2021年2月22日発売の週刊ヤングマガジン2021年13号で、『何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?』13話が掲載されました。
『何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?』13話は、通りがかった商人によって、敵勢力を改めて知った信長。
想像を超えた様々な改変に、信長はある決意をします。
本記事では、『何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?』13話『日の本』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
<< 12話 | 一覧 | 14話 >> |
何度時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが13話のあらすじネタバレ
忠臣を斬り捨てた光秀のうなりを、遠くから須弥(しゅみ)城を見ていた信長と遥は獣でもいるのかと驚いていました。
光秀の力の強大さを認めざるを得ないことは理解した信長でしたが、その方法まではわからず情報を欲しがりました。
そんな中、町中で戦を始めた光秀と信長に対しぼやきながら避難しようとする男を見つけました。
信長と遥は即座にその男を捕まえ、騒げば殺す、騒がねば殺さんと脅し話を聞かせて貰う事にしました。
その男は商人であり、戦の敵味方自体に感心は無いと話をしてくれることになりました。
信長本人であることに、姿からなんとなく察していた商人は驚きもしませんでした。
南蛮甲冑が目立つことを改めて思い知らされた信長は、早速光秀の事を尋ねました。
天正三年頃に光秀は土佐に出入りを始めたものの、その後の動向を知りたいと信長は言いました。
はぁ? と理解出来ない商人の男に、遥は信長様は頭がパーンしてピヨられてると言い、さっさと言うように脅します。
その言い草に信長も含むところはあるようですが、今はそんな場合ではありません。
光秀は長宗我部元親の元に通い、織田家との関係を保ちつつ元親の政策支援をしていたと商人は言います。
そのおかげで、元親の侵攻は加速して天正五年には四国統一を果たしたという話に、信長はその早さに驚かされます。
今、西全土を統べているのが光秀ならそれほどの迅速さが無ければ不可能と考えた信長でしたが、それだけで織田軍がやられるものとは思えませんでした。
地図にこの戦に関わる者を書き記せと命じると、遥が先ほど書いた大雑把なものとは違い、商人は実にわかりやすく描いてくれました。
織田軍は織田・徳川家のみとなり、西日本は全て明智軍となり、東日本からも武田・上杉・柴田・羽柴と攻め入っている状態となります。
勝家・秀吉がまた敵になり東から攻め入っていることで東西から挟撃を受けていることにも驚く信長でしたが、問題は『武田』の名にありました。
甲州征伐で屠ったはずの武田勝頼が存在していることを問い詰めると、そのような戦は無かったと恐れながらも商人は言いました。
思わず力が抜けて座り込んでしまう信長。
遥は商人に襲いかかりますが、そんな事はお構い無しに信長は思案します。
物事には全て理由があると信長は考えます。
光秀西国統一、家臣の離反に生者が死に死者が生きる事、起こした戦も無かったことになったというこれらの改変がなぜ光秀を四国に送ったことで起きたのかその理由を知ることが出来れば……と信長は思いました。
そこで、光秀と話すために須弥城に向かうことを遥に伝えました。
今までの転生とは違い、何もかもが改変されたこの刻に自分がやるべき事を信長は見つけました。
カチコミだと思い遥は意気揚々と拳を握りますが、二人だけで戦えるわけも無く正面突破もあり得ません。
城に向かう手段がわからず遥は信長に尋ねると、棚に積んであった服に目を付けた信長。
か弱い民草に扮して匿ってもらいに行くという算段ですが、悪い笑みは隠しきれていませんでした。
何度時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが13話の感想と考察
いつか秀吉が仲間になるのかと思っていましたが、今は敵となっているようです。
豊臣秀吉で有名ですが、『羽柴秀吉』という名前も今回読んで思い出しました。
それほど歴史が詳しくない方は、甲州征伐のことなど知らないと思いますので、説明します。
天正十年二月、信長は長篠の戦いの後弱体化した武田領国へ徳川・北条と侵攻しました。
同年三月には勝頼は自刃し、甲斐武田氏は滅亡しました。
これを読んで初めてそんな戦の事を知りました。
そんな徳川と北条の今は、徳川は変わらず織田軍ではありますが、北条は佐竹・伊達と共に静観軍となっています。
信長はようやく自分がやるべき事を見つけ、光秀と話をしに行きますが、光秀本人を前にして冷静に話が出来るのかが疑わしいところですが、今回のシリアスな表情から察するにきっと和解とは行かずともまた違った結末を迎えるのではないかと思います。
信長が真面目な分、遥のアホの子感が目立つようになっています。
服のせいで露出も多いのに色気ゼロに見えるのは、戦闘狂の性格とおバカさのせいかもしれません。
女性キャラで下手に色気を主張してくるよりも、個人的にはそこが良くもあるのですが、この子が喋ると話が進まないなという感じもありますね。
次回は光秀の元へ無事潜入出来るのでしょうか。
<< 12話 | 一覧 | 14話 >> |