2021年1月20日発売の週刊少年マガジン2021年8号で、『ダイヤのA act2』240話が掲載されました。
『ダイヤのA act2』240話は、沢村と天久が投げ合っている頃、試合に備えて準備している稲城実業の面々の元に試合の状況が伝えられていました。
現状は天久が見事な投球をしていて、追加点を取ったら勝利するのではないかと稲城実業の部員達が言っているのを聞いたエースの成宮は天久相手に投げ合うのも悪くないと呟いたのです。
その頃、試合では沢村は初回から全力で投げていたが、球威が衰える事なく市大三高打線を抑えていました。
果たして、沢村の投球に打線は応える事が出来るのでしょうか。
本記事では、『ダイヤのA act2』240話『源流』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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ダイヤのA act2 240話のあらすじネタバレ
球場の外では試合に備えて準備している稲城実業の面々は、偵察に行っていたキャプテンの福田と赤松から試合の状況を聞いていました。
赤松は、市大三高がリードを保ったままで、天久もヒットは打たれるも要所要所で抑えている、と伝え、福田は、御幸も天久にやられているから市大三高が駄目押しとなる点を取れば勝ち上がるのは市大三高だろう、と口にしたのです。
話を聞いていたエースの成宮は、どうせ来るなら市大三高が来て、天久と甲子園をかけて投げ合うのも悪くないな、と口にするも表情は何処か怒っているみたいでした。
その表情に気付いた多田野は指摘すると、成宮はムキになって否定しました。
その頃、試合は7回表になり、沢村は2アウトを取り、打席に立っている高見に対して投げようとしていたのです。
天久もネクストバッターサークルで様子を見ており、ベンチにいる田原監督は心の中で、追加点を取るために皆を向かわせているが全然沢村を攻略できない、と呟きます。
青道のベンチにいる落合コーチは心の中で、ここまで被安打3無四球であり、しかも市大三高相手に1点で抑えているのだから、いいピッチングをしている、と震えながらいっていたのです。
沢村は7回になっても球威が落ちておらず、しかも今も内角を突いてくるので市大三高打線は攻略に手こずっていました。
沢村は心の中で、どれだけ失点を最小限に抑えても、無四球だったとしても、負けたらこの夏は、3年生の夏は終わってしまうから、こんなところで終わらせてなるものか、と思いながら御幸が構えるコースに向かって投げていき、高見を三振で抑えてこの回も無失点で切り抜けたのです。
ベンチにいる選手達もガッツポーズし、ベンチに座っている川上も同じ事をしていました。
ベンチに戻りながら御幸は、今の沢村は球数こそ少ないが、初回から全力で投げてチームを鼓舞している、と思いながら、いい球だぞ、と言うと沢村は、有難うございます、と言ったのです。
そして御幸は心の中で、そういうチームを鼓舞する投球をするのが沢村であり、自分達はそんな沢村の鼓舞に応える義務がある、と思っていました。
片岡監督は選手達を集めると、天久もこちらの狙いに気付いていると思うが、自分達はこれまで通り球種を絞っていけ、終盤になって相手も疲れてミス出来ないと言う心理が働いて甘い球が来るかもしれないから、その球を見逃さずに打て、と言ったのです。
その頃、沢村は濡れているアンダーシャツを脱いでおり、後を追いかけてきた奥村は、替えはあるのか、と聞くと沢村は、沢山あるしノースリーブもある、と着替え始めます。
奥村は、沢村は西邦との試合では初回から全力で投げたせいで終盤に疲弊した事があり、この試合の投球も西邦との試合と同じだし、川上が投げられない事もあって更に負担がかかっているのではないか、と心の中で心配していました。
奥村の心境を読んでいたのか、沢村ははっきりと、自分達のチームはやられっぱなしでは終わらない、と言ったのです。
その言葉通り、打席に入った前園は天久の甘い球を打ち返して出塁していました。
東条も続こうとしている中、倉持は御幸に、天久のカットボールは低めに決まると打ちにくいが、高めに行くと曲がりが良くない、と伝えたのです。
ダイヤのA act2 240話の感想と考察
試合の状況を赤松から聞いた成宮は天久と投げ合いたいなと口にしていましたが、その言葉には本音と御幸への叱咤があるんじゃないかなと思います。
天久と投げ合いたいのは事実だけど、高校最後になるであろうこの大会で自分と戦わずに負ける御幸も見たくないから、さっさと勝ち上がれと言う意味合いを込めての言葉だったのではないでしょうか。
それと奥村も言っていましたが、西邦との試合の際に沢村は片岡監督からチームを引っ張れと言われ、全力で投げて7回近くでばててしまいました。
今回の試合では疲れこそ出ているとは思いますが、球威は落ちていない様子なので以前の二の舞にならないように西邦との試合後は走りこんだり、ストライク先行の投球を心掛けるようにしたのでしょうね。
そのおかげで終盤でも球威が落ちず、無四球でここまで来れたのだと思いますね。
次回は東条達が甘い球だけに狙いを定め、打っていくのではないかと思います。
話の最後に倉持が言っていましたが、天久のカットボールは低めに投げられたら非常に厄介ですが、高めに浮いた場合変化が余りない打ちごろのボールになるようです。
東条はミート力が高いので大丈夫ですが、その後を打つ金丸や結城将司に御幸達が高めに浮いたカットボールを狙っていけと指示するのではないかと思います。
それによって連打が生まれてくるのではないでしょうか。
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