2021年1月25日発売の週刊ヤングマガジン2021年9号で、『アンダーニンジャ』第47話が掲載されました。
『アンダーニンジャ』第47話は、木と鬼首、二人の美しきくノ一の再会が描かれます。
警察と忍者による「コンビニのおばちゃん殺害事件」の捜査が始まる。
事件から一夜明け、現場検証には日比の上司 平の姿も。
その頃、九朗の上司 加藤は緊急招集を受け、鬼首と共に集合場所へと向かっていた……
本記事では、『アンダーニンジャ』第47話[美人すぎるくノ一]のあらすじと感想を紹介していきます
※ここから先はネタバレ注意です。
<< 46話 | 一覧 | 48話 >> |
アンダーニンジャ47話のあらすじネタバレ
【事件現場】
「練魔区コンビニのおばちゃん(くノ一)殺害事件」から一夜明け、日比の上司である平と、忍研から眼帯を着けたゴスロリ娘の二人が現場検証に訪れていました。
ゴスロリ娘は店内に設置されていた防犯カメラから、犯人が透明化スーツを纏った人物であること、そして犯行に使われた刀までもが透明化していることを確認。
平は犯人の使っている透明化スーツが忍研のものであるかを問います。
ゴスロリ娘の答えはNO。
少なくともゴスロリ娘のいる部署ではまだ高強度の刀を透明化はさせるほどの技術は実現されていませんでした。
犯人が忍研と繋がりのある人物ではないかと疑っていた平はやや拍子抜け。
【「志能便」宅配車】
世を忍ぶ仮の姿「宅配のお兄さん」こと中忍の加藤。
上層部から緊急招集を受け、指定場所へと宅配車を走らせていました。
車内には加藤の他に弟子の鬼首も同乗。
やがて宅配車は指定場所である高架下へ到着します。
鬼首はこの緊急招集に不自然さを感じ、何かしらの罠である可能性を疑っていました。
そのことを加藤に伝え、自分が護衛につくことを進言しますが、加藤は待機を命令。
それでも疑いを捨てきれない鬼首、自分の纏っている摩利支天の識別センサーに複数の反応があることを伝え、この場所に摩利支天3.5を装備した者が潜み、すでに周りを囲まれている状況だと食い下がります。
もしこれが敵であるならば…と。
しかし加藤は鬼首に再び待機を命令。
加藤からわずかな怒気を感じ取り、鬼首は自分の立場や実力差を即座に思い出し、命令に従うことを受け入れます。
宅配車から降りた加藤を出迎えたのは同じ中忍仲間の小津でした。
小津は加藤を引き連れ茂みの奥へ……
【同窓会】
車内、鬼首は大人しく体育座りで加藤の帰りを待ちます。
すると外から自分の名を呼ぶ声が。
”外に出てこいよ~鬼首~”
聞き覚えのある懐かしき声。
呼んでいたのは高等忍術学院の同級生、鈴木でした。
鬼首は摩利支天を起動し、自身を透明化して車外へ。
鈴木も鬼首もすでに抜刀済み。
鬼首は摩利支天の識別センサーに複数の反応があることから辺りを警戒します。
鈴木はそんな鬼首に隠れている連中は手を出さないことを告げ、サシ(一対一)でやろうと刀を構えて意思表示。
ススッ
鬼首はあっという間に鈴木との間合いを詰め、下段に構えた刀を一気に振り上げ、斜め上段から振り下ろします。
ギンッ
交差する互いの刀。
鬼首の姿は見えないまでも、刀だけは透明化されていません。
鈴木は鬼首の繰り出す刀の軌道に合わせ、刀で攻撃を防ぎます。
学生時代、幾度も手合わせをした両者。
お互いに相手のクセや好みの動きは熟知しています。
二人は打ち合いを繰り広げ、互いの現在の力量を探り合い。
まるで学生時代に戻ったかのように感じ、懐かしき感触に鈴木は笑みを浮かべていました。
互いに相手に殺気を感じていなかったこともあり、あくまで打ち合いは寸止め。
鈴木は”はいストップ”と、この打ち合いという挨拶の終了を告げ、自分が昨晩 完全透明化した相手に襲われたことを鬼首に話します。
