2021年3月15日発売の週刊ヤングマガジン2021年15号で、『1日外出録ハンチョウ』88話が掲載されました。
『1日外出録ハンチョウ』88話は、解放された大槻達が木村の家に向かうと、なにやらいつもと違った様子の木村が出迎えてくれました。
新居に引っ越したという木村と共に、大槻達は自分たちの宿でもある木村宅の荷ほどきを手伝うことになりました。
本記事では、『1日外出録ハンチョウ』88話『移転』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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ハンチョウ88話のあらすじネタバレ
この日の外出は大槻・沼川・石和の三人で、今回は木村の家に遊びに行くことになっていました。
三人が向かうと、木村は外に出て待っていました。
三人が来たのを確認すると、木村はまるでホテルオーナーのようなノリでこちらへどうぞと三人をどこかへ案内を始めました。
後を付いていくこと十数分、訪れたのは別なマンションで木村は鍵を手にしていました。
もしかして……戸惑う大槻に木村は、当ホテルは二日前に移転しましたと説明します。
これまでの木造アパートから少し歩いた鉄筋マンションに、ホテル木村はリニューアルオープンしたのです。
前よりもちょっとだけ広く、しかもロフト付きという新居に三人は大興奮。
ロフトも結構広く、泊まりに来てくれるのに狭いところで雑魚寝させて悪いからという木村の気配りがありました。
ただ、まだ荷ほどきが終わっていないと言うことで三人も手伝うことにしました。
家電や靴の箱を取っている事に沼川は若干引き気味でしたが、メルカリで売るときが来たら相手も喜ぶだろうしと木村はここでも気配りを見せます。
しかし、自分で言いながらそんなifの為に取っておく必要は無いと気付き、誰のために気遣いをしているのか疑問になり、沼川は捨てることにしました。
一方、大槻は収納棚を作成し、部屋の奥に置くように木村は指示しました。
しかし、大槻は宮本から聞いた話と言い、入り口から奥にかけて家具の高さを低くしていくと部屋を広く見せられると教えてくれました。
そんな意見も聞き、入口側の角に置こうとする木村ですが、大槻は敢えて横置きにしてTV台にすることを提案しました。
木村は『チルい』と言いながら絶賛しました。
荷ほどきが進む中、最後にアウトレットで買った2人掛けソファが搬入され、ニューホテル木村新座店がオープンしました。
ここはギリギリ埼玉という事実に三人は驚きつつ、遅めの昼食と言うことで引っ越し蕎麦を食べることにしました。
引っ越したばかりで店がわからないと言う木村でしたが、物陰から監視役の柳川の姿を確認していた大槻は美味しいそば屋がどこか尋ねます。
むつ葉という近場のそば屋を紹介されましたが、今日は定休日と言われ一喜一憂させられる一同。
少し遠くにも美味しい店はあるものの、昼の二時を回った今はもう閉まっているとのことで、三人は仕方なく通りがかったネパールカレー店で昼食を済ませ、スーパーで酒などを買い込み引越祝いの宅飲みが始まりました。
手伝ってくれた事を改めて感謝する木村に、自分の宿の環境を良くするのは当たり前と大槻は言いました。
前の部屋も名残惜しいという石和でしたが、早速ロフトが気に入ったようで降りてきません。
そこから言われても……と沼川は、全く説得力が無い発言に呆れたような表情です。
前の部屋も気に入っていた木村でしたが、実は今の会社への正社員化が決まったらしく、家賃補助も出るということで引っ越したようです。
宅飲みは盛り上がり、夜も更けてくると突然玄関のドアが叩かれました。
騒ぎすぎて隣人が苦情を言いに来たと思い四人は焦りますが、ドアを開けてみるとやって来たのは宮本でした。
柳内からついさっきシフトが変更されて訪れたとの事でしたが、本人はサプライズ登場と思っているものの、宮本が来てもサプライズにならないと四人の心の声を大槻は代弁します。
酷いなと言いつつ、宮本は笑みを見せながらある人から受け渡されたという特製絶品手打ち引っ越し蕎麦を見せます。
引き継ぎの時になぜか渡されたという宮本でしたが、引っ越し蕎麦を食べられなかった経緯を知る柳内からの本当のサプライズでした

ハンチョウ88話の感想と考察
カイジ本編同様、こちらも新生活が始まるこの時期に合わせたお話でした。
木村の売るときのために箱を取っておくというのはわかりますが、そんないつ来るかわからないときの為では無く、箱も含めて商品だと思っているのでiPhoneの箱なども全部取ってあったりします。
売ることも無いのにそうやって保存しておく事が多いので、断捨離モードが来たときに一気に捨てることになります。
前回も木村回でしたし、本当にホテル化している感もあり、大槻が自分の宿というのもわかるような気がします。
度々泊まりに来る三人に、雑魚寝させて悪いからと言う木村ですが、マッチングアプリをやったり結婚願望もそれなりにあるようなので、いつかは結婚して泊まれなくなったという展開もやって欲しいところですが、こうやって男ばかりで集まって飲んだりするのが好きそうにも見えます。
同じ地下労働者だった木村が、正社員となったり引っ越したりと環境は変化していく事を三人はおめでとうと言いましたが、自分と比べて卑屈にならないあたりがこの作品の良さでもあり、4人の良い関係性も描かれていたと思います。
最後におさらいですが、家具の設置は入り口の方から奥にかけて低くしていくことで部屋が広く見せられます。
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