2020年12月7日発売の週刊少年ジャンプ2021年1号で、『約束のネバーランド』特別番外編が掲載されました。
約束のネバーランド特別番外編は、シスター見習いだったクローネは刺繍を完成させられなかった事をシスターに責められており、クローネは入れていたけど無くなっていたと言い訳しても聞いてくれませんでした。
そんな中、セシルが刺繍を拾ってシスターに渡してくれました。
セシルと会うのは2年ぶりだったので、クローネは喜んだのです。
そしてグランマからシスターを一人だけ選ぶと言われ、クローネはセシルともその座を争わないといけない事に苦悩します。
果たして、シスターに選ばれるのは誰なのでしょうか。
本記事では、約束のネバーランド特別番外編『自由の空を求めて』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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約束のネバーランド特別番外編『自由の空を求めて』のあらすじネタバレ
これはクローネがシスター候補生だった頃の話です。
クローネは課題として刺繍を作ったのですが、何故か無くなっていたのでその事でシスターに咎められていました。
何時の間にか無くなっていた、と言い訳しても聞き入れて貰えなかったので心の中で、蹴落とされたんだ、と思うクローネだったが後ろから、そこに落ちていた、と言う声と共に金髪の女性がシスターに渡したのです。
シスターは、これはクローネのか、と聞くとクローネは何度も頷いたのです。
そしてクローネは金髪の女性がセシルなのに気づき、彼女に会いに行きました。
食事の時間になり、クローネはセシルと会うのは2年ぶりだったので、全然気づかなった、と言うとセシルは、痩せたから、と答えたのです。
クローネから見たらセシルは姉のような存在であり、男子2人を蹴散らす等腕っぷしも強かったのです。
セシルは、クローネは相変わらずね、と言いつつ、ここで生き残りたいのなら油断せず隙を見せるな、と警告しました。
しかし、そんな言葉よりもクローネは、セシルが生きていてまた会えて嬉しい、と言って号泣したのです。
それから暫くして、クローネ達の元にグランマが現れて、クローネ達の中からシスターを推すのは1人だけにする、と告げ、クローネは、選ばれなかった落第となり、命を落とす事になる、と心の中で思います。
しかし、セシルとも争わないといけない、とも思って苦悩するクローネにセシルは、脱獄する、と告げました。
クローネを部屋へと招き入れたセシルは、グランマが持っている懐中時計を奪えば、自分達の体の中にある心臓のチップを止められる、と言いつつ練習用の刺繍をクローネに渡します。
ひっくり返して青い色を見て、と言うセシルの言葉に従って確認すると本部の見取り図が浮かび上がってきたのです。
脱獄を考えていたシスター見習いから貰った、と言いつつ、その人も他の見習いから貰っていたからその前も何人か脱獄しようとしていた者達がいて、少しずつ本部の中で分かった部分を刺繍に残し、今日まで受け継がれてきたのだ、と言うセシル。
続けてセシルは、仲間を見送るのは嫌だ、と言うとクローネも同意見でした。
そして2人はシスターになるための授業を受けつつ、少しずつ脱獄に備えて準備をしてきました。
後はグランマの懐中時計をどのように奪うかを考えるだけになったのだが、クローネは急にセシルに、外に出たら何がしたい、と聞いてきたのです。
セシルは、急にどうしたの、と言うとクローネは、ハウスにいた時に良く話したじゃん、と言いつつ、自分は色んなスポーツをやって色々極めて世界一になって取材を受けて大富豪になり、王子様からプロポーズを受けて幸せな家庭で素敵なママになる、と目を輝かせて言います。
セシルは笑いながら、欲張り過ぎ、と言いつつ、自分はね、と言ったが、やっぱり言わない、と言ったのでクローネは、ずるい、と言ったのです。
そして観念したかのようにセシルは、クローネみたいになりたいなと思ったし、外に出たら黒く染めてフワフワにしたい、と言うとクローネは、自分はセシルみたいな金髪に憧れたのに、と言って話を続けたのです。
