『ここは今から倫理です。』はグランドジャンプむちゃにて連載されている雨瀬シオリ先生による人気漫画です。
『ここは今から倫理です。』21話は、倫理の授業を受ける生徒の一人である花琳と言う女子生徒は、自分は誰よりも可愛いと思っていて、不細工を許せない性格でした。
そんな彼女には多くの友達がいて、多くの生徒が注目していたので舞い上がっていました。
そして倫理の授業で一緒になったジェンダーレス男子である沖津に興味を持ち、是非とも友達になろうとしたのです。
果たして、花琳は沖津と友達になる事が出来るのでしょうか。
本記事では、『ここは今から倫理です。』21話『かわいいは正義』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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漫画『ここは今から倫理です。』21話のあらすじネタバレ
倫理の授業を受けている女子生徒である花琳は心の中で、自分は誰よりも可愛いし、可愛い物にしか興味が無いから、不細工は許せない、と思っていました。
それ故に芸能人や同じクラスの子が自分と価値観が違った場合、容赦なく罵倒したのです。
そんな花琳には多くの友達がいて、SNSでも注目されていて、殆どの生徒が注目してくれているので、気分が良くなっていました。
中には花琳の真似をする女子生徒もいるので、より上機嫌でした。
倫理の授業になり、高柳は生徒達に対して、倫理は政治等ではなく人間について学ぶ授業だ、と説明してから授業を始めます。
授業が終わった後、花琳は同じ授業を受けているジェンダーレス男子の沖津に声をかけ、SNSをもししているのであれば、自分と仲良くならないか、と聞いたのです。
対する沖津は少し考えてから、SNSはしているけどセンスは好みじゃないから教えない、と言って去っていきました。
この言葉にカチンときた花琳は不機嫌になって、159へと行くと爆買いしたり、写真を撮ってSNSを上げて機嫌を直そうとしたのです。
翌日、それでも機嫌が直らなかった花琳は買ってきた雑誌を見ながら沖津の悪口を友達の前で言い、しかも雑誌の内容も馬鹿にし始めたので友達は引き気味になりながらもご機嫌取りをしました。
そして倫理の授業になり、花琳は高柳の授業を一切に聞かずに沖津に対して敵意剥き出しの目をしながら見ていたのです。
この視線に気づいた沖津は花琳と目を合わせました。
沖津にその気があったかどうかは分かりませんが、花琳から見たら馬鹿にしている顔に見えたのか、自分の事を下に見ているのか、と授業中に激怒して妨害したので、高柳から注意を受けて、沖津と共に居残りされたのです。
何故今回のような事態になったのかを2人から聞いた高柳は花琳に、何故沖津が下に見ているのかと感じたのか、と聞きます。
花琳は、沖津が自分の事を可愛くないと思っているからだと言い、沖津も、誰も花琳の事なんか見ていない、と声を荒げると様子を見に来た花琳の友達が、この話を聞いて唖然としていて、花琳が事情を話しても彼女達は何も言いませんでした。
高柳は沖津に、この世に誰にも見られていない人間はいないし、他人は様々な視線を向けてくるものだ、と言うと花琳に、沖津が花琳を馬鹿にする視線を向けたのも本物の視線である、と言います。
続けて、花琳はこれまで他人を自分の視点から見てきただけで、他人からの視線について考えていなかったのだろうから、今友達からどう見られているか気づいているか、と言う高柳。
友達はこの場から去っていくと共に、もう花琳に関わらないようにしよう、と言いました。
未だに高柳の言葉が理解できていない花琳に、ちゃんと可愛いのだから言葉遣いをしっかりしろ、と諭すと彼女はさっさと去っていったのです。
そして高柳は沖津に、ああいう人を注意するのは大変、と言いつつ、サルトルの言葉を用いて、地獄とは他人の事だ、と言いました。
後日、花琳は完全にボッチになっていて、多くの生徒達に陰口を叩かれていたのです。
その様子を見ていた沖津は高柳の言葉通りだと思ったのか、花琳に声をかけると共にSNSを彼女に渡すと、化粧で可愛くなっている沖津の姿を見た花琳は驚くのでした。

漫画『ここは今から倫理です。』21話の感想と考察
花琳は完全に自意識過剰であり、この世は自分を中心に回っている言わんばかりの態度でしたね。
SNSをしているから多くの人が自分を見てくれるのも分かるので、余計に舞い上がっていて、調子に乗っていたのだと思います。
それ故に自分よりも可愛くないと感じる芸能人を馬鹿にし、その芸能人のファンの子も馬鹿にしていたのでしょうね。
今回の沖津の言動から、SNSをしていない生徒や花琳に馬鹿にされた生徒、沖津同様に花琳とセンスが合わなかったり、そもそも興味すら持っていない生徒からすれば、面倒くさいとか調子に乗るなとか思っていたでしょう。
その事に彼女は気づかず、気づいたとしても自分が正しいと思い込んでいたから、今回のような事件が起こったのだと思いましたね。
もし、何処かで世の中には自分とは違う人がいて、その人と自分とでは何が違うんだろうとかを考えたらもうちょっと違ったのかなと思いますね。
事件後、花琳はボッチとなってしまいましたが、その時に彼女に対する陰口を聞いていた沖津は自分も今の姿を馬鹿にされたりしていましたし、高柳から言われていた事もあって、他人事ではないなと思って、声をかけたんじゃないでしょうか。
この事が切っ掛けで、花琳も変われるといいなと思いますね。
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