2021年2月22日発売の週刊ヤングマガジン2021年13号で、『アンダーニンジャ』第48話が掲載されました。
『アンダーニンジャ』第48話は、佐々魔に呼び出された加藤が意外な人物とご対面をはたすことになります。
加藤と鬼首はコンビニ襲撃実行犯の疑いをかけられ、佐々魔にアジトへ呼び出された。
鬼首が鈴木と卒業アルバムから犯人探しをしている頃、加藤は佐々魔から尋問を受けるが……
本記事では、『アンダーニンジャ』第48話[卒業写真のあの人は]のあらすじと感想を紹介していきます
※ここから先はネタバレ注意です。
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アンダーニンジャ48話のあらすじネタバレ
【高架下・忍者アジト入口】
佐々魔たちは、いつぞやの海外テロ犯を連行したアジトへ加藤と鬼首を招集。
昨晩起きたコンビニ襲撃事件の有力な容疑者として二人を呼び出しました。
アジトに着いた二人はそれぞれに別行動。
加藤は小津の迎えで佐々魔のもとへ向かい、残った鬼首は鈴木と同窓会。
鈴木は昨晩犯人と直接対峙しており、その際に知り得た情報からHNS(高等忍術学校)時代にハニトラ実習で罠にかけた人物が犯人ではないかと読みます。
ハニトラ実習でトップの成績を分け合った鬼首に事情を説明し、HNSから取り寄せた卒業アルバムを見せ訊ねます。
誰か特別恨んでいたような奴はいるか?印象に残っている奴はいるかと。
アルバムに残っている写真はクラス全員がマスクをしており、目元しか写っていません。
さらに悪いことに二人にとっては告白してきた男子は十把一絡げであり、当然一人一人覚えているはずもなく、記憶になどたいして残ってはいなかったのです。
しかし、鬼首は変な奴が一人いたことを思い出します。
それは猫語で告白してきた奴がいたことでした。
それを聞いて鈴木も”いたいた”と猫語で告白されたことを思い出します。
ニャーニャー何言ってるか分かんなくてウケたわ~と鈴木が笑うと、鬼首はニャーニャーうるさくてイラついたから殺そうかと思ったと当時を振り返りました。
鬼首は猫語を使っていたのは猫平だと思い出し、鈴木は猫と聞いて他にも動物の名前の奴がいたなぁと猿田を思い出します。
とはいえ、結局 猫平と猿田、この二人のことしか思い出せない鈴木と鬼首でした……
鈴木は忍研が犯人が着用していたのは「UN」の新型スーツではないかと疑っていることを鬼首に教えます。
「UN」と聞いて鬼首はすぐ反応。
「UN」となら戦いたいと話し、鈴木の一緒に殺る?との誘いにも”殺る”と即答します。
【草むら・忍者アジト本部】
加藤と小津は草むらの奥で待つ佐々魔のもとへ向かっていました。
道中、小津は過去に加藤と二人で佐々魔隊長を命懸けで守ったことがあったなぁと昔話を始め、あの頃の方が楽しかったよなと意味ありげに語りかけます。
そしてこの辺り一帯に大量に人員が隠れて配置されていることを伝え、小声で「レインボーハウンド」も中にいるらしいと加藤の耳元でボソリ。
レインボーハウンドと聞かされ、加藤は一瞬わずかに動揺。
「レインボーハウンド」雲隠虹郎が近くにいる……
加藤が動揺したのは、警備にレインボーハウンドがついているということは、この場に上忍クラスが来ている可能性を示唆していたからでした。
やがて加藤と小津は佐々魔と平が待つ場所へ到着。
そこで加藤は予想だにしなかった光景を前に絶句。
なんと佐々魔が座る横に、1才から2才とおぼしき赤ん坊が寝かされていたのです。
赤ん坊は指をおしゃぶりするのを止め、ジッと加藤を見つめます。
加藤は赤ん坊を見て、ひとつの可能性が頭をよぎっていました。
佐々魔はコンビニ襲撃事件が起きたタイミングと、鬼首が帰国したタイミングが重なることから、上層部が加藤に疑いを持っていることを伝えます。
鬼首の無断帰国といい、上に許可なく勝手に動いていた加藤に対し、暗に「UN」の命令か?とにおわせつつ、佐々魔は誰の命令で動いているのかを問います。
加藤は自分と鬼首にかけられた疑いをハッキリと知り、納得。
それは上忍以上の人間がここへ派遣された理由に対しての納得でした。
上層部はこの場が対「UN」との戦場になりかねないと判断した結果なのだと。
加藤は赤ん坊を見つめながら、七人衆のひとりがこの場に連れてこられたのはそういうことでしょ?と佐々魔に質問返しで答えるのでした……
アンダーニンジャ48話の感想と考察
「アンダーニンジャ」は忍者活劇に必須な派手な戦闘が少ない代わりに、毎回何かしら読者を笑わせるような驚きが提示され、戦闘とは別の楽しさが味わえますね。
人工知能搭載の小型バイク、人間の脳を移植された猫忍、そして今回 赤ん坊が登場。
現時点では赤ん坊がまだ忍者と決まったわけではありませんが、猫忍からの流れからして、ほぼほぼ確定でしょう。
某長寿人気作品の主人公の如く、「見た目は赤ん坊、頭脳は大人」みたいなノリなのでしょうか。
猫忍が出てくるのですから、もはや何でもアリです。
たぶん赤ん坊が着ているのも透明化可能なベビースーツなんでしょうね。
それにしても「七人衆」って言葉がたまりません。
日本人、特に男性はこういったワードに弱いというか胸躍るものがあると思います。
こうなってくると「首領」とか「頭目」といったワードが作中で語られる日が待ち遠しい限り。
さて、今回「七人衆」の他にも気になるワードが出てきました。
「レインボーハウンド」雲隠虹郎です。
この通り名と名前から窺えるのは、九朗と同じ雲隠を名乗っていることからも、この人物が九郎と何らかの血の繋がりがあるのではないかということ。
そしてハウンドとは猟犬を意味することから、虹郎が追跡や獲物を追い詰めることに長けた技能を持つことが窺えます。
わからないのはレインボーが何を指しているのか……
名前が虹郎ですから、レインボーが虹を意味しているのはわかります。
日本的には虹は七色と解釈されていますから、七色にかけて七変化する技能を指しているのでしょうか?
欧米でもレインボーというと多様性を示すシンボル的な意味合いで使われていることが多いようですから、やはり多様に変化できる技能なのかもしれませんね。
では赤ん坊にも?
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