2021年3月1日発売の週刊ヤングマガジン2021年14号で、『1日外出録ハンチョウ』87話が掲載されました。
『1日外出録ハンチョウ』87話は、木村宅に泊まった際に、大槻はあることをお願いされます。
宮本を呼び、三人で木村の頼みを叶えるために奮闘します。
本記事では、『1日外出録ハンチョウ』87話『鮪頭』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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ハンチョウ87話のあらすじネタバレ
今回、一人で外出となった大槻。
すっかりホテルと化した木村の家に泊まりに行くことにしました。
一応謝りはするものの、木村も大槻の来訪が嬉しいとの事でしたが、今回はお願いがあると言いました。
言いにくそうに冷凍庫を開ける木村が見せたのは、巨大なマグロの頭でした。
突然現れたそれには大槻も驚きました。
以前話題になった、職場の火野正平こと山岡さんに誕生日プレゼントとして突然送られてきたとのことですが、木村の誕生日はまだ3ヶ月も先でした。
送られたマグロの頭の捌き方もわからない上に、一人で食べきる自信もないという木村の頼みとは、このマグロの頭を一緒にやっつけて欲しいということでした。
悩む大槻でしたが、冷凍庫を開ける度に目が合い、無念を訴えられている気がして怖いと木村も必死に懇願します。
そして、都内公園のBBQ広場に持ち込まれたマグロの頭。
宮本が前回のキャンプ用品売り場で悩んだ焚き火台を、結局ネットで買ったという話を耳にしていた大槻は、早速その焚き火台を持ってきて貰いました。
焚き火台のデビューの時が来たと思い来てくれた宮本ですが、やはり突然現れたマグロの頭には驚き戸惑うばかりです。
そもそも中まで焼けるのかも心配になるサイズでしたが、大槻がネットで調べたところ、アルミホイルでくるみ、両面一時間ずつ焼いて最後に立てて一斗缶を被せて一時間焼けば行けるとの事でしたが、宮本は半信半疑です。
一応焼き始めてみたものの、本当に上手く行くのか誰もわからず、そもそも可食部がどれほどあるのかもわかりません。
宮本が言われたとおりに野菜やキノコを買ってきてくれたので、空いたスペースで焼いていくことにしました。
三時間という長丁場になるBBQに、三人は早速缶ビールで乾杯します。
以前、木村がマッチングアプリで会う約束をしたとも子さんとの進展を大槻は尋ねました。
マッチングアプリをやっていることに驚いた宮本でしたが、肝心のデートの後も何度か食事に行くようにはなったという木村。
しかし、まだお互い他人行儀で素が出せていないという木村の婚活話に、二人は理解しながら穏やかな表情を見せました。
次に大槻は、宮本に尊敬する上司を聞いてみると派閥は違えど叩き上げの人だとあの利根川の名を挙げました。
そんな婚活話や仕事の話をしているうちに、一時間が経過しました。
話しているとあっという間と言う三人でしたが、公園で話し続けるだけのわけもなく、突然宮本はフリスビーを始めました。
二時間が経ち、マグロに一斗缶が被せられ最後の焼きが始まると、三人は凧あげを始めました。
どんどん上がっていく凧にテンションも上がる宮本。
冷静に見てみると、黒服が凧あげしているという意味不明な状況に大槻はやや引き気味です。
そして、遂に三時間が経過し一斗缶が外されました。
アルミホイルから脂が染み出し、脂でくっついてしまったアルミホイルを剥がすのも一苦労です。
ようやく姿を現したマグロの頭は、思ったよりも焦げておらず三人の期待は高まります。
どこから行けば良いのかもわからずに右往左往する三人ですが、机の上でプルプルしているマグロにゼラチンばかりの疑惑も上がります。
それでも、顎の辺りを少しほじってみると可食部らしきマグロの身が現れました。
貰った木村から食べてみると、言葉もなく満足そうな顔で親指を立てます。大槻が持ってきた生姜と醤油を使いながら、宝探しのような発掘作業が始まりました。
大槻は持ち込んだご飯に生姜醤油を付けたマグロにマヨネーズをかけて、海苔で巻いて食べると堪らないといった表情をみせ、二人もマヨネーズを欲します。
20分後には完食され、三人は満足そうに余韻に浸っていました。
送ってくれた山岡さんに感謝しないと、と言う木村にいきなりマグロの頭を送ってくるのは常識的にやばいという宮本。
それでも楽しんだことは事実であり、お礼のメッセージを送ってみると、若いノリを履き違えた絵文字多数の文章が返ってきました。
そして、今度はクロマグロの頭を送ろうかなというメッセージに、一同はざわつきますが冗談とのことでした。
しかし、今度はカジキの頭を送ると画像と共に送られてきて大慌ての三人。
山岡博の実家は漁業なので、今後も木村にマグロの頭が送られてくる事があるかもしれません。

ハンチョウ87話の感想と考察
実物を目にしたことはありませんが、冷凍庫を占有してしまっている絵から察するに相当な大きさであり、それ故に目玉も相当な大きさである事が容易に予想出来ます。
そんなマグロの頭BBQは、やっぱり諦めきれなかった宮本の焚き火台でスタートしました。
自分も買い物に悩んだときは一度離れてみて、それでも諦めきれないときは買うようにしているので、宮本も例の焚き火台が本当に欲しかったんだろうなと思い読みました。
そんな前回の話題や、80回での木村の婚活話のその後などの話もありつつ、カイジ本編でお馴染みでもありスピンオフ作品も出ている利根川の名前が上がった時に謎の感動がありました。
焼き上がったマグロの姿には、冷凍庫にいる時よりももっと無念そうに見えるかもしれないと思いましたが、それよりも焼き上がった姿に木村もテンションが上がってそれどころではなかったのかもしれません。
余談ですが、自分で釣ったアジを食べたことがあり、焼かれた姿の無念そうな顔には申し訳なさすら感じました。
まさに命を頂きますという気持ちになったので、釣りを小学校の授業とかでやって食べてみると言葉の意味や食べることの重みがわかって良いかもしれません。
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