2021年3月1日発売の週刊ヤングマガジン2021年14号で、『センゴク権兵衛』204話が掲載されました。
センゴク権兵衛204話では、1593年の3月から4月の間に豊臣太閤秀吉は講和の準備に取り掛かると共に、朝鮮にいる諸将に朝鮮国の南部の制圧を命じていました。
制圧に関してはほぼ失敗に終わってしまうものの、明国との交渉は可能となったのです。
しかし、日本に来るのは正式な勅使ではなく、偽りの勅使でした。
そんな事等知る由もない豊臣太閤秀吉は交渉に向けての準備に取り掛かりました。
果たして、一体どんな準備をするのでしょうか。
本記事では、センゴク権兵衛204話『勅使来日』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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センゴク権兵衛204話のあらすじネタバレ
1593年の3月から4月、豊臣太閤秀吉は講和の交渉の準備に取り掛かります。
同時に朝鮮にいる諸将に南部の制圧を命じるも失敗してしまいますが、それでも交渉をする事が出来たのです。
今回の講和交渉は小西摂津守行長と明国の交渉使の話し合いによって決まったものであり、豊臣太閤秀吉には明国が詫びに入れに行き、明国から勅使が2人来ると言う報告書が届いていました。
しかし、これから来る勅使は詫びを入れるわけでもなく、明国の正式な勅使でもなく、急遽用意した偽りの勅使でした。
そんな事を知らない豊臣太閤秀吉は5月に行われる交渉に向けて準備に取り掛かります。
豊臣太閤秀吉は徳川大納言家康と前田参議利家を呼びつけると、接待役の準備は順調か、と聞くと彼らは問題ないと言わんばかりに返事をしたのです。
その頃、権兵衛達は別室で明国から使者が来る事で盛り上がっていたが、交渉事は始まってから終わるまで時間がかかる、と言います。
毛利の時の話し合いも時間がかかった、と言う者に対して、安国寺恵瓊の話が長いだけ、と言う者がおり、権兵衛に関しては、一騎討ちで白黒つければいい、と言ったら賞賛を受けたのです。
仮に明国から呂布奉先が来たらどうする、と言う者もいました。
彼らの話を襖越しから聞いていた石田正澄は、話の程度が低い、と呆れながら彼らが喋っていた事をメモしていったのです。
聞こえていたのか権兵衛は、何か書いていただろう、と言うも石田正澄は無視して、鼻は利くんだな、と心の中で呟いていました。
石田正澄はこの事を豊臣太閤秀吉に伝えると彼から、これからも監視を続けろ、と命じられるのでした。
その後、豊臣太閤秀吉は権兵衛達に対して、もし明国の使者の事を悪く言う者がいれば処罰すると言うお触れを出します。
そして豊臣太閤秀吉は辻褄合わせをしようとしていました。
その理由は、朝鮮に攻め入って活躍し、状況によっては明国へと攻めるつもりの武将達が突然講和する事になった事を知ったら怒るから、その怒りを和らげる必要があったからです。
それ故に豊臣太閤秀吉は、特に必要ない大名を改易しろ、と命じ、その結果、大友吉統、島津忠辰、波多親と言った大名達が改易になります。
更に部下から鉄甲船が夏ごろに来ることを知った豊臣太閤秀吉は喜びつつ、着々と準備を整えていきます。
5月になり、大阪に戻っていた茶々は懐妊したのです。
茶々は、必ずや男の子を産んで豊臣家のために尽力する、と言うと北政所は、男の子でも女の子でも嬉しい、と言いました。
今はまだ男の子か女の子か分からない状況だが、もし男の子だったら跡取りと言う事なるため、現在関白の豊臣関白秀次は動揺を隠せませんでした。
5月中旬になり、石田治部少輔三成と小西摂津守行長を始めとして一部の者達が明の勅使と共に帰国し、5月23日に豊臣太閤秀吉と謁見する事になります。
5月22日、豊臣太閤秀吉は茶々が懐妊した事を知ったが、茶々宛に書いた返事は素気無かったのです。
そして遂に交渉の日になり、貿易が可能になるか不可になるかは豊臣太閤秀吉の外交交渉の腕前に全てがかかっていました。

センゴク権兵衛204話の感想と考察
偽物とはいえ、明国から使者がやって来ますので豊臣太閤秀吉はかなり慎重になっていますね。
多少の誤算があれども交渉する道が出来たのですから、そのチャンスをフイにはしたくないのでしょうね。
それを踏まえると権兵衛みたいに下手すれば失言をしそうな者達は出来るだけ遠ざけたいのだと思いますね。
そして失態したかどうかは分かりませんが、豊臣太閤秀吉の都合で改易となった大友吉統を始めとした大名達は可哀想だなと思いましたね。
彼らは本来は領地を貰えるかもしれないと思って戦ったのに、その結果貰えなくなった大名達の不満を逸らすための生贄にされた感じです。
茶々は秀頼を懐妊しましたが、豊臣太閤秀吉が素っ気ないのが気になりましたね。
時期的に茶々は間違いなく秀頼を懐妊したのは間違いないでしょうが、この時は懐妊したばかりなのか男女のどちらかなのかは分かってない状態です。
豊臣太閤秀吉はこの時交渉の事で頭がいっぱいだったかもしれませんが、跡取りが生まれるかもしれないので普通は喜ぶはずです。
それなのに何故素っ気ない反応なのか気になりますね。
次回は、豊臣太閤秀吉が使者相手に交渉する事になると思います。
偽物ではあるものの、豊臣太閤秀吉の交渉力と自分の部下の接待如何では貿易できる可能性は十二分にあると言えるでしょう。
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