漫画『ギルティ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~』は、2017年9月から講談社とまんが王国との共同プロジェクトとして、まんが王国にて独占先行配信されている丘上あい先生による人気漫画です。
2020年4月には女優・新川優愛主演でタイトル「ギルティ~この恋は罪ですか?~」としてドラマ化されるなど、大注目の作品です。
ギルティ43話は、命に別状はなかったものの、爽のお見舞いに、秋山は今はいけないと言います。
そんな時、秋山の店に美和子が・・・。
本記事では、『ギルティ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~』43話のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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漫画『ギルティ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~』43話のあらすじネタバレ
――――― 妹だと言われ、初めて瑠衣が家に来た時、声をかけるも、秋山に背を向け、その後数か月瑠衣は喋らなかった。―――――
若菜は秋山に、どうして爽の見舞いに病院へ行かないのかと尋ねました。
すると秋山は今はいけないとうつむいて言いました。
病室のベッドでは爽が、警察の言葉を思い出していました。
「中村結という女性をご存知ですか?東睦月をかくまっていたようです」
ベッドの横で一真がりんごをむいたよと爽に声をかけます。
そして一真は爽に、本当に睦月がやったのか、もしかして駿が爽を刺したんじゃないかと言います。
爽は二人をかばおうとしているんじゃないかと一真は言い、もし駿がやったなら今さらだけれど親として自分は責任をとらないといけないと言いました。
するとそれまで黙っていた爽が口を開きます。
「ごまかしたり妥協したりするのが嫌で変わりたかったのに、正しいと思ってすることは全然うまくいかない、皮肉なものだ」と。
一真はしばらく身の回りのことをさせてほしい、爽のお母さんのことも心配だろうからと言い、爽のおかげで今の自分でいられているからと言いました。
その頃、秋山の店に美和子が帰ってきました。
荷物を取りに来ただけだと言う美和子は、部屋で瑠衣と出くわします。
動揺する美和子。
「なんでこの女がいるのよ!」と涙ながらに大声をあげる美和子に、秋山は説明するから落ち着いてと言います。
落ち着いた美和子は取り乱してごめんと謝り、勝手に出て行ったのは自分なのにと言いました。
さらに美和子は、瑠衣のあの状態を信じるかどうかは別にして、秋山の家族を「死ねばいい」と言ったことは今でも後悔していると言いました。
ごめんと秋山が謝ると、美和子は秋山の信じてほしいという言葉だけを信じて側にいたらよかったのにと言い、さようならと言って出ていきました。
家の前の花壇を見ていた瑠衣に美和子は、こんなみっともないことまでしないと側においてもらえないなんて哀れな人だと言いました。
そして、自分には蛍太がいる、秋山との本物の絆がある、瑠衣には絶対手に入れられないものだと言い放って、その場をあとにしました。
翌日、秋山は大事な話があると守屋を呼び出しました。
守屋に瑠衣のことを話して、前に進むために終わらせないといけないことがある、それから爽のところに会いにいくと言いました。
何を終わらせるのかと守屋が尋ねると、瑠衣の嘘を終わらせると秋山は言いました。
秋山は無意識に子どものままの瑠衣でいてほしいと思っていたと言いました。
それを聞いた守屋は、秋山は瑠衣の母親になろうとしているんじゃないか、秋山に母親がいないことに関係しているのかと言いました。
すると秋山は、母親は死ぬとき妊娠していた、もともと体の弱い母が早産になり、二人とも亡くなってしまった、亡くなったのは妹だったと言いました。
当時は小さかったからあまり覚えていないが、楽しみにしていた妹と大好きな母親がいきなりいなくなったことは分かったと秋山は続けます。
そして親父は産むことを止めなかったことをずっと後悔していただろうし、親父にとって瑠衣はあの時生まれてこれなかった女の子だったと言いました。
それを聞いた守屋は、秋山はお父さんとの約束を果たそうとしていたんだなと言いました。
守屋は秋山に、前に進むために何をしないといけないのか、もう分かっているんだろうと言いました。
家に帰った秋山は「見守りベビー」と書かれた箱を開けていました。
昔、蛍太が生まれた時、美和子が買ってきたもので、カメラを蛍太の部屋に設置して画面で確認しながら美和子は店に立って秋山の手伝いをしていたのでした。
秋山は瑠衣がお風呂に入っている間に、瑠衣の部屋にカメラを設置しました。
シャワーを出してお風呂に入っているふりをしながら、画面を確認する秋山。
すると瑠衣はぬいぐるみの中から何かを取りだしました。
それはスマホでした。
スマホを手にした瑠衣は電話を始めます。
「先生、最近連絡できなくてごめんね。こないだ美和子が来て何か言ったみたいだからそろそろバレるかも。子どものふりも飽きてきたし、あと1ヶ月ぐらいで徐々に思い出すフリをしようかな」
瑠衣の話し声を聞きながら秋山は涙を流し、心の中で「もうやめろ」と叫んでいました。
「お兄ちゃんの一番だったらなんでもいい、この家にさえいれば私は最優先なの。お父さんの名前を出していたらお兄ちゃんはずっと私を受け入れるんだよ」
秋山は思いました。
もうあの時の瑠衣はいない、親父の形見だった瑠衣は俺たちの家族だった、幸せな時間をくれた・・・。
秋山はつぶやきました。
「知らねぇよ。こんな気持ち悪い女・・・」

漫画『ギルティ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~』43話の感想と考察
やっぱり爽は、誰にも駿に刺されたとは言ってないですね。
駿を守ることには、爽と睦月しかいないですし、それが一番なんだなと思いました。
そしてやっと、やっと秋山が一歩前に進みましたね。
しかし秋山の母親がこんな形で亡くなっていたなんて、とても辛すぎます。
秋山がどうしてここまでして瑠衣のことを大事にしていたのか本当の理由が分かって、納得しました。
でも瑠衣の本性を確信した秋山は、これから瑠衣と絶縁するのかもしれませんね。
絶縁したらやっと爽に面と向かって会いにいくことができますよね。
ただ絶縁した時の瑠衣がさらにどう豹変するのか、そんな想像しただけで恐ろしいです。
もしかしたら秋山を傷つける可能性だってあると思います。
秋山のこれからの行動で、瑠衣がどうなるのか、次の展開が気になります。
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