2020年11月26日発売の週刊ヤングジャンプ2020年52号で、『キングダム』662話が掲載されました。
キングダム662話は、什虎城が落ちたと共に魏は隣国である韓へと進軍を開始し、秦は趙に対して全力を注ぐ事になりました。
趙も秦の軍勢の数が増えたので、援軍を送ってより守りを固め始めたのです。
しかし、楽華隊は蒙恬の指示と新たに加わった愛閃の奮戦、玉鳳隊は王賁の指示と新たに加わった亜花錦の活躍で趙軍を圧倒している状況だったのであります。
一方で、李信隊だけが唯一前線を大きく押し込まれている状態でした。
果たして、その理由は何なのでしょうか。
本記事では、キングダム662話『苦戦の理由』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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キングダム662話のあらすじネタバレ
魏が什虎城を足掛かりにして、更に刈り取ったばかりの領土を盤石なものにするために韓へと攻め始めました。
秦は3年間限定で同盟を結んでいるので、この事態を静観すると共に魏への脅威が一時的に消え去ったので、趙相手に全力を注ぐ事になったのです。
魏を警戒する役目の軍団も続々と趙の元へと向かっていき、趙もまた同盟のことを知るとすぐさま対抗するために前線に援軍を送る事で、前線は凄まじい激戦となりました。
どこもかしこも一進一退の攻防を繰り広げていましたが、その中で怒涛の進撃を繰り広げる部隊が2つ実在したのです。
1つ目は楽華隊であり、趙軍の金隊や紀隊を打ち負かして本陣へと迫る勢いを見せていました。
趙軍の将軍である黄司は、楽華隊の情報は先の戦いで全て把握しているし、蒙恬が将軍になったのも分かっていたが想定より遥かに強い、とかなり動揺している様子でした。
蒙恬は的確かつ迅速に指示を出しており、彼が将軍になって何万の兵を率いる立場になった事で才能が開花した様子でした。
楽華隊の進化は蒙恬だけでなく、蒙武軍から移籍してきた愛閃の存在も大きかったのであります。
外見とは裏腹に武闘派の愛閃とその配下の果敢な攻めは、楽華隊に足りなかった圧倒的な戦闘力を見事に埋めてくれました。
それに楽華隊だけでなく、玉鳳隊も負けずに攻め立てていたのです。
王賁も将軍になってかつ大軍を率いる事になった事で元々優れていた戦術の幅が更に広がり、戦況を有利に進めていました。
それに玉鳳隊にも新たな戦力である亜花錦率いる3000の兵が縦横無尽に暴れていて、しかも王賁の指示も無視して攻撃していく程苛烈でした。
しかし、王賁はその事に関しては織り込み済みなので気にせず、指示を出していきます。
関常は、自分達玉鳳隊はこのまま王翦の軍に入っても主力を張れる、と呟いたのです。
この通り、2部隊が縦横無尽に暴れるので趙軍は2部隊に対抗するために援軍を送り続けていました。
そんな中、李信隊だけ前線を押し込められる状態となっていたのです。
こうも苦戦している理由は先の戦で命を落とした松左がいないせいであり、その影響が余りにも大きく歩兵団の力が落ちていたのであります。
勿論、訓練はしていたのだがそれでも松左の穴は大きかったのです。
崇原は、歩兵団は頑張っているし、松左の穴を埋めようと必死にやっているけど、自分が不甲斐ないせいだ、と責めていました。
しかも問題はそれだけじゃなく、羌瘣が先の戦で李信を救った影響で寝たきりになっている事も問題でした。
李信は羌瘣の元へと行き、寝込んでいる彼女の手首を掴みます。
羌瘣は、今は李信を救うために切った線を深い瞑想で繋ぎ直しているだけだし、迷惑をかけているけどこの方が治りが早い、と言ったのです。
李信は、ちゃんと治るのか、と聞くと羌瘣は、どうかな、と曖昧な言葉で誤魔化したのだが、すぐに、冗談だ、と言い直すも李信は何かを察していました。
そして兵士から、敵が来ているから本陣に戻ってほしい、という言葉を聞いた李信は羌瘣に、今はしっかり眠って早く戻って来い、と言って去っていきました。
羌瘣は李信の言葉に返事をしてから瞑想を始め、自分の世界に入り込んだのだが何者かの影が出現したので飛び起きたのです。

キングダム662話の感想と考察
什虎城の戦いが終わったので、秦軍は趙との戦いに全力を注ぎ、魏軍は什虎城を足場にして韓へと攻め始めたみたいですね。
魏と韓では領土の大きさや国力、人材等から魏の方が有利なので順調に進めている感じがしますね。
秦の方は趙と未だに一進一退の感じが続いていますが、新たな戦力を得た楽華隊と玉鳳隊を中心に攻めまくっている感じですね。
そのおかげで趙軍はその2部隊に対して援軍を送っていますが、同時に他の陣が手薄になるという事なので他の隊にとっては攻めやすい感じになっていますが、李信隊だけ出遅れているのが歯がゆいなと思いますね。
楽華隊や玉鳳隊と違って新たに加わった戦力がありませんし、先の戦で命を落とした松左や寝込んでいる羌瘣がいないせいで、埋める穴を埋めきれずに苦戦を強いられているのが現在の李信隊なので、何とか持ち直してほしいですね。
羌瘣の精神世界に現れた影は、きっと李信の前に立ち塞がる強敵なのではないかなと思います。
羌瘣は李信の事が気になっているので、自分の事よりも李信の事を考えていると思いますので、間違いないと言えるでしょう。
現在、秦軍は趙軍と戦っているのできっと呉鳳明が言っていた李牧なのではないかなと思いますね。
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