2020年11月18日発売の週刊少年マガジン2020年51号で、『カンギバンカ』2話が掲載されました。
カンギバンカ2話は、室町幕府では幼い将軍を尻目に臣下同士が争いをしている中、九兵衛と甚助を仲間にしてから1年が経過した多聞丸達は今もなお野盗をしながら生活をしていました。
しかし、九兵衛のおかげで皆は文字を覚え、甚助も強くなったので多聞丸は春の際の戦に足軽として参戦し、手柄を立てて侍大将になると宣言したのです。
そんな中、九兵衛は一抹の不安を感じたのか、多聞丸と2人きりで話す事にしました。
果たして、九兵衛は多聞丸に何を話すつもりなのでしょうか。
本記事では、カンギバンカ2話『夢への大博打』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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カンギバンカ2話のあらすじネタバレ
時は室町末期、元号は永正から大永へと移行したのだが、11歳の将軍を傀儡に臣下同士の争いが強まり、今日は日に日に荒れていたのです。
そんな中、多聞丸達は九兵衛と甚助を仲間に引き入れてから1年が経過してからも、野党を行っていました。
九兵衛も戦に参戦し、伏兵の野盗を始末して多聞丸達を救ったのです。
これによって勝利を収めた多聞丸達は、手に入れた食料を奪っていきました。
その後、九兵衛は風介に文字を教えていて、彼の文字を見て、良い出来だし、1年間でよくここまで覚えたな、と褒めます。
風介は、競争相手がいるからな、と言いつつ、日夏の上達ぶりには追い付けそうにない、と苦笑いしながら言ったのです。
日夏は平仮名だけじゃなくて漢字まで書けるようになっていたので九兵衛は、目を見張る成長だ、と褒めると日夏は嬉しそうにしていました。
外では多聞丸と九兵衛の弟の甚助が稽古をしていて、風介は九兵衛に対して、ここ1年で成長したし、力だけだったら多聞丸と完次に次ぐ強さだ、と評していたのです。
九兵衛は、近頃は書の習いをせずに剣の稽古ばかりだ、と呆れつつも、あの泣き虫だった甚助がここまで成長するとはもう立派な戦力だ、と言いました。
日夏は、戦力なのは九兵衛もだし、今日も皆を助けてくれたから国の旗印を失わずに済んだ、と言い、風介も同意したのです。
続けて日夏は、自分も九兵衛みたいに文字を書けるようになりたいし、九兵衛がいたから人買いに売られた自分が文字を学べるなんて考えた事も無かった、と言ってお礼を言いました。
そして九兵衛も、自分もここにいられて良かった、と言ったのです。
多聞丸に、書を習わないのか、と日夏は言うも甚助を負かした多聞丸は、書に関してはそっちに任せるから自分は今強くならないといけない、と鬼気迫る表情で言ったので九兵衛は疑問を覚えました。
続けて多聞丸は、今の自分が我流で剣を覚えた餓鬼であり、生粋の武士にはまだ及ばないからこれより先は戦に参加し、手柄を上げて、前に進む、と言ったので九兵衛は何が言いたいのか察します。
多聞丸は、今日の方で細川と言う大名同士の争いが起こり、物資も人材も京都に集まっていて、自分達もそれなりに力をつけたから春戦で足軽として参戦し、手柄を立てて侍大将になる、と宣言したのです。
他の皆も大盛り上がりでしたが多聞丸は、まずは冬支度だ、と諭します。
梟が、伏見の山中に蛇行していた隠れ場所も多いから荷を襲うならねらい目だ、と言ったので多聞丸はその提案に乗ったのです。
そんな中、九兵衛は多聞丸に、ちょっといいか、と言うと外で2人きりになりました。
多聞丸に対して、この情勢を逃す手はないし、自分達も成長したが、近頃は野盗を狩る手練れを雇われているから危険ではないか、と言う九兵衛。
多聞丸もその事は分かっていて、それなら諦めるのか、と言うと九兵衛は、諦めろと入っていないが焦りは過ちを生む、と苦言を呈します。
多聞丸は、言いたい事が分かるが自分達が大名に成り上がるための博打には賭け時が肝要であり、それが今だ、と言うと、その目で自分達の夢の路や生き様をよく見ていてほしい、とも言ったのです。
翌日、皆は例の道で様子を伺っていたのだが、九兵衛だけは妙な胸騒ぎを感じていました。
そして荷を運んでいる者達が現れたので、多聞丸は皆に指示を飛ばし、日夏はこれまで通りおかしくなった女性を演じていたのです。
様子を見ていた九兵衛は一人の男の装備を見て、多聞丸に対して、これは罠だ、と言ったのです。
しかし、時遅く、男達は日夏を捕まえると共に助けに入った完次は斬り捨てられました。
荷を運んでいた男達は野盗を始末するために存在する野盗狩りだったのです。
カンギバンカ2話の感想と考察
多聞丸達の成長はゆっくりと進んでいくと思っていましたが、まさかあっという間に1年後になるとは思いませんでしたね。
1年前に拾われた甚助は多聞丸一派の中では1、2を争う猛者になっているとは驚きましたね。
当初は弱虫で九兵衛に頼り切っている感じがありましたので、それを踏まえるとかなり努力した事が伺えますね。
そして文字が書け、良くも悪くも冷静な考えが出来ている九兵衛は参謀的な役割をしている感じですね。
それに多聞丸は時期が来たから足軽として戦に出ようと言い出し始めまし、九兵衛はそれには賛成しましたが嫌な予感も感じていたところに野盗狩りが現れたので九兵衛は予言者なのではないかなと思いましたね。
次回は野盗狩りと戦うのではないかなと思います。
野盗狩りと言うだけあって戦闘力は高いですし、多聞丸に次ぐ強さを誇っていた完次もやられてしまうありさまです。
日夏も捕まっていますが一応女性ですし、他の仲間に対する人質にも出来るのですぐには始末しないと思います。
多聞丸達は見捨てられないから戦う道を選ぶと思いますが、その前に捕まっている日夏を救出する事から仕掛けるのではないでしょうか。
それに足軽を目指す多聞丸にとっては、ちゃんとした戦闘力を持つ相手と戦えるチャンスだとも捉える筈です。
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