2020年11月11日発売の週刊少年マガジン2020年50号で、『彼女、お借りします』164話が掲載されました。
『彼女、お借りします』164話では、泣いているのを誤魔化す水原。
いつでも強くあろうとする水原を見て、和也は一人考えていました。
彼女を支えたいと思った和也が帰り際に話し始めたのは、自分の理想の彼女についてでした。
本記事では、『彼女、お借りします』164話「彼女と彼氏⑧」のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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彼女お借りします164話のあらすじネタバレ
和也は自分でも、何故理想の彼女について話し始めたのか分かりませんでした。
しかし、泣いている水原の背中を見て、只の客として振る舞うほど、和也は出来た人間ではありません。
和也の理想の彼女は、綺麗でオシャレで優しくて、情けない和也をきちんと叱ってくれます。
怖い時もあるけれどいつも明るくて、笑顔がとても可愛いです。
ただ、たまに少し泣くと話します。
和也はまだ続きを話そうか悩みましたが、話す覚悟を決めます。
彼女は、とても強くてどんなに辛いことがあっても悲しむ面を見せずに、精一杯やったといつも前を向いています。
その彼女から凄く元気をもらうし、励まされてきた和也。
いつも周りのことを気遣い、笑顔でいる彼女は、本当に悲しい時だけはちょっとだけ泣くと言い、水原を見ます。
和也から目を逸らし、昔のことを思い出す水原。
小さい頃、少し寂しくなり、おばあちゃんの布団に入れてもらったことがあります。
水原は、おばあちゃんにも寂しくなる時があるかと聞きます。
勿論あると答えたおばあちゃんは、寂しくなったらぎゅっと抱きしめると話します。
水原とおじいちゃんがいれば、寂しくないと言っていたおばあちゃん。
亡くなる直前、水原を抱きしめて宝物だと言ってくれました。
再び和也に目を向ける水原。
顔を赤くし、泣くのをこらえていますが、右目から一粒の涙が流れます。
左手の親指で涙を拭いますが、どんどん涙は溢れてきて腕でごしごしと目を擦ります。
無理やり涙を止めた水原は、少し息を整えようとしますが、またすぐに大量の涙が溢れてきます。
和也の胸に飛び込み、声をあげ、おばあちゃんの名前を呼びながら泣きじゃくる水原。
今までに見たことないくらい泣いている水原を見て、和也も涙が溢れます。
水原はおじいちゃんのことも思い出し、今まで溜めていた分を発散するかのように泣き続けます。
和也は水原を抱きしめようとしますが、グッとこらえ、手を降ろします。
その後も水原は声が枯れるまで泣き続け、水原の体はいつもの何百倍も小さく見えました。
水原の泣きは少しではなかったですが、和也がこんなにも誰かのことを愛おしいと思ったのは、これが生まれて初めてでした。
彼女お借りします164話の感想と考察
今回は、和也の理想の彼女という話でした。
水原のことを言っているのが、よくわかりましたね。
それを本人に話し始めたので、そのまま告白するのかと思ってしまいました。
さずがに、このタイミングでも告白しても、いい返事がもらえないことは分かりますが、あまりにも素直に和也が話すのでドキドキしました。
ですが、和也の直球な思いを聞いて、少し泣くと話したことに、きちんと自分を見ていてくれていると水原は感じたのではないでしょうか。
水原は、和也が自分の表しか見ていないと思っていたと思います。
なので、今回の和也の話を聞いて、和也の思いがすごく伝わったのではないかと思いました。
和也の言葉を聞いても、まだ泣かないと堪えている水原を見て、私は号泣してしまいました。
止まらなくなった涙に、水原は溜めていて分を全部出すかのように泣きじゃくっていましたね。
今までに見たことのない姿で泣く水原を見て、和也も思わず一緒に泣いていました。
しかし、抱きしめることはしなかったことに、すごく大人になったなと思いました。
昔の和也ならすぐに、抱きしめていそうですよね。
でも今はそんな関係ではないからと、踏みとどまれました。
次回、泣き切った水原は、少し恥ずかしそうにしたり、気まずそうにしたりするのかなと楽しみです。
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