2019年11月20日発売の週刊少年マガジン2019年51号で、『ヒットマン』70話が掲載されました。
ヒットマン70話は、内容を大幅に方向転換させた天谷の新連載の順位は少し上がったのに対し、春日の新連載は彼女の作品を下回ってしまいました。
それでも春日は打ち合わせしようとせず、天谷みたいにプライドを捨てるくらいなら打ち切りになった方がマシだと言う始末でした。
春日は昔作ったネームを当時の編集者に没にされ、そのネームをその編集者が別の作家に教えてしまった経緯から編集者に不信感を抱いてしまったのです。
果たして、新連載の人気が下がり、龍之介の話にも応じない春日はこれからどうするのでしょうか。
本記事では、ヒットマン70話「春日先生の想い」のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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ヒットマン70話のあらすじネタバレ
天谷の連載の順位を見ている龍之介の元に夏目がやって来て、天谷の順位が上がって安心したと安堵の表情を浮かべながら言います。
龍之介は天谷の得意なジャンルに舵を切ったのが良かったのだと言いつつ、春日の作品の順位が下がった事を触れました。
一方、自宅でスマホを通じて順位を確認した春日は動揺を隠せませんでした。
こうした事から仲田が編集部に来て編集者は不要だと言った当時の春日の物真似をして、彼の事をディスっていたのです。
こうした彼の振る舞いに作家と打ち合わせ中の敷島は静かにするように言います。
そうしたら彼女と打ち合わせをしていた京極は、春日は漫画に対してストイックなだけで悪い男ではないと言いつつ、非礼を働いたのなら自分が謝るから許してほしいと穏やかな顔をして言いました。
京極にそう言われてしまって畏まる仲田。
この様子を見ていた龍之介は再び春日の家を訪ねますが、彼は今もなお話を聞く気はありませんでした。
このままでは打ち切りになると龍之介は言うと、春日は天谷の事を例に挙げてプライドを捨てるより己を貫いて打ち切りになった方がマシだと言います。
そして打ち切りになってほしくないなら特集記事を組むなどしてほしいと言い、これは盲点だったと思ったのか龍之介は謝ります。
ここまでコケにしたのに何も言い返さない龍之介の態度にイラッとした春日は編集者としてでなく男としても軽蔑すると言い、追い返したのでした。
そして大広間にやって来ると、編集者は才能のある者に寄って来るゴミだと吐き捨てる春日。
龍之介から話を聞いた敷島は流石に酷いと言うも、色々出来たかもしれないと反省しているように龍之介は言い、どうしてあそこまで拒絶するのかと疑問に思っていたのです。
敷島は何か理由があるのではないかと言いますが、龍之介は自分は無能なのではないかとマイナス思考になっていました。
少しでも元気になってもらおうと考えた敷島は服をはだけさせて、自身の胸を触るように言います。
敷島曰く仲田は元気がない時は乙黒といかがわしい店に行くとの事で、自分の出来る限りの事をして龍之介を元気にさせたいのだと言いました。
まさかの行動に唖然としつつも龍之介は編集部でやる事かと突っ込みます。
しかも一部始終を綿貫に見られてしまい、あらぬ誤解を生んでしまいました。
その頃、春日は誰にも頼らずに原稿を書いていましたが中々アイディアが浮かびませんでした。
そんな中、過去の出来事が彼の脳裏に過ぎっていました。
春日はどの作家もやった事がない設定の漫画を描こうとし、当時の編集者にネームを見せましたが難色を示していました。
せめて連載会議にでもと頼みますが、今まで通り王道の話を書いてくれと編集者に言われたので渋々引き下がったのです。
後日、春日の考えた設定が他の作家に描かれていた事を週刊誌を読んで知り、編集者に問い詰めるとその作家がアイディアに詰まっていたから春日の設定を教えたら気に入ったと伝えました。
この暴挙に怒った春日は編集者に掴みかかり、その結果デビューが遅れてしまったのです。
それ故に編集者を信じたらろくな目に遭わないと思うようになったのです。
ヒットマン70話の感想と考察
人気を取るためにプライドを捨てた天谷、例え打ち切りになったとしても自分の考えを曲げない春日。
どちらが正しいかは人それぞれだと思いますが、漫画家として生き残っていくためには時にプライドを捨てる覚悟も必要なんじゃないかなと思いましたね。
それに春日は龍之介に少しでも人気が出るようにしてほしいと頼んでいましたが、幾ら龍之介がそうするように努めても描き方が変わらないんじゃ無意味だと思います。
おまけに挽回しようとしてもアイディアが全く浮かばない始末です。
確かに彼の過去から察するに同情は出来ますが、アイディアが浮かばない今、プライドを捨てて龍之介の考えを聞くのもありなんじゃないかなと思いましたね。
次回は龍之介が春日の編集者嫌いになった真相を探るのではないでしょうか。
このままでは春日の新連載は打ち切りとなってしまうばかりでなく、担当をしている龍之介の評価も下がります。
とは言っても春日本人は過去の事が相成って龍之介には話そうとはしないと思いますので、敷島と打ち合わせしていた春日の師に当たる京極から話を聞くのだと思います。
そして春日が編集者を嫌っている原因が当時の編集者の行いによるものだと分かり、彼の元に向かうのではないでしょうか。
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