2020年12月7日発売の週刊ヤングマガジン2021年2・3号で、『何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?』5話が掲載されました。
『何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?』5話は、光秀の遺体を隠す信長は、同じ部屋にいる帰蝶の一挙手一動に気が気ではありません。
ようやく寝室に向かおうというとき、その帰蝶から重要な事を聞かされます。
本記事では、『何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?』5話『濃姫は見た』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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何度時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが5話のあらすじネタバレ
不殺を誓った信長の前で、何故か切腹を始めた光秀。
うっかりとどめを刺してしまった信長は、その遺体を自室の屋根裏に隠すことに成功しました。
そんなゴミ(光秀)処理に躍起になっている信長は、この時帰蝶と食事していた事を思い出しました。
信長の袖に血が付いていることに驚いた帰蝶は、すぐにそれを指摘しますが、ひっかいてしまって……と笑って誤魔化しましたが、今度は医者を呼ぼうと帰蝶は大騒ぎです。
かすり傷だから大丈夫と言っても、小さな傷でも悪い菌が入ったら命に関わると決して折れない帰蝶。
それならせめて介抱すると顔に包帯を巻き始めます。
帰蝶が世話焼きである事を思い出した信長は、包帯を破り食事を再開しました。
野菜もしっかりとるように言ったり、野菜↓肉↓汁の順で食べるように言ったりとひたすら話し続ける帰蝶に、信長はイライラが止まりません。
しかし、天井裏に光秀がいることを除けば以前も帰蝶が一人で喋っていた事を思い出して冷静になりました。
けれど帰蝶は信長の様子がおかしいことに気付いてしまいます。
変わったことでもおありですかと尋ねると、口から噴きだしてしまい動揺を隠しきれません。
軍議の時から様子がおかしいと言う帰蝶は、悩みがあれば聞くと言いますが、何も言うことはないと平常である様を見せつけます。
その直後、天井裏の光秀を縛っていた布が落ちてしまい、その解けた腕が天井を叩いてしまいます。
無言で立ち上がる帰蝶は槍を構え、天井裏に潜んでいる曲者に立ち向かいます。
ネズミだから急くなと落ち着かせようとする信長ですが、帰蝶は天井を突きまくります。
殿の身を守るためと言い、城内の天井を串刺して回ると意気込む帰蝶でしたが、信長は今度こそ冷静に、お前がすべきことは何一つないと言います。
寝室に向かう途中、光秀のように殺そうかという考えも浮かびましたが、また疲れる隠蔽をするよりも面倒になれば縁切りをして野に放てば良いと考えました。
なにより、本能寺の変の頃には既に帰蝶は生きてはおらず、他の男と違い命に影響を及ぼすこともないと信長は帰蝶を見ていました。
帰蝶は思い出したように、一つ話を切り出しました。
軍議の後に光秀とお会いになりませんでしたか? そんな何でもない質問が、信長を再び動揺させる事になりました。
汗ダラダラで理由を聞くと、軍議の後光秀が一人でそわそわして信長宛の文を持っていたからとのことでした。
会っていないのなら明日にでもということでしょうと帰蝶は言い、この日は休むことになりました。
寝静まった頃、信長は一人で光秀の遺体を漁ってみると確かに文を持っていました。
死に際、光秀が言おうとしていた事を信長はようやく理解しました
何度時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが5話の感想と考察
天下人を自負し、魔王とまで表現される信長のこんなに弱々しい姿はなかなか見られないと思います。
見る人が見れば恐らく信長の様子から何かあると気付いてしまいそうなものですが、ギャグ漫画補正か、帰蝶が相手だからか今のところは上手く隠し通す事が出来ました。
帰蝶を前に動揺を続ける信長も面白かったのですが、1話で少し出ていた帰蝶のビジュアルを見るにもう少し冷静な人物なのかと思いましたが、違っていました。
ビジュアルもさることながら、よく話し殿の身を守る為に奔走する姿がとても良いです。
槍を構えて城内を串刺して回ると言ったときのどや顔や、ちょこちょこ見せる笑顔といった表情の変化が良いです。
この作品のカラーでギャグテイストに脚色されているとは思いますが、恐らく世話焼きだったのは史実なのかもしれません。
歴史に詳しくないので、帰蝶が今後どうなっていくのかはわかりませんが、本能寺の変(七年後)までには亡くなっていると言うことに驚きました。
この時点での年齢がわかりませんが、随分と若くして亡くなってしまったようです。
そんな帰蝶に対し、不殺を誓いながらも、光秀のように殺してしまおうかという発想になる信長はまた転生を繰り返すことになってしまいそうですが、光秀の文によって本能寺回避への光明になるのでしょうか。
転生の日から一夜を明けそうなところまで進められていますが、この手紙を読んで信長がどう動くかによって、この一夜を越えられるかどうかが変わってくるような気がします。
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