2020年12月21日発売の週刊ヤングマガジン2021年4/5号で、『アンダーニンジャ』第45話が掲載されました。
『アンダーニンジャ』第45話は、謎の透明人間との戦いが描かれます。
講談高校の帰り道にあるコンビニ。
このコンビニ名物のおばちゃん店員、実は裏の顔は市民を監視する古参の忍者。
そのおばちゃん店員を襲撃した謎の忍者。
完全フルスペックの摩利支天を纏っているのかその姿は全く見えない。
はたしておばちゃんは勝てるのか?襲撃の目的は?
本記事では、『アンダーニンジャ』第45話[振り返れば奴がいる]のあらすじと感想を紹介していきます
※ここから先はネタバレ注意です。
<< 44話 | 一覧 | 46話 >> |
アンダーニンジャ45話のあらすじネタバレ
【コンビニ】
突然来店した姿の見えない敵を相手にすることになったおばちゃん。
見えないならばと視覚以外の五感、特に聴覚を頼りに応戦しますがそれすら敵は読んでいました。
あえて音を左右から立てることで対象が複数かもしれないとおばちゃんに思わせたのです。
おばちゃんは音に反応、警戒を広げたその刹那、おばちゃんの首を敵は刀で一突き!
ピピッ
飛び散る鮮血!
おばちゃんは瞬時に刺された角度から敵の位置を特定し、返す刀で敵に刀を一振り!
シュッ!
しかし手応えはなく空振り、刀は空しく壁に当たります。
が、おばちゃんは敵がこの一振りを避けるよう、あえて大振りをかましていました。
これには理由が二つありました。
一つは大振りによる遠心力で自分から噴き出る血を敵に付けるため。
いわばマーキング。
もう一つは敵が刀を避けるために身をかわす動作、その反動で身を戻す比較的防御しずらい瞬間に狙いを絞るためでした。
おばちゃんの狙い通り、大振りによって飛び散った血は敵の透明スーツに付着。
敵の存在を浮かび上がらせることに成功します。
おばちゃんは瞬時に壁に当てた刀を今度は素早くコンパクトに真一文字に動かし、敵の首を狙って一振り!
ドガッ!
刀は敵の右側頭部を直撃!
が、しかし!
敵の透明化スーツは刀が当たった瞬間 瞬時に膨張し、せっかくのおばちゃんの攻撃を無効化してしまいました。
さらに敵は今度は透明化スーツ全体を瞬時に膨張させ、これまたせっかく付着させた血のマーキングを弾き飛ばしてしまったのです。
これでもはやおばちゃんの勝ち目は消えました。
敵は敵らしくベタに「ヒヒヒ」と笑いながら力尽きて倒れ、虫の息になったおばちゃんに近づきトドメの一突きをお見舞い。
ブズッ ズッズッ
おばちゃんは悲鳴を上げることも命乞いをするでもなく、静かに佐々魔と高千穂に別れの挨拶を告げながら絶命します……
【コーポ村山】
鈴木は今回の忍務地、講談高校からの帰りがてらに出来るだけコーポ村山に立ち寄ることを決めていました。
それはコーポ村山が講談高校からほど近い場所にあったこともありましたが、何より空想歴史小説家の吉田に会えることが楽しかったからです。
鈴木の表世界での職業は、吉田付きの編集者。
いっぱいダメ出しするぞ!と吉田の部屋を訪ねます。
コーポ村山に部屋を借りているのは吉田だけではありません。
九朗とかかわりの深い瑛太と小学五年生の女子・純粋愛もそれぞれ別の部屋でこのアパートに住んでいました。
鈴木が吉田に嬉々としてダメ出しをしている頃、純粋愛は瑛太の部屋を訪れ、コンビニに連れて行けと催促。
瑛太はどうせ自分に金を払わせるつもりだろ?と純粋愛のお願いを却下します。
それでも瑛太を連れ出そうと駄々をこねる純粋愛でしたが瑛太は首を縦に振りません。
純粋愛は致し方なくひとりでコンビニへ向かうことに。
【コンビニ付近の歩道】
吉田の原稿をほとんどボツにし、明日もコーポ村山に行く口実を作ることに成功した鈴木。
忍務のことなどすっかり忘れ、頭の中はすでに明日の放課後のことでいっぱい。
吉田の困った顔を思い浮かべ歩道を歩いていると、携帯に緊急忍速報が入ります。
何事かと速報に目を向けると今しがた起きたコンビニでの惨劇の詳細が!
被害者が自分たち下忍の指導教官だったババアであることに驚く鈴木でしたが、それよりも敵がフルスペックの完全透明化スーツを着用しているという内容に驚きます。
UNも完全透明化スーツを完成させ攻撃をしかけてきた?
それとも…まさか海外派忍部隊が謀反?でも何のため?
鈴木は敵の正体は何か?狙い、目的は?と思考を巡らせます。
もしもこれが”くのいち”を狙った犯行だとしたら?コンビニは近くだし…次の標的はワタシ?
そう考えた瞬間、
シュッ
突然 鈴木に襲い掛かる見えない敵の刃!
ギィャッ
紙一重で左肩に抱えていた忍具入れでこの攻撃を防ぎます。
鈴木の読みは当たりました。
コンビニのおばちゃん忍者を殺した敵は次の標的を鈴木に選んだのです。
お互いに身動き一つせず、相手の出方を探る刹那の攻防。
鈴木が敵が見え無い上に気配まで完全に消している敵を前に、流石に死ぬかもなぁ…と考えたその時、
二人の前に突如現れたのは純粋愛!
驚いた鈴木は純粋愛にこの場から逃げるよう大声を上げるのでした。
アンダーニンジャ45話の感想と考察
コンビニのおばちゃん忍者が下忍たちの指導教官でもあったとは…
てことは中忍以上ということになりますね。
現状出来うる最善を考え実行し、自分の命よりも敵を討つことを最後まで優先していました。
そして知り得た敵の情報をあますことなく味方に伝えようと声に出して敵の分析をしていました。
おそらく衣服かカウンター内にマイクがあり、そこに録音させるためにあえて声に出したのでしょう。
組織への忠誠心が高い忍者であったことが窺えます。
そしてこのおばちゃん忍者、息を引き取る直前に佐々魔と高千穂の名前を呟いていました。
過去にチームを組んだ事でもあるのかもしれませんね。
さて、この透明化スーツを着た敵ですが、鈴木の読み通り抜け忍ではないかと考えます。
ここで高千穂の名前が出されたのがその証拠でしょう。
かねてからUNが抜け忍をスカウトしていたことは作中でも語られています。
もし高千穂が”くのいち”の親分的存在であるのならば、くのいちばかりを狙っていれば、いずれ高千穂が出てくるとこの敵は考えているのかも?
つまり敵は高千穂に恨みがある忍者。
そうなるとやはり抜け忍である可能性が高いのではないでしょうか。
それよりも問題なのは、敵がなぜフルスペックの透明化スーツを持っているのかということ。
これに関するヒントが今のところまだ無いと思うんですよね…
何かありましたかね?
<< 44話 | 一覧 | 46話 >> |