『ここは今から倫理です。』はグランドジャンプむちゃにて連載されている雨瀬シオリ先生による人気漫画です。
『ここは今から倫理です。』24話は、万引きをしてしまった事で警察沙汰になってしまいました。
柊は校長先生から2度と万引きしない事を誓わせてほしいし、また同じような事をしたら学校の品位に関わると言われ、彼女は隅井の元へと行ったのです。
そして隅井は柊がやって来たと同時に、本当に愚かな事をしてしまったと思うし、ちゃんと反省していると泣きながら言いました。
そんな彼女に、柊は一体どんな言葉をかけてあげるつもりなのでしょうか。
本記事では、『ここは今から倫理です。』24話『姫と泥棒 後編』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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漫画『ここは今から倫理です。』24話のあらすじネタバレ
万引きをしてしまった事で、警察沙汰となってしまった隅井。
校長先生は柊に、こう言う事がまた起こってしまったら学校の品位に関わるから、本当に2度としないように言い聞かせてくれ、と厳命しました。
柊は生徒指導室へと行くと、座って待っていた隅井に対して、ちゃんと母親と会話出来たか、と聞くと隅井は、昨日はとても叱られた、と言いつつ、本当に愚かな事をしてしまったし、ちゃんと反省している、と泣きながら言ったのです。
柊は、自分には反抗期の息子がいるけど怒鳴らずに普通に接するようにしているから、隅井も自分の前で普通にしていていい、と言いました。
そうしたら隅井は泣くのを辞めると、柊みたいな大人は初めて見たし、母親はいつも怒鳴るばかりだから柊みたいな母親が欲しかった、と口にし出したのです。
そして柊は、今は無理せず心が落ち着いたら改めて話してほしいし、何か困ったら相談になる、と言いました。
隅井はお礼を言って去りますが、顔つきから反省しているようには見えませんでした。
そんな彼女にタバコを吸っている高柳が声をかけると、彼女は驚くと共に不審者だと感じました。
高柳は、自分は隅井がよく号令をしている倫理の教師だし、そんな教師の顔を知らないなんて傷つくな、と言ったので隅井は思い出したかのように、確かにいた、と言ったのです。
ちゃんとした話が出来たのか、と高柳は言うと隅井は頷くと共に、もうしない、と言って去ろうとしますが高柳は不意に、1年生の時仲が良かったみゆりは元気にしているか、と聞きました。
そうしたら顔色を変えながら、今彼女の事は関係ないのではないか、と言う隅井。
高柳は、柊は自分の子供の事を後回しにして生徒の心配をするいい教師だ、と言いつつ、まだいい人達がいる間に悪事はやめたほうがいい、と警告を発します。
対する隅井は、自分の事を何も知らないのに心配するとか気味が悪いし、みゆりの事も悪いことしたから退学してくれて清々したと思っているんでしょ、と言いました。
1年生の時の隅井は今と違って地味で目立っているわけではなかったが、そんな彼女に声をかけたのがみゆりでした。
隅井の両親はいつも喧嘩ばかりで、隅井が悩みを言えるような状況では無かったのでみゆりの存在は隅井にとって救いだったのです。
そしてみゆりから万引きの仕方、泣く演技等を教わった隅井は実際やってみると、心の中がスカッとし、全ての大人に対して馬鹿と言えた気がしたのです。
現在に至り、隅井は考えを改めない態度を示したので高柳は、悪になる理由は心が弱い事、理由が不純な事、心の中で転んでしまう事だ、と言います。
心の中で転ぶと言う事は個人の意思で転んでいると言う事であり、もし深い所に自分の意思で転んでしまったら助けられない、と言う高柳。
隅井は心の中で、みゆりは退学した後、更に悪い事をして捕まって少年院にいる、と呟きます。
高柳は、あくまで心の中で転ぶ事は自分の意思だから自分の意思で立てるし、隅井は自分の言葉に耳を傾けているからまだ間に合う、と言ったのです。
高柳の元から去った隅井はドラッグストアへと行き、また万引きしようとするも思いとどまって出ていき、みゆりとの決別を意味する涙を流しました。

漫画『ここは今から倫理です。』24話の感想と考察
隅井が万引きをした理由は、みゆりという生徒が色々教えて貰ったからだったみたいですね。
両親はいつも喧嘩していたみたいですので、悩みを言いたくても言えず、言ったとしてもまともに取り合えって貰えないから自分の中で抑え込んでいる中で、みゆりに声をかけられて万引きの事を教わって実行したら気持ち良かったから、ずっとしていたのだと思います。
みゆりが退学してからどうなっているのも知っているため、こうして万引きを続ける事こそが教えてくれた彼女に報いる手段だったと言う見方もありますね。
しかし、高柳から説教を受けた事によって、自分がこれまでしてきた事は間違っていて、自分も下手すればみゆりと同じ道を歩む事になるのではないかなと思い始めたのでしょうね。
高柳に言われる前だったらそれでもいいと思っていたのでしょうけど、高柳に言われてから万引きを再び行おうとするまで、高柳とみゆりのどちらを選べばいいんだと悩んでいたのだと思いますね。
そして最終的に高柳の言葉を選んで万引きするのをやめましたが、それはみゆりに対する裏切りに感じたのか自然と涙が出てきたのでしょうね。
どちらにしても、引き返せなくなる前にやめてくれて良かったです。
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