2020年10月17日発売の週刊ヤングマガジン2020年47号で、『賭博堕天録カイジ』367話が掲載されました。
『賭博堕天録カイジ』367話は、クルマを交換することが決まったカイジと石高でしたが、『又貸し』となるため新たな問題が浮上してしまいます。
そして、カバンに興味を持った石高は味方でもあり敵でもあるという複雑な状況になってしまいます。
本記事では、『賭博堕天録カイジ』367話『憂慮』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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カイジ367話のあらすじネタバレ
大金が入ったカバンの中身を覗こうとする石高を制止するため、カイジは渾身の体当たりでカバンを守ったカイジ。
その行為に対して反省しているようで、部屋に戻った一行の中でもカイジだけは背を丸めて謝罪を口にしました。
過ぎたふるまいでしたと言ったものの、カバンの中身がエロ本だと思い込んでいる石高も配慮が足りなかったと申し訳なさそうな表情です。
カイジが全力で守り抜いたカバンの中身という、闇や心情を慮る事が出来ず……とお互いに謝りあう二人。
そんな二人の仲直りにシャンパンを開けようと提案したのは木崎でした。
シャンパン界の中では比較的良心的な『モエシャンドン』ですが、開けながら石高は土日に控えた女子とのキャンプで開けようと思っていたと言います。
イタリア語で乾杯しようとしていたという計画まであったようで、その計画も無くなってしまいました。
なぜイタリア語なのかをカイジが尋ねると、よくぞ聞いてくれたと言わんばかりの笑みを見せ、『チンチン』と声を揃える石高と木崎。
カンパーイの声に紛れてオッパーイと言ったのは勿論石高でした。
遮断無く、隙あらばエロいことを言う石高にカイジは呆れ気味ですが、マリオにももはやエロくもなく子供と言い切られる始末です。
そんな呆れかえる周囲にもめげず、童心や邪心なき心に魅了される女子が現れると言う石高は、上機嫌に笑います。
そんなエロ猿はほっといて……と切り出した木崎。
お互いのキャンピングカーを交換することに対して、ひとつ問題があると神妙な顔で言います。
カイジ達のクルマは『わ』なんばーであることからレンタカーである事に気づいた木崎は、また貸しは禁止である事を告げます。
せっかくのキャンピングカーの交換に対してしらけたこと言うなと言う石高でしたが、1日2日奈良良いとしても長期間は問題になると木崎は言います。
大金を渡しているのでほぼ購入している状態だとカイジは言いますが、レンタカー業者は商売だから法に外れたことは容認できないということで、カイジはどまん中店主・有馬に電話をする事にしました。
夜も遅い時間で店は閉まっていましたが、事務所ではなく売り物のキャンピングカーの中で有馬は妄想旅行中でした。
木曽路あたりの、人の気配が一切ない道ばたで野営をしている瞑想中でした。
電話に気付き、カイジの名を聞くとすぐに現実に戻り様子を伺います。
キャンピングカーの情報が流れ追跡されたことを報告するカイジは、クルマを交換する案を相談します。
良いアイデアと言う有馬でしたが、どまん中号を借りている側は正規の借り主ではないために保険も効かず警察の事情聴取があると面倒なことになると言います。
そして、カイジの貸渡契約書と石高が新たに借りる貸渡契約書を送る事を、有馬は提案してくれました。
カイジは『返した』事にして、石高は『借りた』事を契約するサインをして契約書を送り返せば良いと有馬は言ってくれました。
石高に電話を替わり、石高にも無事に話はついたようで、念願の自作ではないキャンピングカーを何の問題もなく使う事が出来ます。
問題が解決したことで酒盛りは再会されましたが、レンタル契約書が届くまでの間、この石高宅に留まることを余儀なくされてしまいました。
布団に入った3人の耳に聞こえたのは外の犬の鳴き声で、マリオはそれが多分甘え鳴きだと言い、散歩に連れて行ってもらえていないのだろうと推測します。
何も言わず浮かない表情のカイジを見て、犬が不憫なのかと尋ねますがそんなことではありません。
この滞在期間中に石高がカバンを開けてしまうのではないかということを、カイジは不安視しているようです。
どんなエロ本か完全に興味を持たれている事は知っていますが、誤解したままでいて欲しいとは思いつつ、近くのコインロッカーにカバンを預けることにしました。
その石高は、ベッドに入ってもやはりカバンの中身が気になっているようで、恩人のはずが一番の敵になりかけてしまっています。
カイジ367話の感想と考察
レンタカーに限らずDVD等も又貸しは禁止となっています。
個人間でも又貸しはされたくないですね。
木崎に言われて初めて気付きましたが、順風満帆に見えたクルマ交換でしたが新たな問題が発生しました。
しかし、帝愛の刺客遠藤と一悶着あったおかげで完全にカイジ達の味方になってくれた店主有馬の機転により、その問題も無事解決しました。
ここまで順調な流れだと、そろそろ次の危機が来るのではないかと思います。
クルマを出してコインロッカーにカバンを預けに行く道中、きっと次のトラブルは待っているのではないかと思います。
石高は自らを童心と言い、マリオからも子供と言われたおじさんですが、女子とのキャンプでもこのノリで行って失敗するのが目に見えます。
せっかくなのでそのキャンプも少しくらいは描いて欲しいです。
契約書が届くまで、カイジ達はそんな子供おじさんからカバンを守れるのでしょうか。
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