鬼首はそれを聞き、即座に上層部が自分を犯人ではないかと疑っていることを察しました。
”だから加藤隊長を……”
一方、上層部とは違い鬼首を良く知る鈴木は犯人が鬼首でないことはわかっていました。
なぜなら性格上、鬼首ならば相手を殺さずに戦いをやめることなどありえないと知っていたからです。
鈴木は犯人から”お前は学校で殺す”と言われたことを鬼首に話します。
その言葉から推察するに、もしかすると犯人は自分たちが学院時代にハニトラ実習でフリまくった同期の誰かではないかと伝え、自分たちを恨んでいる奴を誰か知らないかと尋ねました。
鈴木の話から誤解によって加藤が呼び出されたことを知った鬼首。
辺りにいる複数の気配が罠ではなく、万が一のために配備された味方だとわかり、臨戦態勢を解いて透明化を解除。
鬼首はヘルメットを脱ぎ、鈴木の質問に答えます。
”恨んでいる奴なんて多すぎて覚えていないけど……来たら殺す♡”
鬼首の返答を聞いて鈴木は”だよね~”と笑顔で同調。
実習だったとはいえ、二人に反省や罪の意識はゼロ。
こうして思わぬ形で再会をはたした美人くノ一の二人でした……
アンダーニンジャ47話の感想と考察
いやぁ…ハニトラに引っかかった猿田ら被害者たちが哀れでなりませんね。
でも鈴木や鬼首にしたら実習を真面目に遂行しただけのこと。
猿田らに対して逆恨みだと思うのも無理はないでしょう。
さて、今回気になったのは……
高架下に潜んでいた複数の気配の中に九朗がいるのかどうか。
高架下に潜んでいた複数の気配の正体ですが、それらが摩利支天3.5を着用していることを鬼首が装備している識別センサーが感知していました。
摩利支天3.5は、講談高校に潜入を命じられた九朗たち下忍
に支給されています。
よってこの複数の気配とは、九朗たち下忍である可能性が高いです。
事実、鈴木が待っていましたから、おそらく日比と蜂谷も近くで潜んでいるに違いありません。
ただ、九郎だけはそこにいるかどうかはわかりません。
なぜなら疑いをかけられている加藤は九朗の上司だからです。
普通に考えれば、九郎も何らかの疑いをかけられて呼び出され拘束をされていてもおかしくはありません。
ですから九朗をあの場に潜ませている可能性は低いでしょう。
もし、あの場に九朗も潜んでいるのだととしたら、それは加藤以上の忍者、つまり上忍からの命令ということになります。
鬼首、日比、蜂谷にはそれぞれに師匠がいて、その師匠が誰かは判明していますが、九郎に師匠がいるのかどうかは定かではありません。
たぶん鈴木もそうかな……
もし九朗があの場で万が一に備え、鈴木らと共に対加藤のメンバーに加えられているのだとしたら、それは師匠からの命令かもしれませんね。
ではその師匠とは誰か?
加藤以上のクラスということですから、これは上忍以外に考えられません。
これまで作中で九郎がニアミスしている上忍といえば佐々魔です。
直接的なやり取りはありませんが、外国人テロの件の時、佐々魔は九郎に対して「……」と視線を向けている場面が何度かありました。
ちょっと怪しいですよね。
あくまで憶測ですが、上忍は弟子を二人持つことを許されているのではないでしょうか。
中忍は一人まで、上忍は二人まで、みたいな。
だとすると、佐々魔が九郎の師匠だと仮定して、佐々魔には九朗の他にも弟子がもう一人いるということになります。
加藤の弟子は鬼首、小津の弟子は蜂谷、平の弟子は日比。
ここまでの登場人物で師匠がわからないのは九郎と……鈴木。
どうなんでしょうね、二人は「忍」とは別の”何か”に属している可能性もありますので、師匠などいないのかもしれませんし、謎ですねぇ……。
いったい加藤は呼び出された先で誰を見るのか、誰が加藤を待っているのか、次回が楽しみです。
<< 46話 | 一覧 | 48話 >> |