2020年11月16日発売の週刊ヤングマガジン2020年51号で、『何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?』2話が掲載されました。
『何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?』2話は、クマに言われたとおり、自分の行いを省みて謀反による死という正史を変えようと足掻いてみるも、何をやっても誰かが謀反を起こすことは変えられません。
必死に考える信長の行動が面白くもあり、ある種の怖さも垣間見られます。
本記事では、『何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?』2話『謀反慣れ』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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何度時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが2話のあらすじネタバレ
人生を繰り返し、『本能寺の変』を逃れるために明智光秀を殺害した信長でしたが、今度は柴田勝家による謀反が起きて命を落とすことになりました。
目を覚ますと、再び帰蝶の膝枕の場面からスタートし、家臣達は同じように軍議の真っ最中でした。
武田を追撃するか和睦か、一方では丹波攻め任命が優先事項との声も飛びます。
見覚えがある光景に、夢ではなかったと話し合いの場であるにも関わらず、真っ先に信長は柴田勝家を殺害します。
勝家に駆け寄る光秀も一刀両断する信長に、場内は騒然としますが謀反者をぶち殺しただけのことと言うと、その直後場面は燃えさかる本能寺に変わってしまいます。
蘭丸を呼びつけこの謀反が誰のものかを問うと、羽柴秀吉の軍勢によるものだと言います。
全く理解出来ないままでいると、槍を構えてやって来た軍勢に蘭丸は突き刺されて死に、そのまま信長も貫かれてしまいました。
三度の死後、再びあの謎のクマは現れました。
光秀だけに飽き足らず勝家まで殺したことに、沸点どーなってんの? と煽るクマに頭がこんぐらがっとると怒り心頭です。
何が起きているのかを冷静に問う信長ですが、答えるクマもまた冷静に、やりなおしさせているだけと言います。
過去をやり直すことで織田信長は本能寺を越えられると言うクマ。
戻った時代には謀反が起きた原因があり、誤った行動を取れば謀反が起きて必ず死ぬものの、原因を回避・解決すれば死の正史を変えられると煙草を吸いながらクマは言いました。
至極面妖と思いながらも理解した信長は、四度天正3年の岐阜城に戻りました。
目を覚ました信長は冷静に状況を整理し、丹波平定の陣頭を光秀に任命しました。
これまでのループでは無意識下から正史とほぼ同じであったものの、光秀から今まで以上に好かれれば良いと判断し、謀反を起こす気など無くなるように優しさを与えれば良いと動き始めました。
光秀の頭に巻いた手ぬぐいを剥ぎ、さすがはキンカン頭と呼ぶ信長。
毛を失った代わりに脳が冴えていると言い、その頭を叩きながら甲冑のごとしと笑顔を見せます。
光秀が一番気にしている事であり、それで褒めている気になっている信長に対し、人の心が無いのかと家臣達の心の声が飛び交います。
顔を引きつらせながら退場する光秀を、信長は満足そうに見送りますが、やはり燃える本能寺に場面は変わってしまいます。
その謀反は『キンカン光秀』と呼ばれるようになった光秀のもので、恨みを込めた一刀に信長は命を落とします。
頭おかしいんじゃねーのとクマは言います。
優しくすれば変な気も起こさないと思ったと信長はちゃぶ台をひっくり返し、あのハゲと本音を漏らします。
謀反の原因を探れというクマの言葉に、天下の信長にそのような事は……と言うと、もう好きにしてこいとクマは投げやりに三回目のループが始まります。
丹波平定の陣頭を名乗り出る光秀の肩に腕を回し、笑顔で労う信長。
言い触り心地だとやはり頭を触ってしまいます。
後ずさる光秀に、忠臣を労うのは主君の勤めと言う信長ですが、すぐに謀反の場面に移ってしまいます。
優しさを持ってしても駄目だと知るやいなや、誰か殺せと信長は叫びます。
クマに再度復活させるように言うと、今度は群議そのものから離脱を試みました。
走りながらやはり謀反の場面に移り、殺され、再度復活。
群議の場で服を脱ぎ、光秀に対し身も心も奴隷にしようとするもののやはり駄目でした。
蘭丸を呼びつけると、今度の謀反は数多の家紋旗が見えたことから連合軍とのことでした。
光秀の所在を聞けば、七年前の信長の行いに耐えかねてその晩に自害したと言われます。
信長は何度繰り返しても本能寺が燃えてしまう事を、炎の中で嘆きます。
何度時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが2話の感想と考察
歴史の授業やゲームを始め、織田信長という人物は最もメジャーで人気もあると思われますが、個人的には歴史関係は興味が無かったためあまり関連作品にも触れずに来ました。
今回の作品で初めて織田信長を題材にした作品を読んでいますが、これは面白いです。
なによりも、これから先はわかりませんが歴史の知識が無くても楽しめるという点が良いです。
優しく接すれば良いとい判断して、気にしているであろう頭を褒める信長はクマが言うとおり、頭おかしいとしか思えませんでした。
ちょっとサイコパス感すらあります。
そして家臣達の心の声が作品を一層面白く盛り上げているように思えます。
忠義を尽くしているはずの家臣達は、心の中では人の心無いのかとまで思っているので、光秀がやらなくても結局誰かが謀反を起こしたかもしれません。
謀反によって殺される原因とは一体何なのでしょうか。
次回、信長は何度繰り返すのでしょうか。
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