2021年2月22日発売の週刊ヤングマガジン2021年13号で、『サタノファニ』161話が掲載されました。
サタノファニ161話では、龍野がオンダキニソワカと唱えた事で桜川は母親との嫌な思い出が蘇ったのか、苦しみだし始め、その様子に寒気を感じるあや。
やがて桜川は殺人鬼エドモンド・エミール・ケンパーとして覚醒を果たし、龍野は今の桜川は目の前にいる敵を倒すまで止まらないと言って去っていったのです。
龍野の言葉通り、覚醒した桜川の一撃は床にクレーターを入れるくらいの破壊力を誇っていました。
果たして、覚醒した桜川をあやは止める事が出来るのでしょうか。
本記事では、サタノファニ161話『最高と最強』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
<< 160話 | 一覧 | 162話 >> |
サタノファニ161話のあらすじネタバレ
あやに説得されて困惑し始めている桜川を見た龍野は、オンダキニソワカ、と呪文を唱えます。
それによって桜川は頭を抱えて苦しみだし、ママ、私は何も悪い事をしていないから嫌いにならないでほしい、と呟き出します。
やがて雰囲気が変わり始めているので、あやは寒気を感じていたのです。
そして桜川は彼女の中にいる殺人鬼であるエドモンド・エミール・ケンパーとして覚醒しました。
龍野は、一度覚醒した桜川は目の前にいる敵を倒さない限り止まる事はないと言い、自分は別の部屋でこの戦いを見学させてもらう、と言って去っていきます。
あやは龍野を追いかけようとするが、桜川が立ち塞がったので、今は関わっている暇はないからどけ、と言うと桜川はハンマーを振るい、あやは辛うじて回避したのです。
しかし、先程と違ってハンマーを振るうスピードが速くなっている、と感じるあや。
そして桜川は床にハンマーを叩きつけると床に大きなクレーターが出来上がります。
すかさず桜川はハンマーを大きく振り被った状態で振るうと、先程よりも速いスピードだったのであやは反応すらできず、彼女の武器である刀の一部が破損してしまったのです。
別室に移動していた龍野は、エドモンド・エミール・ケンパーは母親への強い怒りを糧にして多くの人々を始末し、しかも発火すればアドレナリン等が高まり、普段でも筋力がある桜川の筋力を強くし、おまけに理性も消せば狂戦士へと変貌する、と言います。
ハンマーを振るう桜川に対し、あやは回避してから先程破壊した床の破片を投げつけて桜川を怯ませると、一旦後退したのです。
別室で飲み物を飲んでいる龍野は、あやは最高だが桜川は最強である、と語ります。
桜川は一番最初に作ったダーキニーであり、まだ記憶が完全じゃなかった自分はあやと同じ手順で作り上げた、と言う龍野。
あやがマーダーモデルの都井睦雄と似ているように、離婚している夫に似ていると言う理由で母親から邪険にされている桜川の境遇もエドモンド・エミール・ケンパーと似ていると言う龍野。
続けて龍野は今の彼女は復讐を果たしたあやと違い、今もなお生きている母親に対する強い復讐心を心の中に滾らせていて、それ故に殺意の差が違うし、自分のためにハンマーを振るう姿は素晴らしい、と言います。
そして桜川は圧倒的なパワーであやを追い詰めていて、あやも心の中で、この破壊力は人をとっくに凌駕している、と感じていました。
桜川はあやと完全に距離が離れているのにも関わらずハンマーを振り上げたので、あやは心の中で、もしかして投げ飛ばしてくるのではないか、と思っていたのです。
しかし、桜川はハンマーを投げるのではなくゴルフクラブのように振るって周辺にある破片を一斉にあやに向かって放ちます。
余りに無数の破片があやに襲い掛かり、彼女は防ごうとするも数が多いので全部は防ぎきれませんでした。
別室で見ていた龍野は、今のあやは2年前よりも弱くなっている、と断じました。
サタノファニ161話の感想と考察
桜川は今も復讐心を心の中に秘めているから強く、あやは復讐が終わっていて2年前より弱くなっていると龍野は言っていましたが、この事から龍野は2人の差はモチベーションの差だと踏んでいるでしょうね。
桜川は母親を憎んでいて、龍野の言葉を信じるならば母親が生きている可能性が少しでもあるのなら、いずれ母親を見つけてこの手で始末してやると言う強い思いを抱いていて、それを糧にしている状態です。
龍野は一番最初に作り出した桜川を他のダーキニーよりも大切に育てている感じがしますので、きっと母親の居場所を知っていながらも、敢えて桜川に教えずに生かしておいているのではないかなと思いますね。
もし桜川が本当に復讐を果たしてしまったら、あやと同じ道を辿ってしまう可能性があり、龍野はそれを望んでいないので敢えて生かす事で桜川の中にある復讐心をより強くさせようとして、より強いダーキニーにしようとしているのでしょう。
そしてあやは2年前の時点で復讐が終わっていて、龍野からしてみればこの2年間で2年前の憎悪を上回るような憎しみの感情をあやは抱いていないから桜川と比べて最高傑作なのには違いないけど、戦闘力で言えば弱くなったと呟いたのでしょうね。
<< 160話 | 一覧 | 162話 >> |