2020年11月16日発売の週刊ヤングマガジン2020年51号で、『センゴク権兵衛』194話が掲載されました。
センゴク権兵衛194話は、奥州と京都を往来していた奉行衆はその間に鶴松の死、唐入り本格始動と関白委譲を知ります。
この事から奉行衆は国内の政治は自分達と豊臣権中納言秀次に任せると言う事なのだと察するが、大規模一揆が起きてしまえば政権が飛んでしまうと言う事にも直面したのです。
そんな中、石田治部少輔三成は伊達左京太夫政宗のような奴は早々に締め上げなければならなかったと過激な物言いをしたのです。
そして、豊臣関白太政大臣秀吉は豊臣権中納言秀次に関白に昇進させました。
果たして、関白になった秀次に秀吉は何と言うのでしょうか。
本記事では、センゴク権兵衛194話『名護屋の陣』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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センゴク権兵衛194話のあらすじネタバレ
2年間、奥州と京都を往来していた奉行衆がようやく中央の政務に専念できたのは11月頃であり、その間に鶴松の死を発端に唐入り本格始動と関白委譲の事を知りました。
浅野弥兵衛長吉は、実質の権力は豊臣関白太政大臣秀吉が握っているとはいえ、関白職は豊臣権中納言秀次のものになった、と言うと大谷刑部少輔吉継は、余りに早い、と呟いたのです。
増田右衛門尉長盛は、唐入りには豊臣関白太政大臣秀吉と徳川大納言家康が渡海されるから、国内の統治は自分達と豊臣権中納言秀次に委ねるのだろう、と言いました。
長束利兵衛正家は、もし大規模な一揆が起こってしまったら政権が飛ぶ、と頭を抱えながら言うと、石田治部少輔三成は、最初から伊達左京太夫政宗のような男は見せしめとして締め上げないといけなかったんだ、と義憤に駆られたのです。
そんな石田治部少輔三成の様子を見て、浅野弥兵衛長吉は、随分と強硬な姿勢になったものだ、と言うと、石田治部少輔三成は、勘違いしないでほしい、と言うと続けて、自分は出世や権力が欲しいわけではなく、天下御政道の輔弼に尽くすだけで、その理念に反する者に憎悪を抱かざるを得ない、と言います。
増田右衛門尉長盛は、これより輔弼するのは豊臣権中納言秀次だな、と言うが石田治部少輔三成は何故か沈黙していました。
大谷刑部少輔吉継は、例えどんな主君でも忠義を尽くすのが政道ではないか、と言うと石田治部少輔三成は、今はそう思っておく、と言ったので浅野弥兵衛長吉は疑念を抱くのでした。
天正19年の暮れ、豊臣関白太政大臣秀吉は豊臣権中納言秀次に対して関白職を譲るに当たり、教訓状を与えました。
豊臣関白太政大臣秀吉は、無理難題を押し付けるつもりはない、と言いつつ、武術を嗜み、仁義礼智信を嗜み、茶湯を始めとした遊びは程々にしておけ、と言ったのです。
然程難しい事ではないが、わずか数年で酒に溺れる者を自分は多く見てきた、と言いつつ、豊臣権中納言秀次は信じられるし、支えとして秀保、金吾、秀家、秀忠がいる、と言います。
心の中で、豊臣権中納言秀次の代わりは幾らでもいる、と呟く豊臣関白太政大臣秀吉。
そして豊臣関白太政大臣秀吉は関白職を譲り、太閤となりました。
天正20年、文禄と改元されると豊臣秀吉は唐入りの命令を諸将に送るのでした。
生還は不確実であり、準備期間も短いので多くの諸将は絶望するも、諸将はお互いに信頼していなかったのでこの決定に従わなかったのです。
小西摂津守行長はヴァリニャーノに会っていて、今回の戦で先陣の名誉を得た小西摂津守行長に嫉妬する大名も多いから気をつけろ、と言い、小西摂津守行長は、もし武功を立てれば豊臣秀吉が命を落とした際に、豊臣秀次に進言して布教の許しを得る、と約束します。
天正20年の春、何とか人口20万から30万の人が過ごせる町らしい町になった名護屋に合計26万の兵が集結し、そのうち16万の軍勢が出陣したので遂に唐入りが始まったのです。

センゴク権兵衛194話の感想と考察
石田治部少輔三成の言葉から察するに、どんな相手でも臆せずに罰するところは罰したほうがいいと考えがあり、同時に豊臣秀次に対する不信感があるのではないでしょうか。
石田治部少輔三成からすれば農民上がりでありながら天下統一を果たすと共に、自分を家臣に召し上げてくれた豊臣秀吉に恩はあるけど、その豊臣秀吉よりも器も実力が劣る豊臣秀次に対して、本当に仕える価値があるのかと思っているのかなと思います。
全ては関白に就任した豊臣秀次の手腕にかかっていると言っても過言ではないと思いますので、多くの家臣から信頼できるように関白らしく振舞い、政を頑張ってほしい所ですね。
次回は日本の軍勢が朝鮮で大暴れする事になるのではないでしょうか。
文禄の役と呼ばれる合戦が始まり、小西摂津守行長が率いる先陣部隊は朝鮮に上陸するので間違いなくまず朝鮮で戦になるのは間違いないと思います。
天下統一を果たしたとはいえ、まだそれ程長い年月が経っていないので戦のブランクもないでしょうし、平和に馴染めなかった諸将はやる気を出して攻めまくるのではないでしょうか。
それ以前にしっかり働かないと豊臣秀吉によって領地を削られるかもしれないという恐怖心もあると思います。
対する朝鮮は突然の事なので準備も出来ていないでしょうし、やられまくる事になるのではないでしょうか。
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