2021年1月25日発売の週刊ヤングマガジン2021年9号で、『賭博堕天録カイジ』376話が掲載されました。
『賭博堕天録カイジ』376話は、カイジの性癖を勘違いしたまま、愛犬が危機にさらされたことで怒りの収まらない石高。
ついにそのカイジの闇を、チャンとマリオに暴露する決意を固めました。
本記事では、『賭博堕天録カイジ』376話『追辱』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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カイジ376話のあらすじネタバレ
カイジを獣姦マニアと思い込んでいる石高は、間一髪のところで愛犬ポチをその魔の手から救うことに成功しました。
急ぎ足で家に帰ると、帰りを待つ一同の中で一人木崎が先に出迎えその結果を尋ねました。
案の定……と勘違いの止まらない石高はもう少し遅かったらと想像して、ポチを抱きしめました。
未だに信じられない木崎は、もし本当のことだとしても忘れろと言います。
仲間の前でカイジの闇を暴露するのは酷な話と気遣う木崎は、もうすぐいなくなる身だからと石高を説得します。
帰ってきたカイジを誰よりも先に出迎えたのは、チャンでもマリオもなく、石高の腕を振りほどいて飛び降りたポチでした。
なつくなバカ犬と心の中で叫ぶ石高は、危険察知能力や野生の勘が無いのかとポチに心の中で説教しました。
カイジが石高にポチの服を返すと、それを奪い取るように石高は掴み何も言わずにそっぽ向いてしまいました。
2人の険悪な雰囲気を察したチャンは何があったのかとカイジに尋ねると、カイジ自身も何が起きたのかわからず蹴られたこととモンスターと聞き間違えてハムスターと呼ばれたと言うことしか言えません。
ポチを虐めていたと思っているのなら、それは誤解でただ遊んでいただけとカイジは主張しますが、石高は尚更怒りを滲ませます。
陵辱の現場を目撃されておきながら、寝言戯れ言を並べるカイジの無神経さを鉄仮面と心の中で罵り、何も知らない顔のチャンとマリオを見て、木崎が言うとおり何も知らないのだと察しました。
そこでチャンに、旅先で別行動する事はあるのかと尋ねました。
それぞれが銀行に口座を作りに行く時は一人で行くので、チャンはそれを思い浮かべて別々にやることがあると答えました。
疑惑を確信した石高は、その時にカイジは物色し、純粋無垢な動物たちに陵辱の限りを尽くしているのだと怒りに震えました。
ポチは助かったものの、このままこのモンスターを野に放っていいものかと石高は悩みました。
他の馬や猫に羊と言った動物たちを見捨てて良いのかと自問自答した結果、何も知らないチャンとマリオに知らせ止めて貰うべきだと決断しました。
日本全国47都道府県の罪なきワンちゃんや他の動物たちを守る為、男と男の話があると言い、石高は母親を家に帰らせました。
昼間からエロ話と決めつけて、母親が早々に帰ってくれたところで、話しがあるとカイジ達に切り出しました。
木崎は不安そうな顔を向けるも、どうせいつかバレるなら早いほうが良いと、動物たちの為という名目で石高は暴露することをもうやめようとはしません。
チャンに車を空けて貰い、ショックを受けるかもしれないと前置きしつつ、カイジは旅先でいたいけな動物たちを陵辱するアニマルレイパーだったと石高は言いました。
カイジ本人も驚きの唐突なその暴露に、誰もがその言葉の意味を理解出来ませんでした。
農家女子が好きというのは隠れ蓑で、本当の性癖はこれと言いつつ石高はカバンから本を一冊取り出して見せました。
『牝犬監禁』というその本を、いたいけなワンちゃんたちを陵辱する内容と言いますが、チャンは牝犬という名の女子のことだとよく見るように言います。
次々に石高は本を見せますが、じゃじゃ馬調教もメス猫さかり猫もホルスタイン個人授業も全て女性の特徴を描いただけのものでした。
申し開き出来ぬ一冊と最後に出したのは例の『メーメの恋人』でした。
確かに表紙に羊はいると言いつつも、チャンはそれがメーメという名の台湾ガールと説明します。
本の帯にも書かれていたことで、ようやく石高の誤解が解けました。
散々の誤解を謝りもせず、カイジになつくポチに遊んで貰いなさいと言う石高でした。
カイジ376話の感想と考察
全て石高の早とちりや勘違いというオチで、これにて一件落着ということで無事にお別れが出来そうです。
一方的な誤解から蹴られたり、仲間にとんだ話を暴露されたりと散々なカイジとしてはこのまま穏やかに終わりたい気分ではないと思います。
これまでの石高のダメな大人ぶりを見聞きしてきた事で、それもしょうがないと許せるかどうかは次回判明することでしょう。
今回の件を通して良かったのは、親友の言うことだからと石高の話を鵜呑みにするのでは無く、最後まで本当だとしてという言い方でカイジの事も信じ続けた木崎の態度でした。
すぐに別れがやってくる身として、最後までその闇に向き合うことは出来ないと前回も言っていましたが、仲間との関係も考えて黙っていてくれようとしたのは良かったです。
描写は無いですが、石高と違ってペットを飼っていないので他の動物の身まで案じる事が出来なかったというのも、二人の考え方の差が現れたのかもしれません。
知り合って数日とは言え、いきなり獣姦マニアと言われて信じるのも難しいだけという気もしますが……。
次回はいよいよ旅立ちとなるのでしょうか。
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