ある日、クローネ達よりも脱獄しようとしていたシスター候補がいて、グランマは脱獄しようとしていたシスター候補の顛末をクローネ達に見せつけました。
それを見たクローネはシャワー中にセシルに、無理だ、と言うもセシルは、自分達ならきっと成功させられるし、ここで諦めたくない、と言ったのです。
そう言われたクローネは、懐中時計を盗む方法を思いついた、と言いました。
その方法とは、クローネが洗濯当番の日にグランマが浴室を使うから使っている隙に盗む
というものでした。
そしてクローネは実行して懐中時計を手に入れるも、それはチップを止める機械では無かったのでクローネは、セシルに計画を中止させないといけない、と思いながら彼女の元へと向かいます。
そしてセシルに合流するもその後ろには浴室にいるはずのグランマがいました。
このままじゃ始末される、と思ったクローネを尻目にセシルは、懐中時計を盗んだのはクローネだ、と言ったのです。
続けてグランマは、セシルはこれまでも見習い達の中に不穏な動きがあれば報告してくれていて、今回の一件も話してくれた、と言いました。
セシルは、ちゃんと忠告したのに隙を見せるのが馬鹿なのだ、と言いつつ、刺繍を隠したのは自分であり、クローネが協力してくれたおかげで他の見習い達を蹴落とせた、と言ったのです。
そしてクローネはシスター達に連行されて檻の中に閉じ込められると、悔し涙を流しながら、この世界では誰かを裏切り、蹴落として生き残るしかないんだ、と心の中で呟きます。
そう決意したクローネはやって来たグランマに、セシルが脱獄の首謀者の証拠がある、と言ったのです。
後日、グランマは本部の見取り図が記された刺繍を皆に見せると共にセシルを落第に処しました。
グランマの後ろにはクローネがいたので、セシルはクローネの仕業だと察すると共にシスター達に連行され、クローネは無罪になったのです。
それからクローネは生き残るために成績を上げ、シスターになると共にいずれイザベラも超えようと目論みました。
それから10年になり、ハウスにまで派遣されるシスターになったクローネは心の中でセシルを罵ると共に、ママの座も必ず手に入れる、と決意していたのです。
そしてセシルは鬼の餌になろうとしていました。
心の中で、クローネを見つけた時は嬉しかったし、死なせたくなかったし、脱獄するのは不可能だから自分はクローネに冷酷さを身に着けさせ、自分を売らせる事だけだ、と思っていたのです。
そして、最期に空が見たかったな、と思いながらセシルは鬼に食われます。
やがてクローネも欲深さが仇となり、命を落とす事になったのです。
そして2人はあの世で再会し、青空の下で共に走り出したのでした。
約束のネバーランド特別番外編『自由の空を求めて』の感想と考察
シスター時代はイザベラを追い落としてグランマになるべく、エマ達と手を組んでいて、事が成功すればエマ達を売ろうとしていた冷酷な性格のクローネですが、昔はそうではなかったみたいですね。
仲間のように思っていたセシルとシスターの座を争う事に苦悩するなど、本来は心優しい性格みたいですね。
しかし、セシスが脱獄すると提案しておきながら裏切っていた事に絶望し、彼女の死後は本編通り冷酷な性格になってしまいました。
そのセシスはクローネを裏切っていましたが、本当はクローネに生き残ってもらうために、無理にでもクローネには冷酷な性格になってもらおうした事が判明しました。
しかしながら、きっとこの性格が必要だったのだとセシスは思っていたのでしょうね。
クローネは心優しい性格であり、シスターになった後の仕事を踏まえると冷酷に振舞うようにしなければ、いずれ潰れてしまうとセシスは考えたのだと思います。
そのためにはクローネを生き残らせないといけないと考え、まずは自分がクローネを裏切り、後でクローネの手で自分自身が処分されるように仕組んだのだと思いましたね。
結果、セシスの思い通りになりましたがクローネは人を信じなくなってしまい、エマ達を利用してイザベラを追い落とそうとするようになったのだから、そこは想定外だったんじゃないでしょうかね。
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