のことを大好きにさせてみせると。
アクアの方を指さして歌いながら、「アンタの推しの子になってやる」と。
3人のキラキラしたステージに、客席にいた3人連れの男たちは、みんな他のグループだったらエース級の容姿だし、センターの子もオタ受けど真ん中で推せるし歌もうまい、このグループは人気が出るだろうなぁと話していました。
推しの子38話の感想と考察
初めてのステージで歌いながらも冷静に観客をチェックしているところが、さすが芸能歴の長いかなだなぁと思いました。
そしてかなの深い闇の部分が今回も出ていましたね。
子役の時はみんなから求められてきたけれど、それを過ぎれば身近な人からも認めてもらえず辛い思いをしてきたんだなとしみじみ感じました。
子役で爆発的に人気があった過去の経験があると、いつまでたってもその時と比較してしまうから、誰も自分を見てくれないと勝手に思ってしまっているところもあるんじゃないかなと思いました。
そしてアクアはどこで出てくるのかなと楽しみにしていたのですが、まさか客席にいるとは。
さらに前世のゴロー時代からのキレッキレのオタ芸を披露してくれて、かなと同じく私も笑ってしまいました。
アクアもかなのことがすごく心配だったのでしょうね。
そんな憎たらしいアクアに、自分のことを大好きにさせてみせると、かなの気持ちがとっても前向きで良かったです。
別にみんながみんなから認めてもらえなくてもよくて、自分の好きな人、ひとりから認めてもらえるだけで十分ですよね。
アクアはもうかなの実力を十分に見て認めてくれているから、かながそれを素直に受け取ってほしいなと思いました。
あと、ルビーの歌ってる姿は母親譲りのアイそのもので、ものすごくキラキラしていて可愛かったです。
ステージに上がればさすがアイの娘ですよね。
B小町のステージは大成功で、さらに古参のファンからも認められ、幅広い年齢層から支持される予感です。
これからのB小町の活躍が楽しみです。
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