2021年1月9日発売の週刊ヤングマガジン2021年7号で、『何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?』8話が掲載されました。
『何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?』8話は、ようやく燃えていない本能寺にたどり着いたものの、そこはもはや味方もおらず誰もが信長の死を待つばかりでした。
自害を求められる間にも、光秀率いる日の本最大連合軍は迫ってきます。
本記事では、『何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?』8話『日の本最大連合軍』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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何度時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが8話のあらすじネタバレ
ついに燃えていない本能寺にたどり着き、正解を確信した信長でしたが、現状は過去最高に最悪な光秀が日の本最大連合軍を引き連れて攻めて来るというものでした。
家臣達に何が起きているのか説明させようとしましたが、とうとう正気を失われたと嘆かれるばかりで答えは得られません。
殿が一番理解されていましょうと言う蘭丸に反論も出来ず、何も知らないとは言えない空気です。
敵本軍が到着するまで小半刻(30分)と迫った中、光秀本人からのその旨を許す書文を蘭丸から渡されました。
その書文を見てみると、大きく『切腹せよ』と書いてあるばかりで、全く諭せていなかったと信長は察します。
抗戦か自害かを求められる信長は、馬の蹄の音が大量に近づいてくることから蘭丸の話は本当だと理解します。
しかし、本能寺が燃えていないということは敵がまだ攻め入っていないということであり、今回の改変が失敗と捉えるにはまだ早いと信長は考えました。
しかし、ここに至った理由や状況を把握出来ない今、考えることも出来ず寝たい、統一したい、楽になりたいと呟いてしまいました。
その声を聞き逃さなかった有能な蘭丸は、楽になりたいと言う言葉を自害と受け取り、家臣共々盛り上がりを見せます。
既に自害の用意はされており、全員に早くと急かされてしまいます。
これまでの本能寺では命を賭して誰もが戦っていましたが、今回は誰もが信長の自害を求め味方はいませんでした。
蘭丸は引き取り人も待っていると告げると、塀の向こうから次々に斬首された信長の兵の首が跳ね上がりました。
それは、信長本人の首も受け取りに来ていた島津義弘の仕業でした。
この島津義弘は薩摩国島津家四兄弟の次男であり、鬼の異名を持っていました。
正史では信長と同盟を組んでいたはずでしたが、それも今回は改変されてしまっています。
本軍到着までに首を渡さなければ蘭丸達もろともこの辺りを焼き払われると、再び急かされます。
毛利攻めの際は九州からスッ飛んで駆けつけると書状を送っていた島津ですら敵に回ったことに、信長は一層何も考えられなくなってしまいました。
光秀殿を喜ばせたいがために、信長の首を早くと叫ぶ島津の声にもぞっとしながら、信長は逃亡を決意しました。
しかし、あっという間に家臣達に囲まれ囚われてしまいます。
急がなければ皆殺しにされるということで、蘭丸は介錯人を呼びました。
信長の自決後ではなく、先に首をはねてさしあげよと呼ばれて出てきた介錯人は普通の刀ではなく大太刀を肩に担いでやって来ました。
守るべき兵達に命を奪われ、誰も味方がいないこの状況を、信長は歯を食いしばり大失敗と確信しました。
あれほど努力したのに何故誰もが裏切るのかと思っていると、介錯人はその大太刀を振るい、信長を取り押さえている家臣達の首を斬り落としました。
同時に、信長のちょんまげも斬り払い、あれほど光秀を馬鹿にしたはげ頭になってしまいました。
何度時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが8話の感想と考察
新展開となった今回の転生では、信長の味方は誰もいないどころか信長の死を望む以上全てが敵と言っても過言ではありません。
本能寺が燃えていないことから、恐らく信長は戦えばまだ機はあると踏んだのではないかと思いますが、一度策を練ろうにもそれどころではありません。
そもそも戦えば誰一人殺すなというルールから外れてしまい結局失敗になりますが、書文を見る限りもはや話し合いで解決出来そうにはありません。
今回は信長以外の人物が人を殺したのでまだセーフのようですが、一体この人物は誰なのでしょうか。
それは次回明かされると思いますが、正史無視のこの状況では全く予想がつきません。
家臣であった豊臣秀吉は、この時代は何をしているのだろうかと思い調べてみると、本能寺の変の後に光秀を討ち取ったという記事も目にしたので、この介錯人の正体として登場するかもしれません。
介錯人の太刀を振り下ろされる直前、信長としては努力しても結局誰かが裏切り殺される運命から逃げられない事に心が折れてしまっていたようにも見えました。
おまけに人を殺してはいけないという縛りがある以上、散々怒りを抑え堪えて対応したにも関わらずこの結末では相当な悔しさもあると思われます。
味方はこの腕の立ちそうな介錯人だけという状況から、日の本最大連合軍の襲撃から逃げることは出来るのでしょうか。
余談ですが、首を斬り落とすシーンから同じヤンマガで掲載されていた某作品を思い出しました。
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