2021年3月8日発売の週刊ヤングマガジン2021年15号で、『パラレルパラダイス』148話が掲載されました。
パラレルパラダイス148話では、グランドスールのユーマとトリスは会談をしていて、国母に逆らう事になったけど今ならまだ引き返せると思うとトリスは言います。
対するユーマはその事については考え抜いて決めた事だと言いつつ、サーニャによって嫉妬深い神の記憶を取り戻させて呪いが解ければいいが、悪化する恐れもある、と言ったのです。
そしてユーマはその場合は慈悲深い神に頼ろうと言ったのです。
果たして、慈悲深い神とは何なのでしょうか。
本記事では、パラレルパラダイス148話『失われた時間を求めて』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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パラレルパラダイス148話のあらすじネタバレ
大きな城にある町を見下ろせるベランダで、グランドスールのユーマとトリスは椅子に座った状態で会話をしていました。
ユーマは、従っていた国母に反旗を翻す事になったな、と言うとトリスは、ミミの口を封じればまだ命は助かるかもしれない、と言ったのです。
対するユーマは、考えた末に決断した事だ、と言いつつ、サーニャに会って仁科こと嫉妬深い神の記憶を取り戻し、呪いを解いてくれれば上出来、と言います。
トリスは、嫉妬深い神がそう簡単に呪いを解いてくれるとは思えない、と言うとユーマは、その可能性はあり得るし、むしろ被害が出る可能性もあるけど、何もしないよりはマシだ、と答えたのです。
トリスは、もし事態が悪化したらどうする、と聞くとユーマは、そうなった場合は人間の主神である慈悲深い神に祈るしかないし、嫉妬深い神もいるのだから慈悲深い神も何処かにいる筈、と言いました。
そうしたらトリスは、ヨータとの営みはどうしようか、と言いだすもユーマは、自分達だけで営みをするのは簡単だが、大勢の人々の命を無視して自分だけ生き残るのはごめんだ、と言ったのです。
相変わらず真面目だ、と呆れながら言うトリスに対し、それでもトリスがそうしたいのなら止める気は無い、と言うユーマ。
話を聞いたトリスもユーマの意見に賛同し、偶には合理的じゃなく自分の感情に従いたい、と言いました。
そしてヨータ、ルーミ、仁科、ユーマはサーニャの家へと荷物を載せた引き車付きのユニコーンを轢かせて向かっていて、ルーミはユーマにユニコーンを轢かせる事を申し訳なく思っていたが、ユーマは気にしていませんでした。
サーニャの家に辿り着き、ヨータはノックするも反応がありませんでした。
暫くしてサーニャが現れ、大勢で何をしに来たのか、と聞くとヨータは、注文通り生きた脳を連れてきた、と答えます。
引き車の荷物の中にはミミが入っている箱があり、今も抵抗していました。
サーニャは、随分元気だ、と言いながら仁科を見ると嫉妬深い神だと見抜き、まさか起きているとは、と驚いている様子を見せたのです。
ヨータは、仁科の記憶を取り戻させてくれ、と言い、サーニャは、その前に生贄を確認する、と言ってミミが拘束されている箱を確認します。
彼女は何をしたのか、とサーニャは聞くとユーマは、住民を私情で始末して食っていた、と言うとサーニャは驚きながらも、それは気の毒な事をした、と意味深な言葉を述べたのです。
ユーマは、それはどういう事だ、と聞くもサーニャは、昔の話だ、と誤魔化しつつ、中に運んで、と言うのでした。
そして記憶を取り戻す準備をサーニャはしようとしたら、ユーマは万が一に備えて大剣を抜いて仁科の頭上に構え、何時でも斬れる状態にします。
仁科は、怖い、と言うもサーニャは、あの程度ではやられない、と言うと昨日痛めた腰を擦ります。
最後にサーニャは、本当に仁科の記憶を取り戻していいのか、と確認のために聞くとヨータは、頼む、と言ったのでサーニャは左手を突き出すと手についている目が開いたのです。
そして仁科の額にくっつけると記憶を復活させようとします。

パラレルパラダイス148話の感想と考察
今回の話から、ユーマはグランドスールの鏡的存在だなと改めて思いましたね。
従うべき存在である国母に逆らってまで嫉妬深い神を復活させて倒そうとし、国民のために自分だけが生き残ろうとしなかったり、ユニコーンに乗れないルーミ達に気を遣ったりと鏡だなと思います。
トリスも合理主義者ですが頭が固いだけの人じゃないみたいですし、それを踏まえるとミミだけが異常者でしたね。
そしてユーマが言っていた慈悲深い神の事ですが、もしかしたらリリスの事なんじゃないかなと思いますね。
リリスはヨータを異世界に飛ばし、彼が何度も命を落とした後も無茶苦茶なやり方で再び飛ばしたのです。
そのような事が出来るのは神の所業だと思いますので彼女がそうなのではないかと思います。
もしくは彼女をヨータがいる時代に飛ばしたのが慈悲深い神の仕業かもしれませんね。
そしてサーニャが依頼を引き受けるとは思いませんでした。
前回の話の最後のシーンを踏まえると何者かに仁科の記憶を取り戻すなと釘を刺され、決してしないと思っていましたが一応生きた脳があるから引き受けたのでしょうね。
次回は仁科の記憶が蘇るのではないでしょうか。
生きた脳であるミミを連れてきたので、サーニャも依頼を一応引き受けたのですから、蘇るのだと思います。
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